医療崩壊を阻止する心得

皇紀2673年(平成25年)4月21日

【コラム】

医療崩壊ってのはね、
 日本人の「甘え」が引き起こすんだ、と。

 
 ▲Amazon:医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 [新書] 近藤 誠 (著)

 慶應義塾大学医学部の放射線科講師で「癌は切らずに治そう」と言ってこられた近藤誠先生。まぁ実際には切ったほうがよい場合もあるんですが、かつては異端児扱いで、いわゆる「メディア露出NG」でいらっしゃったわけね。でも、抗癌剤の問題が表面化してきてからテレビ番組にも出演なさるようになった。

 私は前から「東京都以外で医療崩壊が始まる」と警告してきたんだけど、それを防ごうとして行政は医師の数を増やしたり病院の数を増やそうと計画していますがね、あれ、実は根本的な解決にはならないんですよ。

 昔ドリフターズのコントで、志村けんさん扮するお婆さんが入院していて、もうとっくに病気が治っているのに居座ろうとするわけ。で、個室の病室で商売なんぞしていて、医師から「退院ですよ」と告げられると「莫迦言うじゃねぇよ」とまぁ腰が痛いだの乳房にしこりがあるなどと言い出す。

 近藤先生もおっしゃるように人間も自然の一部ですから、老化するわけですよ。私もあなたもね。そこでいろいろとガタがくる。それをいちいち「病気だ」と言い出せば、極端な話、人間は一度病院に入ったら出られなくなってしまう。

 いくら医師の数を増やしてもベッド数を増やしても、これではとても追いつかない。まして医師免許の取得条件を引き下げたりすれば、別の問題が発生してしまうでしょう。今の弁護士みたいに。

 医療崩壊の根本的原因ってのはね、私たち日本人の「甘え」によって引き起こされるんだと思う。欧米人に比べて日本人はいろんな社会的存在に依存するでしょ。分かりやすく申しますとね、例えば電車が大雨とか地震発生とかで遅延すると、もう駅員に怒鳴りつけている。ここに柵がないからこけたとか、すべりやすいならその旨の注意書きを張っておけ、とかね。

 この手の根性で病院に行くと、何から何まで「病気」で片づけてくれないと診察された気がしなくなるわけ。なぜ薬を出してくれないのとばかりに、ろくに医師の説明を求めもしないでどんどん鵜呑みにしていく。医師もまた具合が悪いはずの患者より上等な椅子にふんぞり返って診察してしまっている。日本の病院はどこもそうだ。

 近藤先生の記述には本としての面白さを追及したあまりか少し乱暴に思える表現もありますが、概ね私が医療問題で取材してきた結論に近い。というより、そのことを或る大学病院の外科医に話したら近藤先生の本を紹介された。

 わが国の国民皆保険制度は実に素晴らしいんだけどね、私たちの意識を変えないとそれが維持出来なくなり始めたのね。ということは、私たちの意識を変えるだけで制度の素晴らしさは守れる、と。その礎として皆さんにもこの本を一度読んでいただきたい。

 文=遠藤健太郎 (真正保守政策研究所代表)

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『医療崩壊を阻止する心得』に5件のコメント

  1. 00:

    前に、大学生が携帯で救急車を呼んで、「タクシーでいけますか」と聞かれて、「行ける」と答え後で死亡され、親が訴えた事件がありました。

    あの時、思いました。とりたてて救急側に落ち度がないとして。
    ・親は子供を独り立ちさせるとき、何が起きても対処できるよう教えておくべきだったのではないか(相手にわかるように)、また親に助けの電話をかければよかったのではないか?
    ・大学生ですから、友達がいたでしょう何故相談しなかったのか、お互い助け合う気持ちがあれば友人から救急車に連絡もできたのではないか?

