管理・運営が悪ければ…
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140417/kor140417……
▲産經新聞:【韓国旅客船沈没】 転覆船かつては日本で運航 韓国で巨大化、800トン増加…船体不安定に?
かつて私は、インドネシアで日本製の旅客船に乗船し、国内運航時代の航海日誌まで残っていて、それを読ませていただいたことがありますが、タイでは日本製の鉄道客車にも乗りました。わが国で一定の役割を終えた車両や船舶は、亜州各国の発展途上国で「第二の活躍」を果たしています。
大抵は保守点検や運営に大きな問題はなく、事故を起こすこともありませんが、そこに問題があれば当然事故リスクは高まり、無理な船体改造や航路変更、避難誘導の致命的な誤りが重なって、わが国で十八年間運航できた船は、韓国でわずか二年しかもたなかったのです。このようなことは、東南亜各国でもあまり聞いたことがありません。
まずは、事故で亡くなられた方にお悔やみを申し上げるとともに、不明者の捜索が進むよう祈念します。
しかし、韓国海洋警察庁は、海上保安庁による救助活動支援の申し出を断わりました。それほど現場は混乱しているのでしょうが、この船には修学旅行に向かう高校生三百二十五人が乗船しており、ご家族の不安はただならぬものと想像に難くありません。
一部では、それが京畿道安山市にある檀園高校の生徒たちだったことで、二年前の学生自治会(生徒会)による「独島(※)を守る決意大会」が再び大きく取り上げられ、旅行先の済州島でも「反日大会」を予定していたという真偽不明の情報まで飛び交いました。(※=わが国の領土である島根県隠岐郡隠岐の島町竹島)
どれほど良質なものを輸入しても、使い方を間違えば、わが国でもどこでも破綻します。新幹線の技術を導入した台湾高速鉄道が細心の注意を払ったのは、日本の運営・管理方法まで導入しなければ、安全運行は不可能だということでした。台湾人は肝心なことに気づいていたのです。
韓国の事故は、対岸の火事ではありません。政策や法案も全く同じで、単に外国のそれらを導入してわが国でうまくいくとは限らないものです。