七人の男が女一人を虐める

皇紀2676年(平成28年)3月1日

 http://www.sankei.com/entertainments/news/160229/ent160229……
 ▲産經新聞:「高市さんに恥ずかしい思いをさせなければ」田原総一朗氏、岸井成格氏ら6人が抗議会見
 http://www.sankei.com/entertainments/news/160229/ent160229……
 ▲産經新聞:岸井成格氏「品性、知性のかけらもない」「恥ずかしくないのか」 自身への批判に反論

 田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏、岸井成格氏、大谷昭宏氏、金平茂紀氏、青木理氏、田勢康弘氏(会見には欠席)が呼びかけた高市早苗総務相の「電波停止」発言に抗議する行動は、まさに「虐め」です。

 二月十六日記事でも申しましたが彼らは、菅直人民主党政権下の平成二十二年、平岡秀夫副総務相(当時)も同じ答弁をした時、このように徒党を組んで平岡副総務相に向かって「恥ずかしい思いをさせてやる」だのと大声を上げたのでしょうか。

 私は常に、個人を特定して傷つける言論や表現以外は原則として全て(地方自治体を含む国家権力のいかなる介入をはねのけ)自由でなければならないと申してきましたが、ならば政治的に偏向しているとの批判に「低俗なあれ(すぎやまこういち氏らが出した公開質問状)にコメントするのは時間の無駄」などと他人を傷つけるような醜い言い訳などせず、自分の思う通りに「放送を停止されてでも私見を述べ続ける」と言い切るべきでした。それしか私たちを説得できる覚悟と申しますか、私たちが沈黙する高潔さのようなものを示す方法はありません。

 岸井氏は、会見で「政治的公平を判断するのは国民」とまで正しいことを述べているのですから、その国民から判断力を取り上げるような偏向報道をメディアがしていいわけがないことに、敢えて気づかないふりをしています。極めて悪質です。

 もうはっきり申し上げますが彼らは、メディア企業ではありません。だからこのような暴力的な会見ができるのですが、田原氏の言う「全テレビ局の全番組が抗議すべきだが、残念ながら多くの番組は何も言わない」のは、わが国の電波法に基づく電波利用料は、他国とは違っていわゆる「オークション」にかけられません。極めて低額に設定されています。

 ましてや新聞社と放送局がほぼクロスオーナーシップになっており、いわばメディアは総務省に目を瞑ってもらい異様に守られているのです。

 もし本当に放送局に至ってこの七人のような暴力行為をとるならば、毅然と電波の民主化を提起し、高くなるに決まっている利用料を支払う覚悟ぐらい示してください。話はそれからでしょう。

 事情を知っているはずの大人の男たちが、寄ってたかって相手が大臣だからと言っても男性の副大臣には沈黙して女性大臣には居丈高に出るとは、卑怯卑劣にも程があります。私たち視聴者を莫迦にしないでいただきたい。

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『七人の男が女一人を虐める』に4件のコメント

  1. 心配性:

    自民党以前の民主党時代も、当初風変わりな鳩山由紀夫夫妻をわざとらしく褒め称えたり、不自然な報道が多く、以前から日本のマスコミがまともだと思った事は一度もありません。

    海外のマスコミは、日本政府が朝日新聞社に「圧力」を加えて「慰安婦強制連行説」を無かった事にし、強制的に「謝罪」させたと批判していましたが、意味不明です。

    ところで、『騎馬民族征服説』で有名な江上波夫氏が、公職を追放されない為にGHQの意に沿う様な論文を書いていたという話は何度か聞いた事がありますが、これは事実でしょうか?

    日本人は、世界からどうある事を求められているのでしょうね。

  2. きよしこ:

    この七名の「言論人」たちは、「時の政権による不当な圧力から、言論と報道の自由を守る侍」にでもなったつもりなのでしょうか。いや少なくとも、ジャーナリストとして、人間としての心が微塵でも彼らに残っているのならば、田原氏の「高市大臣に恥ずかしい思いをさせてやりたい」という、時代遅れにして男尊女卑精神丸出しのセクハラ発言に対して何ら諌めることもなく、事実上その場にいた全員が追随するという醜態を晒すような真似などしなかったでしょう。

    ムスリム女性の「差別」に関する記事において非常に悪質な捏造を行った毎日新聞の面々は、岸井氏の、何一つ正当性のない発言をどう考えているのでしょうか?自分で散々公共の電波を貶めながら、ただ事実を指摘されただけで「逆ギレ」するそのザマこそが「品性と知性の欠片もない恥ずべき行い」そのものではありませんか。

    >私たちが沈黙する高潔さのようなもの
    そんなものを求めても無駄です。彼らの「卑怯卑劣」は、もはや治療不能の重病です。私自身、自分の未熟さと愚かさに落ち込むこともありますが卑怯者に莫迦扱いされる筋合いだけはありません。彼らのことをいちいち攻撃するつもりはありません(その価値もない)が、これ以上国民の大切な電波を汚すことなく、一刻も早く画面上から消えてさえくれればそれでよいのです。

  3. 北国人:

    ネットで情報を得る事の出来ない時はこの方々の発言も私は信じていましたがそのことを今は反省しています。
    それにしても高市さんに恥ずかしい思いでなく自分達が恥ずかしい事されているのにね・・・。

  4. ナポレオン・ソロ:

     いやはや、高市総務大臣は単純に、放送法の法を読み下し「違反すれば、罰せられますよ」と言ったに過ぎない。 其処に、問題点の指摘もなければ、名指しなどもない。 なのに、この様な「過剰反応」では、失笑を禁じ得ない。 

     違法行為に近い事をしている健在意識が無ければ、徒党を組んでやれることではない。 余程、身に覚えがある方々である事は、名前を見て納得できた。

     この様な、ジャーナリストのイメージを著しく損なう方々を放送界は、何時まで起用する気だろうか、 彼らには、驕りしか見えないので、顔を見るだけでも不快である。 まぁ。放送業界は元々真面だとは思っていない、ダカラ。視聴率の低下にも歯止めがかからないのだろう。

     国民を舐めているとしか思えない、この様な幼稚な行為を放送局も支持するのなら、TVの時代の終わりはどんどん早くなるだろう。