安倍首相眼中にオバマなし

皇紀2675年(平成27年)4月30日

 私の体調について、多くの皆様にご心配をおかけし申し訳ございません。さすがに医師の診察を受け、治療しておりますのでご安心ください。記事が簡潔に過ぎる場合がございますがご理解を賜り、できるだけお伝えしなければならないことだけを申します。

 http://www.sankei.com/world/news/150430/wor150430……
 ▲産經新聞:【日米首脳会談】中国が「日米関係は冷戦時代の産物」と不快感

 安倍晋三首相の訪米は劇的な歓待を受けて成功し、日米首脳会談と連邦議会上下両院合同会議での演説から安倍政権の今後が見えました。いわゆる「安倍談話」の方向性もこれでほぼ間違いなく見えたと申せましょう。

 問題なのは、韓国が政官民を挙げて妨害しようとまでした議会演説がなぜ成功したか、なぜ集団的自衛権を超えた集団安全保障の議論にすり替えられてまで日米ガイドラインの改定がされたのか、ということです。

 簡潔に申しますと、私が一月十三日記事でイスラエル(以国)との関係強化を再度批判し「(以国が)米国に何らかのサインを出す」としたことが関係しています。安倍首相の議会演説を中韓の妨害をはねのけて実現させた最大の功労者は、ジョン・ベイナー下院議長(共和党)なのです。

 ベイナー議長こそが以ベンヤミン・ネタニヤフ首相の議会演説を実現させた張本人であり、安倍首相訪米のあとに以国を訪問します。つまり、ベイナー議長が安倍首相に歴代首相初の議会演説を実現させるべく安倍・ネタニヤフの蜜月演出を企画したと申して間違いありません。

 その意図は、共和党がイランへ(義国)の攻撃を模索しているということに始まり、わが国に軍事的協力を求めるものです。だから話が自衛権から集団安全保障に飛躍しているわけですが、私たちは日本国憲法(占領憲法)がこのままでよいのかという大問題を国会に問わなければなりません。

 また、義国との関係を本当に壊してしまってよいのか、油田開発と中韓の「反日」工作への対抗が後手になっている問題は今後、義国でも噴出するに違いないこと(既にそのサインは発せられている)で、この選択以外に外交交渉の余地が本当にないのか、もう一度問わねばならないのです。そもそも義国は北朝鮮と同種の類いではありません。

 すなわち、安倍政権になってわが国は対中共のみならず多くの場で外交問題の鍵を手にしているのです。

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『安倍首相眼中にオバマなし』に2件のコメント

  1. passerby:

    >私たちは日本国憲法(占領憲法)がこのままでよいのかという大問題を国会に問わなければなりません。

    全くそのとおりだと存します。大いに賛同いたします。
    この点に関しての保守系の最良のまとめページとして下記を紹介させて下さい。

    日本国憲法改正問題
    http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/89.html

    ついでながら、遠藤先生のサイトで推奨されている南出弁護士の憲法無効論は私も数年前に始めて耳にしたときは
    注目し期待もして、南出氏の著作や支持者たちの発言なども色々チェックしてみたのですが、
    論理展開が正直言いまして、かなり滅茶苦茶で、これでは不味かろうという結論になりました。

  2. 心配性:

    イランとの関係については、私もものすごく心配しています。
    かつては非常に親日国として名を馳せたイランです。
    おしんブームの影響からか、大統領にしたい人の一位にお母さん役の泉ピン子さんが選ばれるぐらい親日だったようですが、現在は日本に対してやや批判的と感じます。

    安倍総理本人はイランを敵に回す気は毛頭無いし、むしろイランを重要な「市場」として見ていると思いますが、アメリカの一部やイスラエルは一緒にイランと戦って欲しいと願っているかも知れませんね。
    「右翼の安倍ちゃんなら、きっと一緒に戦ってくれるに違いない!(キラキラ)」とか(苦笑)
    私たち日本人は、イランに対して何の恨みも無いので、敵対したくもありませんが、その辺の微妙な心理というか国情をアメリカやイスラエルは果たして理解しているでしょうかね?

    イラク戦争以降色々とありましたので、日本政府は、宗派を問わずイスラム諸国や〝その国に住む人々”との「関係改善」に努めなくてはいけないと思います。
    安倍総理はサービス精神旺盛で、派手なパフォーマンスに熱が入る方ですが、あからさまにイスラエルとの蜜月ムードを演出して、ユダヤ教徒が被る帽子を被って媚びて見せる様な事はよろしくないかと思います。

    ところで、遠藤さんは、日イ関係を深める為に具体的に何かされていますか?
    また、安倍総理は、遠藤さんのご意見を素直に聞いて下いますか?
    安倍総理の外交・安保のブレーンが誰なのかは知りませんが、安倍総理は柔軟に見えてけっこう頑固一徹で怖い時がありますよ。