「日本の選択」というウソ
本日午前四時十六分ごろ、千葉県南部を震源とするマグニチュード5.4の地震が発生し、木更津市で最大震度五強を観測しました。早朝のことで大変驚かされたでしょうが、関東地方の皆さん、大丈夫ですか?
石川県の能登半島でも大きな地震が起きたばかりですが、特にしばらくは強い揺れにご注意ください。
米誌「タイム」の表紙を飾った岸田文雄首相。そこには「日本の選択」という表題がつけられていました。何ごとかと記事を読むと、いきなり首相官邸の悲劇(5.15事件や2.26事件)に始まり、かつて晩餐会で米大統領が首相の膝に崩れ落ちた話から、どうも「呪われた場所」とでも言いたげです。
まもなく広島市で開かれる先進主要七か国(G7)首脳会議に、米民主党のジョー・バイデン大統領が欠席する可能性が浮上しました。予想される理由は、四日記事で申した米国の債務不履行(デフォルト)が避けられないからです。
しかし、本来ならそれこそG7の場で、迷惑甚だしい影響を受ける他の主要六か国首脳に説明しなければなりません。何らの解決力を持たない呆け老人が引きこもっている場合ではないのです。
一部には、広島平和記念資料館の訪問を「嫌がっているのではないか」との憶測もありますが、バイデン氏が副大統領時代、ただ「核のない世界を」と口走ってみただけで、曲がりなりにもノーベル賞のうち「唯一全く価値がない」平和賞を受賞したのは、米民主党のバラク・オバマ大統領(当時)です。米民主党政権がこの世界にもたらした広島の被爆体験を刮目して見るがいい。
そこでタイム誌の記事に戻りましょう。大きな表題に付記された小見出しには「岸田文雄首相は、かつては平和主義だった日本を軍事大国に変えようとしている」と書かれています。本当でしょうか。
妙な文章に始まった本記事を読み進めますと「再分配政策を通じて中間層を成長させるための『新しい資本主義モデル』」や日韓関係の修復、国防費を五十%以上増やして「世界第三位の経済大国を、それに匹敵する軍事的存在を備えた世界大国に戻すことに着手した」と書かれています。
海外では左翼的(リベラル)指導者と評された安倍晋三元首相が国内では「極右の徒」「殺されて当然」などと口汚く誹謗中傷されましたが、その国内で「左翼の売国奴」「財務省の犬」と厳しく批判されている岸田首相が米国には右翼政治家にでも見えているのか、と見紛うほどの評文です。
岸田首相が掲げた政策を表層だけで並べると、確かにこうなるのでしょう。もしもこの全ての中身が十分に伴っていれば、岸田首相は、日本国民のための保守系政治家として高く評価されるはずです。
ところが、直近の厚生労働省の発表では、給与が下落したまま物価が上昇し始めた(最悪のスタグフレーションを起こしている)ため、実質賃金が前年同月比ですら二.九%も減っています。
何度も申しますが、平成以来の政府の無策と失策により、私たち日本国民の価値が下がりました。人に値段をつけるような話ではなく、私たちがはたらいたところで受け取れる賃金は、他国の経済成長にどんどん抜かれていったのです。岸田首相も、中間層の成長とはまるで逆のことばかりしています。
防衛費増強についても、繰り返しになりますが純然たる防衛省・自衛隊の予算増はわずかで、他省庁の予算を無理矢理に関連づけて総称しているにすぎません。世界に与える軍事的存在は、これまでとほぼ変わらない「あれもできません・これもできません」のままです。
続いてわが国を取り巻く情勢の厳しさが延延と綴られていますが、改めてこれらに全く対応できない日本政府の醜態をまるでわざわざ晒しているかのような記事であり、真っ当な日本国民が読めば情けなくなり、それでも不勉強な左翼市民が読めば現実の認識能力がないため発狂するのでしょう。
この記事は、財務省の犬であり米国の犬である岸田首相への「ご褒美」か何かだったのでしょうか。
皇紀2683年(令和5年)5月11日 10:10 AM
≫“Of course, it is an old building, so I hear sounds from time to time. But fortunately, I have yet to encounter a ghost.”
気の利いたジョークでも言ったつもりなのかしら。衰退が危ぶまれるばかりの先行き暗い日本になってしまうのを見て、かって官邸に住んだ方達の彷徨う幽霊にも岸田を何とかしてとお縋りしたい気分です。
≫真っ当な日本国民が読めば情けなくなり…
はい、口走った事を並べただけの中身ないつまらない記事で、あ~これが実態と情けなくなりました。