安倍・トランプ会談その後

皇紀2676年(平成28年)11月18日

 [11月26日(土)第2回救国の提言・東京]

 http://www.sankei.com/premium/news/161118/prm161118……
 ▲産經新聞:元夫人がさっそくポストを要求 ファーストレディとの対立あるか トランプ氏次女、セレブな私生活をたびたび投稿

 安倍晋三首相は十七日深夜(現地時間同日午前)、米ニュー・ヨーク市の玄関口ジョン・F・ケネディ国際空港に到着します。この記事が配信されるころ(同夕方)には、ドナルド・トランプ次期大統領マイク・ペンス次期副大統領に世界で初めて会談する首脳となっていることでしょう。

 河井克行首相補佐官に何度も乗り込まれて迷惑している駐米日本大使館(佐々江賢一郎駐米大使)は、この異例中の異例と言える超早期の会談を設定できただけで一安心に違いありません。ただ、河井補佐官に大きな顔をされる目下の報道は、心底気に喰わないでしょうが。

 安倍・トランプ会談は、トランプ次期大統領側から会場をトランプ・タワーと明かされたことから、少なくとも十一日記事でも触れたこれまでの接触が奏功したと思われます。どこかのホテルやレストランを指定するのではなく、いわば「わが家」に安倍首相を招くという意味は、重要な会談相手であることの示唆です。

 少しずつトランプ次期政権の骨組みが見え始めてきた中、産經新聞社記事が伝えたような混乱もあるかもしれませんが、トランプ次期大統領最大の強みは、長女のイヴァンカさんとその夫ジャレッド・クシュナー氏が優秀で頼れるということに他なりません。

 しかし、そのイヴァンカさんには、早くも中共共産党の魔の手が忍び寄っています。江蘇省徐州出身のウェンディ・デン・マードック(鄧文迪)女史です。

 この中共人女性は、かつて米国の「メディア王」ことルパート・マードック氏に近づいて三番目の夫人でした(既に離婚)が、共産党人民解放軍総政治部広州支部に見初められてスパイ候補生となった経歴を暴露されています。

 最近では、露国のウラジーミル・プーチン大統領にも近づいたと噂されていますが、本年八月にイヴァンカさんとクロアチアで休暇を楽しむ姿が目撃され、危険な接近工作の臭いがすると申せそうです。

 これは、日米の接触が早いからといって良好な関係構築に間違いがないと思ってはならないという戒めですが、トランプ次期大統領にグローバリズムを説きかねない安倍首相が本当に保守派の政治家なのかどうか、ますます疑われるに違いありません。トランプ次期大統領の前では、安倍首相が左翼政治家に見えます。というより、それが安倍首相の正体なのでしょう。

 結構なことです。さんざん「日本の右傾化」などと起きてもいないことが伝播されるたび、その象徴のように叩かれてきた首相ですから、彼にとってはそれでも構いませんが、わが国の自立の好機を逃せば、左翼ではなく「反日」のレッテルが張られることになります。

 プーチン大統領は、そのような政治家が大嫌いです。どちらともうまくやっていくには、まずわが国を第一に考えることなのです。

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『安倍・トランプ会談その後』に3件のコメント

  1. 心配性:

    日本という国は、「尖閣防衛」と「反中包囲網」という「エサ」さえ目の前にぶら下げておけば、黙って金をばら撒いてくれる、貿易面で大幅に譲歩してくれる、軍事面で(アメリカに)追従してくれる、武器も沢山買ってくれるちょろい国だと、アメリカはじめ世界各国から足元を見られていないか心配です。

    トランプ氏は、選挙期間中、イスラエルのネタニヤフ首相と会談して、イスラエルを守る姿勢を示し、エルサレムをイスラエルの首都と認めると発言したり、イランは信用できないと発言したりして、某ユダヤ人団体を喜ばせもしました。

    その一方で、尖閣諸島に関しては、突っ込まれても「守る」かどうかを明言しませんでした。

    ISなどテロ組織との戦いに強い意気込みを見せる一方で、ロシアをはじめ、他国の「内政」や「人権問題」には干渉しない発言もしています。
    日本の中東地域でのアドバンテージが失われる可能性が高まっています。

    煬帝を怒らせても生き延び、白村江の敗北を生き延び、元寇を生き延び、明朝の怒りを買っても生き延び、黒船来航や欧米各国との不平等条約を生き延び、原爆を投下されても生き延び、時々朝貢はしたもののどこの国の植民地にもならず、七転び八起きの復活劇を演じ続けた日本は、単に「運が良かった」「神風が吹いた」というだけではなく、先人の外交能力がそれなりに優れていたからだと思っています。
    もう少し自信を持つべきだと思います。

  2. きよしこ:

    安倍首相は良くも悪くも自民党そのものを体現している人だと思いますね。
    誰とでも仲良くできるけど、八方美人であるがゆえに支那・朝鮮に対し強硬な態度に出られないし
    共産党の手先のような人間も党から追い出せないわけですから、自民党もそして総裁の安倍氏も
    左翼(反日・売国)と見られても仕方ありません。特に、できるだけ波風を立てずに穏便に済ませようとする姿勢はプーチン大統領の失望を買い、北方領土の返還も風前の灯となってしまいました。
    幸か不幸か、それでも4年近く政権を維持できているわけですが、彼の支持者がまさか外国人労働者の積極的な受け入れやTPPなども盲目的に同調しているわけではないことを祈ります。

    とはいえ、ドゥテルテ氏や本日会談したトランプ氏とも良好な関係を構築できたようですし、口の悪さはともかくとしても、彼らの徹底した「自国民最優先主義」に少しでも感化されてほしいものです。

  3. 鳳凰:

    私は安倍首相が嫌いです。やることなすこと亡国政策ばかりだからです。
    かといって民進党や維新の党に投票する気にもなれず、結局自民か共産かという感じになってしまっています。
    私はしがないサラリーマンですし、立候補などできません。
    正直今の日本には絶望しかしないです。