韓国大統領は靖國に来い!

皇紀2683年(令和5年)5月7日

 岸田文雄首相は本日、韓国の龍山大統領室で開かれる尹錫悦大統領との日韓首脳会談のため、ソウル特別市を訪問します。韓国警察庁は、これまで日本の首相に適用していなかった「A等級警護対象」に岸田首相を格上げし、米大統領ら国賓級を迎えるのと同じ体制を組んでいます。

 岸田首相はまず、銅雀区にある国立ソウル顕忠院を参拝する予定です。ここは、歴代大統領や6.25韓国戦争(朝鮮戦争)、ヴェト・ナム戦争の戦没者らが祀られています。わが国の首相で初めて参拝したのは、平成十八年十月に訪韓した安倍晋三元首相でした。

 二度目に参拝した野田佳彦元首相以来、十二年ぶりにいわゆる「日韓シャトル外交」が再開するというなら、次回の韓国大統領訪日では、首相と共に必ず靖國神社を参拝しなければ相互主義になりません。

 何度も申しますが、日韓外交が「日本ばかり役割を課され、韓国は何もしない」のでは、正常な日韓関係を構築できず、太平洋防衛のための日米韓関係に影響します。

 今回の日韓首脳会談では、恐らく北韓(北朝鮮)の核と弾道弾をめぐる安全保障協力が主題になるはずです。しかし、北韓工作員の文在寅前大統領が韓国軍に命じた自衛隊機への火器管制レーダー照射事件に対する正式な謝罪がなければ、わが国が韓国に「準宣戦布告」を受けたままかなうものではありません。

 日韓の経済・貿易に関する諸課題は、入口程度の話しかしないことになっていますが、尹大統領は岸田首相に対し、捏造された日韓史に本来全く不要な「お詫び」を表明してくれるよう期待しているらしいのです。

 精一杯の日米韓関係修復作業で支持率が下げ止まらない尹大統領は、これまでの自身の働きに「せめてもの返礼」をわが国側に求めています。とはいえ、そもそもの日韓史が歪められていることに加え、さんざん日韓関係に配慮してきたわが国に非礼を重ねてきたことへの「韓国の謝罪」こそが一切ありません。

 わが国に求めるばかりで、相応の働きをしているとは未だ言えない韓国側が何もしないのは、先述の通り正常な日韓関係とはならないのです。

 北韓やその裏から中共が工作している対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)を一掃しない限り、主に日韓の若い世代が築き始めている「新しい未来」が政治の世界にも姿を現すことはないでしょう。

 ところで、中共に「握られている」林芳正(リン・ファンヂャン)外相は一転、中南米五か国を歴訪中ですが、二日記事でも取り上げたパラグアイのサンティアゴ・ペニャ次期大統領を表敬訪問しました。

 日台関係を軸に本来ならこの面会は、まさに安倍元首相が米国のドナルド・トランプ前大統領の就任前に面会したのと同等の外交成果であると評すべきですが、中共に頭が上がらない林外相に行かせても大した話になりません。

 このような日本外交の「アベコベ」感が酷い岸田政権は、果たして日韓の外交史に何を刻めるでしょうか。韓国政府に何度騙されても懲りない間違いを犯すようでは、日韓に明るい未来はないのです。

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