    受け付けるほうも、別の救急依頼を待たねばならないので短い時間で応答しなければなりません。体制が悪い、と言う論調だけでは解決しないものを感じました。

    甘えない、自立する、みんなで助け合う、早々ないことに対する常識をそなえる。
    今日の記事と同じ事ですね。

  2. miku:

    がん検診を受けるか迷っていた時に近藤先生の本を読み、
    それ以来一度も検診を受けていません
    最も衝撃を受けた事実は
    「人間も含め、動物は基本的に病気にならないようにできている」ということ

    言われてみればもっともである
    野生の動物が人間のように しょっちゅう病気していたら
    あっという間に敵にやられてしまう・・
    だから生き物は基本的には病気にならないように創られていると・・・

  3. m9:

    面白いことありました。お願いします^^以前書き込みしたとおり
    やはり間違いありせんでした結果でたので報告しときます

    http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52956597.html

    ↑瀬戸は頭が悪い自分で正体をばらしたw
    せと弘幸統一教会工作員確定しちゃったよ。この記事でバカでしょ。
    自分で認めたようなもん。

    書き込み自分に都合のいい部分しか抜き出さなかったから、
    頭があの人狂ってるw完全にバカなのかもしれない。似非右翼モロじゃんw

    もうこれだwこのやろーwww↓阿修羅セット^^

    http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/608.html

    狂ったようにカキコ擁護しないのか?どんどんばれていく、似非右翼ざまぁああああ。
    てか、
    お前らふざけんなよ。国のことちゃんと考えて行動しろよバカが

         以上

    見分け方はこの方法がおすすめw
    阿修羅にセットした内容に声あげてないやつは似非保守だよ完全にw

    せと弘幸が統一教会ベースに考えれば、
    ばれてるのに関わるってことは、ほか全員グルで仲間で同じ統一系になるから気をつけなw

  4. 匿名:

    どうなんでしょう。
    ろくに説明も聞かずに薬を欲しがると書かれてしまう患者側にも色々あって、例えば急がしくて診察時間がなるべく短いほうが良いと考える方と、難しい説明は嫌だと言う方では違う希望で違った対応になるのでは?
    また、私自身は、ふんぞりかえっていても最小限の検査で正確に診断してくださって腕の良い医師なら是非お願いしたいと思います。しかし人によってはサービス業としてひたすら低姿勢で検査を沢山したほうが嬉しいのでしょうし。
    一口に甘えと言っても、医師や看護師に時間を使わせて説明を求めるのを甘えと思う年寄りもいれば、医師看護師を長時間独占して色々聞い
    て得た知識で自助努力をすることを是とし、それをしないことを甘えと思う人もいますよね。
    それに、「医療崩壊」という言葉も、医師看護師不足の問題と、国民皆保険の問題を含む医療経済の問題と、過労死や院内暴力なども含む医療現場での様々な問題と、全部ごちゃまぜにしてその一言で表されることが多いのですが、ことを分かりにくくする原因かと。医療費の総額の問題であれば、ようやく何にお金がどうかかっているのかという事を議員様大臣様方が口にし始めましたね。メディアに踊らされないほうがいいです。現場は現場で議論を深めて選出議員にと届け国会でしっかり議論がされていくことを期待しています。今国会は、みんなと維新の医師議員が増えて、それに答える田村大臣も知識があって危機感も共有できおられるようで、厚労委員会は中々面白かったです。

  5. つむぎ:

    >医師や看護師に時間を使わせて説明を求めるのを甘えと思う年寄りもいれば、医師看護師を長時間独占して色々聞い
    て得た知識で自助努力をすることを是とし、それをしないことを甘えと思う人もいますよね

    これは議論の前提をすり替えてませんか?ここで書かれてる「甘え」はぜんぜん違いますよ。インフォームドコンセントより医者の存在そのものに追従することを「甘え」だと書いておられます。そこははっきりしてますよ。

    >「医療崩壊」という言葉も、医師看護師不足の問題と、国民皆保険の問題を含む医療経済の問題と、過労死や院内暴力なども含む医療現場での様々な問題と、全部ごちゃまぜにしてその一言で表されることが多いのですが

    メディアに踊らされてるのはそちらでは?メディアや厚労省は医者不足とか救急車のたらいまわしや医療費の問題をバラバラに対処しようとしてますね。ここで書かれているのはそれらの複合汚染によっておこる「医療崩壊」を指してます。分かりやすいです。

    医師議員というのもわりと日本医師会議員でしかないことが多くあてになりません。根本的な複合汚染の原因に目を向けないで議論しても何も解決しませんよ。ここでの提言は意義深いですね。