本日投開票の選挙へ行こう
知床遊覧船「KAZU1」が事故を起こし、乗客乗員二十六名全員が死去、または行方不明になった日から、本日で一年が経ちました。この事故については、日露関係を睨んで当初から取り上げてきましたが、一方で犠牲になった方がたのせめてものご帰宅を祈り続けました。
しかし、未だ六名のご帰宅が叶っていません。また、行方不明者の捜索に、協定以上の協力に応じた露国への謝意も、わが国から公式に示されていません。
中共・共産党人民解放軍による脅威が日増しに高まる中、宮古島周辺を視察中だった陸上自衛隊のヘリコプターが墜落し、十名の自衛官を乗せたまま機体が海中に没した事故でも、海底で六名を発見、うち二名を引き揚げて身元(第八師団の庭田徹一等陸佐と神尊皓基三等陸佐)が確認されましたが、今も必死の捜索が続いています。
北の海に散った方がた、そして南の海に散った防人たちのご家族に、改めて衷心よりお悔やみ申し上げます。
坊ノ岬沖に沈んだ戦艦大和の乗員たちも、全員がご帰宅を果たせたわけではありません。まもなく八十年が経とうとしている中、家族の帰りを待ち続けた人びともまた、だんだんとこの世を去っていきました。
私たちは、こうした事件や事故、災害や戦争から多くの教訓を得て、それまでよりさらによい世界を作ろうとしています。生命を継ぐ者の使命として、怒りや哀しみを乗り越えていかねばなりません。
そうは申してもなかなか心の整理がつかないものです。だからこそせめて行方不明となった方がたを見つけてほしい、と。特に知床遊覧船事故は、その運営会社の社長が今なお何らの責任も取っていません。
東日本大震災で津波に家族をさらわれた方がそれでも海での仕事を続けている、という話を耳にしたことがありますが、私たちは生きているのです。哀しみに縛られてはいけないのも事実なのです。
私たちが時に立ち止まりながらも前を向いて歩いて行ける世界であり続けることは、私たちがそう強く祈ることで果たせるに違いありません。こうした事故や戦争などを語る時、後ろを向いてばかりいてはいけないのです。
さて、昨日記事でも申しましたが、本日は、皆さんの街のきめ細やかな問題に取り組む議員や首長を選ぶ統一地方選挙・後半戦と、衆議院議員補欠選挙の投開票日です。
もし「どうせ自分の一票なんか」と言って一千人が投票に行かなければ、特に地方選では極めて大きな一千票が消えてしまいます。
あなたの一票が、私たちの一票が大きな力を持っているのです。選挙管理委員会みたいなことを申しますが、これは本当のことです。
この一週間は、毎度のことながら気の休まらない日日でした。あとはあなた次第、私たち次第です。さぁ、投票に行きましょう!