韓国に課題~日韓首脳会談

皇紀2683年(令和5年)5月8日

 警視庁第四機動隊に所属する二十五歳の男性巡査が五日午前四時四十分ごろ、首相官邸(東京都千代田区永田町二)敷地内にある西門守衛所のトイレの個室内で拳銃自殺を図ったものと思われ、亡くなりました。衷心よりお悔やみ申し上げます。

 本年一月二十七日午前三時二十分ごろにも、自民党本部の隣にある合人社東京永田町ビル(同永田町一)一階のトイレの個室内で、警視庁特科車両隊に所属する三十九歳の男性巡査部長が拳銃自殺を図るという事件が起きたばかりでした。三月にこの前を通りがかった際、すぐに思い出し手を合わせましたが、特に公務中の極端な選択には「申し訳ない気持ち」になります。

 何が原因だったかを詮索する気はありません。しかし場所柄、どうしても申し訳なくなってしまいます。或いは、首相や閣僚らの安全をも脅かす可能性について考えた時、警備に当たる警察官の精神的健康介助(メンタルヘルスケア)が必要ではないでしょうか。

首相、徴用工「心が痛む」 尹氏配慮も懸案置き去り

岸田文雄首相が3月に東京で開いた日韓首脳会談からわずか52日後にソウルを訪れたのは、日韓連携を安定軌道に乗せ、経済安全保障や北朝鮮による核・ミサイル対応の強化…

(産經新聞社)

 さて、昨日記事でも申したように官邸の主は、韓国ソウル特別市龍山区の大統領室にいました。日韓首脳会談で岸田文雄首相が余計なことを口走っていないかどうか、今後も日韓双方の煽り報道など当てにせず、正確に調べます。

 とりあえず訪韓初日を終えた段階で、岸田首相が慎重に言葉を選んだ形跡が見られ、三月の尹錫悦大統領訪日の「返礼」が前面に押し出された、いわば(訪韓したことに意味がある)形式的会談でした。

 ただ、日韓併合条約発効下の労働者を「徴用工」と言い出した日韓離間工作に対し、かつて「forced to work(労働を強いられた)」などと表現してしまった外務省の過ち(意図的?)と、それに気づかなかった岸田外相(当時)の「犯歴」があるため、先述の通り詳細な情報を取らねばなりません。

 合同記者会見の発言だけを見れば、岸田首相が「当時厳しい環境のもとで多数の方がたが」と述べており、決して「多数の朝鮮人(当時)」という言葉を用いなかったため、単に当時の労働環境が全世界で厳しかったことを意味しています。

 これを日韓の左翼・極左報道権力と、共に民主党のような北韓(北朝鮮)政党が見逃さないでしょう。岸田首相を非難し、尹大統領をさらに攻撃するに違いありません。

 また、東京電力福島第一原子力発電所事故の処理水(汚染水ではない)放出についても、既に韓国の専門家も認めている「全く問題ない」の追認作業を受け入れることにし、対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)を牽制する段取りが決まりました。

 さらに申せば、岸田首相が「歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」という表現には、もちろん今後一切の「お詫び」を否定した安倍晋三元首相の立場も引き継がれており、それ以前の「河野談話」だの「村山談話」だのといった過ちは、平成十年の「十月に発表された日韓共同宣言を含め」という前提の文言でかき消したように見えます。

 むろん日韓共同宣言も、当時の金大中大統領によって北韓有事への日韓対応が極めて生ぬるく、その必要もないのにわが国が何度も謝罪(お詫びと賠償)したことを韓国国民に説明していない問題の追及も、島根県隠岐郡隠岐の島町竹島の問題も、何もかも中途半端な結論でお茶を濁したものにすぎません。

 これらからさらに踏み込むには、形式ではない会談が開けるようになるのを待たねばならず、そのためには尹大統領が多くの課題を解決しなければならないのです。その課題は、ここでも示してきた通りあまりに多いですが、それでもやってもらわねばなりません。

 そのような立場をこそ日本側が崩してはならないのです。

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『韓国に課題~日韓首脳会談』に2件のコメント

  1. 日本を守りたい:

    ジャーナリストの山口敬之氏の主張が 信憑性の高い事実に基づくものであるなら、岸田政権が日本国を底抜けに凋落させる蓋然性が高い。これを阻止する政治勢力が 日本に存在しない。高市早苗と小野田きみと杉田みおが自民党を脱して新党「日本愛国党」を結成したら、果たして 起死回生の政治勢力と成り得るだろうか。数人から十数人程度の議員が合流して 日本人の五パーセント程度は絶大な支持をするとしても、官僚も経済界も支持するどころか、潰す側に回るだろうから、日本愛国党は 唯一の 国益を守ろうとするまともな政党として 最大でも 二十人程度の議員を有するところまでに成長するのが精一杯か。つまり、国会議員の九割が日本を没落させていく日本の現状を 決定的に改善する道筋を見出す事は不可能なのか。日本人が日本国を取り戻すのは不可能なのか。私は諦めるわけにはいかないのだが、では、どうすればよいのか、どなたか、ご教示をしてくださるよう、心からお願いする。拝。 

  2. 日本を守りたい:

    日本を これ以上 格差社会にしてはならぬ。我々は 財務省をはじめとする悪質な勢力に対して 戦わねばならぬ。俺は死ぬ日まで この戦いを止めない。