官房長官が誰か知ってる?
十二日記事で衆議院の解散総選挙に関する噂話を提供しましたが、一昨日ごろから似たようなことを週刊誌が書き始めました。自民党内で「岸田文雄首相では三年もたない」という会話が多く聞かれるようになっているからです。
先の自民党総裁選挙の際にも申しましたが、岸田首相の人柄を悪く言う声は、全く耳にしませんでした。恐らく「平時」であれば、良い首相になれたかもしれません。
しかし、物価上昇とドル高に端を発した「異常な円高からの転換」を内需回復の好機にもかえられず、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)禍を引きずり倒すようでは、緊急事態の指揮がまるでなっていないのです。
そこでさらなる党内の噂話を一つ。
では、次の首相候補は誰でしょうか。これについては、岸田政権が発足してしばらく、むしろ新聞社記者の中から疑問の声が上がっていた松野博一内閣官房長官(千葉三区・清和政策研究会)の態度に警戒すべきです。
その疑問とは、岸田首相の心許ない政策決定に対し、火消しに奔るようなことを一度たりともしていないというもので、いわゆる「女房役」を果たす者が岸田首相には誰もいません。
内閣と党の政策のすり合わせにも十分な役割を果たさず、某新聞社記者によると緊急の問い合わせにもほとんど応じない(電話に出ない)というのです。岸田内閣を内から潰しにかかっているようにも見え、どうやら自ら次期首相を狙っているのではないかといいます。
世耕弘成参議院幹事長が昨日、岸田首相の亜州歴訪に内閣官房副長官の帯同がなかった(磯崎仁彦副長官を十六日に帰国させて木原誠二副長官との交代も取り消した)異常事態を批判しましたが、もはや岸田首相にとって国内対応がうんぬんではなく、松野長官ごと内閣官房の誰も信用できない状態にあるのではないでしょうか。
松野長官に木原副長官、磯崎副長官だの未だに官邸を今井尚哉内閣官房参与がうろついているだの、信用できるような面子が確かに存在しません。岸田首相が長男の岸田翔太郎氏を秘書官に起用した(特に何ら問題はない)のもうなずける惨状です。
松野長官自身はやる気かもしれませんが、国民のほとんどがその顔を思い出せないほど大した仕事もせず、このまま首相の座を掠め取ろうとしているなら言語道断です。
もう一人、要警戒なのが茂木敏光幹事長(栃木五区・平成研究会)であり、統一教会(世界平和統一家庭連合)問題対策でも岸田首相を差し置いて相変わらず目立ちたがっているようにしか見えません。
河野太郎デジタル相(神奈川十五区・志公会)も、肝心の政策面でつまずきまくっているにもかかわらず、まだ色気を出しているといいますから気持ちの悪い限りです。
しかしながら当面は、松野長官を潰しにかからねばなりません。安倍晋三元首相が暗殺され、現在の清和会は最低な状態にありますが、何とか動いていただきましょう。この程度ならどうにかこうにか。
皇紀2682年(令和4年)11月19日 11:36 AM
第二次安倍政権が内外に多くの問題を抱えながらも長続きしたのは当時の菅官房長官の手腕と独特のキャラクター(存在感)に起因するところがあったでしょう。後に就任した首相としての実績はともかく、それまで全く意欲も無かったのに立候補表明以後あっという間に総理の座に上り詰め、そして自らはその人事に失敗し短命政権に終わったという事実が官房長官という役職の重要性を如実に示しています。菅氏があまりにも官房長官としてキレモノだったとはいえ松野官房長官の「いくらでも代えの利きそうな感じ」は岸田内閣の不安定さの大きな要因であることは疑う余地すらありません。私は彼が首相の座を狙っているとは思いませんが、例えそうだとしても全く世間から相手にされないでしょう。
そしてそれ以上に問題なのが茂木幹事長ですが、二階幹事長は進んで憎まれ役を買って出る度量と器用さがありましたが、茂木氏は矢面に立つどころか自ら混乱の火種を作ることばかりしています。統一教会の問題も「法に触れない範囲で適切な関係を保つ」とでも言えばいいものを「一切の関係を断つ」などとできもしないことを言ってのけ結果的に国政を大きく停滞させたわけで、この時点で辞任に相当すると思うのですが・・・