Bモーター兼重社長のナゾ
企業経営者による謝罪会見の「黒歴史(失敗事例)」に、また新たな項目が加わりました。中古車販売のビッグモーター(東京都港区六本木)が故意に車を傷つけるなどして自動車保険の保険金を不正請求していた問題で昨日、兼重宏行前社長(本日付)が会見しましたが、それは経営者としてあまりにも酷いものだったのです。
不正請求について、板金塗装部門の社員が「勝手にやったこと」などと開き直るなら、経営陣の地位も給与も何のためにあって支払われたのか、全く意味がありません。このような場合(いざという時)に全責任を負うべく、代表取締役の給与が支払われているのです。
さらに「(ゴルフボールを使って車を傷つけた例を挙げて)ゴルフを愛する人への冒涜です。分かり次第、刑事告訴を含む厳正な対処をしたい」とは、論点を大きくずらして自己の責任を逃れようとしたとしか思えません。政治討論の場では、唐突に論理をずらして感情に訴える左翼(対日ヘイトスピーチ)陣がよくやる手口です。
また、群馬県太田市内にある店舗前の街路樹に除草剤を散布して大量枯死させた問題は、和泉伸二新社長(前専務)の話し方からして、やはりビッグモーターがやったと思われますが、これも「店舗従業員が勝手にやっていた」と言い逃れるのでしょうか。犯人を捜していた群馬県警察は、いよいよ大手をふってビッグモーターに事情聴取すればよいと思います。
そもそも前社長の息子である兼重宏一氏が副社長(本日付で辞任)に就いて以来、人事などで暴力的になり始めたという告発がありながら、会見場に姿すら見せなかったのもまずかったでしょう。
宏一前副社長については、早稲田大学卒業後、米ロチェスター大学のビジネス・スクールで経営学修士(MBA)を取得したことまで判明していますが、創業した宏行前社長の学歴が一切伏せられています。
山口県岩国市に生まれ、県内の工業高校を卒業したらしいことが分かっていますが、通常経営者が公開する略歴がすっぽり抜け落ちているのです。そういった場合、大抵は「そういうこと」です。本日の表題が「Bモーター」になっている点からお察しください。
私自身は、そのようなことに「だからどうした」というほうなのですが、こうも責任逃れをされますと「一体何から逃げて生きてきたのか」とも問いかけねばならないと申すのです。既に行政よりも司法が動いていますから、もう逃れられませんが。
ご実家は、近くの川でアサリなどを採って生計を立てていたといいます。一時は自衛隊に入隊しつつも、異父兄姉と突然絶縁して上京し、創業した自身の会社が損保保険ジャパン(同新宿区西新宿)まで巻き込んで不正事件を起こしたとしても、全ての責任を一身に背負って詫びてさえいれば、いたずらに過去を詮索されるいわれもなかったでしょう。
苦労人がつまづいて懸命に頭を下げたと分かれば、報道権力はともかく、多くの国民が同情的処理に留めたはずです。だから「謝罪会見」というのは、やるからには徹底してやり切らねばなりません。コーディネーターをつけずにケチったせいで、とんでもないことになりました。
ビッグモーターが呑み込んでしまったかつて中古車販売で関西大手のハナテン(大阪市城東区諏訪)は、創業者の故・山本博氏が「筋の悪いモンの商売やと勘違いされるで」などの非難を浴びながらも(山本氏はBではない)、来たる車社会化(モータリゼーション)にいち早く目をつけ、度肝を抜く広告展開で知名度を上げ育てた優良企業でしたが、そのような社風がビッグモーターに引き継がれることはなかったのです。
結局は「やっぱりそういうこと」という顛末しか見せられないから「(〇〇〇〇同盟が起こす不正・暴力事件などを含む)そういうこと」の問題が消えないのであり、兼重前社長の尊大にして無責任極まりない態度は、幾重にも罪深かったとしか申しようがありません。
皇紀2683年(令和5年)7月27日 5:21 AM
今や、世間ではB・M問題で持ち切りだ。以下、私見を申し上げる。現在、実態解明の調査中との事で最終の調査結果が出ている訳ではないのだが。B・M独自の単なる自動車保険の保険金不正請求事件なのか、損保ジャパン等の損保会社主導の保険金詐欺事件なのかは定かではない。今後の解明次第では、国交省絡みの中古車販売・修理業界、金融庁絡みの損保業界全体を揺るがすトンデモナイ事態になり兼ねない大事件に発展する可能性を秘めている。と言うのは、最近の損保業界の保険料増額やB・M以外の中古車販売・修理会社にも及び兼ねないのだ。是非とも、徹底的解明を望まざるを得ない事件だ。私、現在77歳の高齢者運転者であり、自損事故を起こした時、修理依頼し兼ねない。現在は、是迄に起こした自損事故修理はトヨタ車販売ディラーでやって来たが、そこまで信頼・信用できないとなると何を信頼・信用できるのかと思うと日本の落魄れ振りに絶望せざるを得ない。