訃報に死体蹴りする反日言論
十二日に急死したタレントのryuchell(りゅうちぇる 本名=比嘉龍二)さんについて、離婚の理由と離婚後の振る舞いに対する多くの誹謗中傷が自殺の原因、とする説がSNS上などで流れました。
下手をすると対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)勢から「LGBTQ(同性愛・全性愛・性同一性障害・性不特定)に対する差別と偏見が招いた」と叫ばれかねないので一言申しておきます。
まず、民法が規定する婚姻の制度に基づく家族、または個人の決断に、第三者がとやかく言うものではありません。ryuchellさんとその元妻や長男とが現在、どのような関係にあったかを知る由もなく勝手な誹謗中傷を繰り返してはならなかったはずです。
第二に、第三者が自殺の原因を推定するのも危険でしょう。ryuchellさんは、少しでも女性に近づこうとホルモン療法を受けており、男性に女性ホルモンを投与し続けた場合、血栓症や肝機能障害をはじめ、激しい鬱症状を併発することが多く、以前なら耐えられたことも全く耐えられなくなる可能性があるといいます。
岸田政権が強行採決した「LGBT法」で、やたらと「性自認」という言葉が弄ばれましたが、生物学的性別を人為でもって変更しようとすると、ことほど左様に肉体的、且つ精神的弊害が生じることを知っておかねばなりません。
ryuchellさんのような方は、それでも先祖代代から受け継いだ自身の「生」を全うしようと努力しています。同性愛を犯罪としていた欧米とは違い、わが国のいわゆる「性的倒錯」を文化のように受け入れてきた国柄に於いて、第三者がそれについてとやかく言うのは、やはり明治維新以降の欧米化が招いた副作用と指弾するほかありません。
そこで非常に気になるのは、亡くなってなおryuchellさんに対する誹謗中傷が続いていることです。このいわば「死体蹴り」は、わが国の風俗になかったことであり、暗殺された安倍晋三元首相に「殺されて当然」などという危険な論陣を張った対日ヘイト勢によって、SNS上で麻痺し始めているのではないでしょうか。
ryuchellさんの決断や生き方に対する感想は、個人の自由だと思います。しかし、人の死に際して言ってよいことと悪いことの分別もつかない対日ヘイト言論は、私たちのこの世界をかくもさもしいものにしてしまったのです。
今回の死体蹴りがどのような思想域の人びとによるものかは、問題ではありません。要はそのような言論が顕著に安倍元首相暗殺の際に全て国民の目に晒され続け、恐ろしいほど定着してしまったことから、思想の左右を問わない「さもしい日本人の誕生」を招きました。
まさにこれこそが日本人の劣化を目標とする対日ヘイト勢の狙いだったのです。
最後にもう一つ。これこそがさもしい者の所業という典型例です。十一日記事で取り上げた韓国の北韓(北朝鮮)野党・共に民主党による破壊工作活動で、恐らくわが国の社会民主党が用意したと思われる「フクシマを忘れない」のプラカードに、私は激しい怒りを禁じえませんでした。
それを言うなら「福島県民を傷つけるな」と叱るほかなく、福島の片仮名表記にも悪意しかありません。まさか福島瑞穂党首のことでもあるまいに。ならば忘れたい。
近年の韓国系ユーチューバーによる訪日動画は、奇妙なほど好意的ですが、やはりその奥底には、北韓工作に毒された韓国人の正体が潜んでいます。その工作に気づいて「日本のほうが正しい」と分かっている韓国人は、まだまだ少ないのです。
他国の災難を笑い、他人の不幸を喜ぶ者が北韓工作とも気づかず対日ヘイトにはしる姿は、もはや哀れでさえあります。人間は、こうなったらおしまいなのです。