「また原爆を落としてやる」

皇紀2683年(令和5年)5月20日

 先進主要七か国(G7)首脳会議・広島で、延延と露国非難を並べた岸田文雄首相の核軍縮展望(広島ビジョン)は、昨年八月に訪米し、核拡散防止条約(NPT)再検討会議で発表した行動計画から大して踏み出しておらず、且つ中共の暴挙に対する言及が足りません。

 全首脳の平和記念資料館の滞在時間は、米民主党のジョー・バイデン大統領が最も短い三十九分間で、同党のバラク・オバマ元大統領がたったの十分間で出てきたことを思えば、マシになったという程度です。

 特に長い時間、被爆資料に目を通したのが四月十日記事でも対中批判の急先鋒として扱った欧州連合(EU)のウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長(独国の元国防相)でした。他の首脳が平均一時間だったところ、彼女だけが一時間半もの間、表に出てくることがありませんでした。

 米国の核兵器も中共や北韓(北朝鮮)の核兵器も、全て汚い最終兵器です。これを国や組織の単位で保有させない人類秩序を構築するために、核保有国の論理だけで事が進むなら、敢えてわが国も「核保有国」の立場になって核拡散を叱りつけるというような覚悟でも示さなければ、世界を驚かせることはできません。

 かつて同性愛者を宗教原理主義に基づいて処罰したような欧米からの外圧に、簡単に屈したような岸田首相(広島一区)が広島と長崎の先人たちが味わわされた恐怖と怨念を晴らせるわけなどないのです。

 資料館を後にした全首脳を厳島神社へ案内したのはよい日程でしたが、一列に並んでの記念撮影で手をふる場面において、一人頑なに手をふらなかったのが、マカロンだかアクロンだかの仏国大統領でした。

 就任当初から気に食わない人物でしたが、今やG7が対中共同戦線の場であることを主張すべき岸田首相は、エマニュエル・マクロン大統領に苦言の一つも呈したでしょうか。まさか「エマニュエル」には弱いのか……。

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5月19日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が広島市で開幕した。核兵器保有国の米英仏3カ国を含むG7首脳たちは平和記念公園で原爆資料館を視察した後、原爆慰霊碑に献花した…

(女性自身|光文社)

 ところで、この米国人は、わが国が核保有を決断した場合、既に米民主党に二発も投下された過去から、次は米国が日本に少なくとも二発以上を落とされるとは(実際にはないとしても)考えないのでしょうか。

 戦争の純然たる行為としての真珠湾攻撃と、戦争以外の犯罪に当たる民間人大虐殺の違いを教わらない米国人の知的水準の低さ、或いは極めて自己に都合のよい解釈しかしない国史教育の限界があります。まさに独国の旧ナチス党によるユダヤ人虐殺と、日本の主要都市への断続的且つ大規模な空襲および広島・長崎への原爆投下は、全て戦争以外の犯罪です。

 私たち国民は、かの国の卑怯な工作を真似たりはしませんので、千年経とうとも米民主党に謝罪と賠償を要求したりはしませんが、人類の最終兵器を勝手に二発も使って市井の人びとを数十万人に及んで大虐殺した事実そのものに対して深い反省を求めます。

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『「また原爆を落としてやる」』に4件のコメント

  1. 波那:

    本当に知能の低い、こんなのもアメリカには居るんだなと思いました。コロナ明けでアメリカからもヨーロッパからも来たユーチューバーが日本旅行の動画を出しているので幾つか見ましたが、この動画では広島に来たマトモなアメリカ人が込み上げる思いを語っていました。良ければ見て下さい。

    ヒロシマは今も私たちに教訓を与えている
    https://youtu.be/fEesHDP005E

    岸田はゼレンスキーを招いたと言う事で支持率は上がるだろうと言ってる人がいましたが本当ですか?虚しくて暗鬱たる思いです。G7の何処の国もLGBTに特化した法など無いと言うのに、何で日本だけがこんな法律を作られなければならないのか。総裁選の時にはLGBT法に賛成の人と問われて岸田一人が手を上げなかったのは安倍さんと約束してたからだそうですが「死人に口無し」と、こんなにまで我々は裏切られないといけないのでしょうか。

  2. 日本を守りたい:

    「LGBT法案」さえ潰せれば良い ではない。「LGBT法案」を推進している勢力は 「LGBT法案」だけでなく、あらゆる手段を使って 日本社会の正しい秩序を破壊する 反日勢力なのだ。これを認識して戦い続けねばならぬ。

  3. 日本を守りたい:

    日本政府が 日本の総理大臣以下の政治家が 弱くて愚かで、日本国としての日本人としての「主権と独立」のために戦わないからこそ、その弱さと愚かさに付け込まれて 様々な手段で 被支配・被侵略を受け続けて来た。それが日本国・日本人の戦後の歴史。それを正当化し続けて 憲法改正を阻止して来た反日勢力ども。国内に巣食う反日勢力と戦う事も出来ず、不当な要求を続ける米国大使に正論を突き付ける事も出来ず。参政党については、俺は無知なのだが、LGBT法案に明確に反対している唯一の政党のようだから、高市早苗が自民党を出て 有志の愛国の議員に結集を呼び掛けて「参政党の党首として選挙を戦って政権を取る」これが実現できないだろうか。自民党に居ては 高市早苗も杉田みおも小野田きみも いずれ潰されるのが見えているではないか。

  4. 日本男児:

    今回の広島サミットが議長国として岸田首相が広島を選んだ理由として、東京生まれの東京育ちの岸田氏の父親が広島出身である事。或いは独裁者プーチンロシアに拠るウクライナ侵略戦争に於ける戦略核使用の脅威から原爆投下の悲劇・悲惨・残忍・恐怖等の状況認識させる為にG7サミット参加国首脳等の目に焼き付ける目的で核軍縮促進を図らんが為と推察する。言わば、広島県民への心遣い・忖度・配慮・パフオーマンスといった処か。或いは、自愚党内LGBT法成立推進派への期限付き成立への心遣い・忖度・配慮・パフオーマンスそのものだ。しかし、その様な謀も所詮は、大半の核保有G7参加国のご都合や国益や軍事的事情に逆らって迄、平和ボケ・能天気日本愚民愚国の如き行動を真似る様な国はあるまいと思う次第です。中でも、次第に追い詰められし独裁者プーチンロシアの敗色濃厚になりつつある時、戦術核使用は猶一層高まり兼ねない。欧州参加国は、その殆どがNATO軍事同盟加盟国でもある。この欧州の動向を固唾を飲んで凝視しているのが、シナ共産党一党独裁国であり、習近平である。独裁者プーチンロシアに拠る対ウクライナ侵略戦争の推移如何で、習近平の考え方も変わるかもしれない。その為にも、必勝しゃもじ通り何としてもG7参加国は勿論反支包囲網国等の結束が何よりも求められるが、フランスマクロン大統領の結束を乱す裏切り行為は断じて許せない。その他にもドイツやイタリア等の媚支・親支国が何時寝返るかもしれないのだ。更に我が日本愚民愚国も媚支・親支の犬・先兵・走狗・スパイ・工作員と言うべき与野党政治家・官僚等が数多暗躍しているから油断も隙をありはしない。その他のG7が抱える難問・課題・懸念事項にも夫々の国に拠っても思惑の違いは多々あるのだ。LGBT法等の様にお粗末極まりない日本害交・自愚党愚策が何時爆発し兼ねないのが日本愚民愚国・自愚党岸田愚相政権なのだ。