河野太郎の何と軽率なこと
私が一日記事の後段で申したことを、讀賣新聞社が六日付の社説で書いています。政府に対し、この働きかけはしなければなりません。
本人の同意もなく健康保険証の利用登録されたマイナンバーカードの事例が(とりあえず現段階で)五件見つかった問題で、岸田文雄首相は、河野太郎デジタル相に対して「全てのデータやシステムの再点検」を指示しましたが、一方で厚生労働省が「システム上できない」などと回答しています。
本人が登録したかどうかも確認できないようなシステムに、私たち国民のあらゆるデータを掌握されたくありません。デジタル利権のことしか考えずに始動させたマイナカードは、国民生活の利便性向上や災害発生時の迅速な救済対応といった重要な目的を見失って、明らかに失敗しています。
主として在日韓国・朝鮮人ら特別永住者の通名登録ができないという一点に於いて、マイナカード推進の賛否を論じてはいけません。過剰な個人情報保護の裏で、私たち国民の死活にかかわる個人情報がどこへ漏れていくかすらも分からないシステムに、到底賛成できないのです。
河野氏は昨日、公金受け取りの預貯金口座を紐づけたマイナカードで、誤登録の可能性が七百四十八件あったと発表しました。
また、本人以外の家族名義で登録したと思われる事例も約十三万件あり、マイナカードのシステムやその性質について、国民に対する周知が全く足りていないのではないかと思われます。犯罪の可能性ももちろんありますが、それが駄目なことだと分からずに登録したご家族もいたのではないか、と。
未だに「また集団感染か」「まだまだ怖い」と煽られる武漢ウイルス(新型コロナウイルス)狂乱でも、医療利権に魅了されて身を肥やした「自称有識者」と連動して私たち国民をワクチン接種へと駆り立てた河野氏は、その主反応(副反応)が死をもたらす可能性のあることをいちいち否定しました。
その主反応を挙げた者については、たとえ医学部教授であっても「陰謀論者扱い」し、利権にまみれた「医師まがい」とのみ群れてはしゃいだ河野氏の、あまりにも耐えられないその存在の軽さは、マイナカードでも遺憾なく発揮されています。
彼が官僚を偉そうに恫喝するさまは、既に記録された動画が出回っており、目にした方もおられるでしょうが、あのような態度でしか指示を出せないこと自体、行政権力の中の「上司」として全くありえません。何か後ろめたいことがある(論理的説明ができない)から暴力的言動で相手をねじ伏せようとするのです。
公務員の本分を忘れた職員を叱責するのとはまるで違う河野氏の態度は、霞が関のみならず永田町でも不評で、よって人望が全くありません。このような人物が今なお「次期首相候補一位」であること自体、私たち国民の認識にも間違いがあります。
人の話を一切聞かない「暴君気質」の危険人物を、もうこれ以上のさばらせてはいけないのです。