日本のテレビはもうダメか

皇紀2672年(平成24年)11月3日

 なんで占領憲法(日本国憲法)の公布日が「文化の日」なんだか。

——————————
【コラム】

フジテレビ『ピカルの定理』
 もうそのつまらなさに反吐が出そうになったわけよ。

 あのルーカスフィルムが約三千三百億円でウォルト・ディズニーに買収されちゃうとは、まったくの驚き。東京ディズニーランドの「スター・ツアーズ」も来年春には新調される。ついでに夜のパレードで儲け主義の黒ネズミ、いや失礼、ミッキーマウスの隣にダースベイダーが並んで歩いてくれるなら観に行ってもいい。ライトセーバーで斬り殺されるのは差し詰め怒りんぼのドナルドダックか。

 まぁそんなことよりもですね、日本のテレビ局は今大丈夫なのか、と。

 フジテレビは一部で「韓流ごり押し」と批判されてから各時間帯の平均視聴率が下がり続け、とうとう日本テレビに王座を奪還されてしまった。その日テレは朝っぱらからワンちゃんを引き回して死なせている。そして、映画『海猿』シリーズ原作者の佐藤秀峰氏に「フジテレビさんは信頼に値しない企業」とまで言われてしまった。

 つい先日、何かのスポーツ中継が延長になったせいか仕事を終えて深夜に帰宅したらまだ『ピカルの定理』をやっていて、もうそのつまらなさに反吐が出そうになったわけよ。老舗のイマジカさんやニューテレスさんはこんな番組に関わっていて大丈夫ですか?

 偉そうなことは言えませんが、あまりにもつまらない構成のせいでピースの個性的なお二人やハライチのお二人さんらの良さなんかまったく引き出されないし、最後はボロボロになって終了した『はねるのトびら』も然りあれじゃ概してお笑い芸人の試される技量なんぞ小さく収まってしまう。日枝久氏らが築いてきた「楽しくなければテレビじゃない」という明るいイメージのフジテレビを会長になった日枝氏自身が潰してしまっている。

 それだけじゃない。TBSはテレビもラジオも放送事故をやらかしまくった。何が起こったのかは観ていないから知らぬが、とにかく十月二十三日の『火曜曲!』が生放送でもないのに「機器トラブル」で映像がフリーズ。前日のラジオでは放送するテープのかけ間違い。コントまがいのドラマの撮影収録ではマスターテープを紛失。撮り直しを余儀なくされた役者さんたちは災難ですよ。

 先進国の放送局か、あんたらそれでも。

 原因はどうも人事の問題らしい。ただただ視聴率を上げようと番組作りを知らない社員が編成局長になれば、社にとっての優秀社員の基準は変わってしまう。つまりですね、成績優秀みたいな社員に交代させ続けても結果は出ないのですよ、組織論としても。

 何だかもう映像作りへの思い入れなんかまったく感じませんね。スポンサー収入が減り、特に九・一一米国同時多発テロ以降変わったと言われる私たちのテレビに対する意識が継続視聴に耐えられなくなり、いい物を作っても観られなくなった。その「失われた十年」でテレビ局は、早い話が力を失ってズルくなった、と。

 それで出てる人たちも鍛えられる場を失い、お笑いもお芝居も中堅がまったく育っていない。作り手もそう。だから今の若手が無条件にダメなんじゃなくて、次世代のことなんか考えなくなっていたことが問題だったのだ。ピカルの「ゆとりコント」なんぞますます笑えない。

 文=遠藤健太郎 (真正保守政策研究所代表)

スポンサードリンク

『日本のテレビはもうダメか』に1件のコメント

  1. ニック:

    朝鮮人に乗っ取られたフジテレビやNHKなど見る気になりません。
    「自称」お笑い芸人など全然面白くありません。