全部安倍のせい…嘘つくな

皇紀2682年(令和4年)9月15日

「絶対に捕まらないようにします」元電通“五輪招致のキーマン”への安倍晋三からの直電 | 文春オンライン

司直の手に落ちた「五輪招致のキーマン」と「長銀を潰した男」——。文藝春秋10月号より、ジャーナリスト・西﨑伸彦氏による「高橋治之・治則『バブル兄弟』の虚栄」の一部を掲載します。◆◆◆東京都が2016年…

(週刊文春 | 文藝春秋社)

 七月二十八日記事で、統一教会(世界平和統一家庭連合)に絡む全てのことを、報道権力も自民党自身も「暗殺された安倍晋三元首相のせいにしようとする」と警告しましたが、その後その通りになりました。

 韓国の詐欺カルトにすぎない統一教会側が自己の正当化に自民党との関係を誇大に吹聴し、それを蒸し返されれば自民党側から「安倍元首相がキーマンだった」との責任転嫁が飛び出す始末です。

 「反共」で米共和党にも接近した統一教会と自民党との関係は、或いは安倍家との関係に特定して申せば、安倍晋太郎元外相一代で終了していました。安倍元首相が関係を言われたのは、北朝鮮による拉致事件に取り組む以前の話です。

 選挙に弱い議員が自ら統一教会との関係を醸成し、集票に頼った事実を無視して、全て安倍元首相が取りまとめたとは「珍説」の域を超えません。「嘘をつくな」といいたい。

 このような嘘を許し、統一教会問題を収束させてよいのでしょうか。報道権力は、この類いの嘘に加担する気ですか? 報道権力こそ統一教会との後ろ暗い関係があって、全て安倍元首相のせいにして片づけたいのでしょう。

 そうした「珍説」の最たる記事が上記週刊文春配信記事です。

 夏季五輪東京大会(東京五輪)組織委員会のカネの流れにのみ目をつけた仏当局(とその背後)に、外国の機関というべき東京地方検察庁特別捜査部が応えて動いている事件で、唐突に安倍元首相の氏名を出すにまで至っています。

 特捜部が、電通を動かしていた高橋治之容疑者を逮捕した目的がここにあったのか、と思わせるほどです。高橋容疑者と「いろいろ」組んだのは、文教族の重鎮である森喜朗元首相と、小泉政権以来の増長著しい竹中平蔵氏でしょう。

 ケチで兄と対立した角川歴彦容疑者が結局兄弟揃って逮捕されたのも、本当は森元首相の作為が端緒です。なぜ何ら関係がない安倍元首相が、かけた証拠もない電話をかけたことにされ、言ってもいないことを言ったことにされているのでしょうか。

 そもそも高橋容疑者が「逮捕されたくない」などと招致以前に言ったというのもおかしな話です。高橋兄弟の単なる来歴記事に潜り込ませてまで安倍元首相のせいにしたいのは、一体どこの何者たちでしょうか。

 それは、八月三日記事を再読願えれば、お分かりいただけるかもしれません。その上で、週刊文春の気になるもう一つの記事については、明日取り上げます。わが国はもう、本当に駄目かもしれません。

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『全部安倍のせい…嘘つくな』に1件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     亡くなった人に罪を被せて自己の保身を図るという極悪非道な考えが政界、マスコミ、財界に蔓延してしまっているのでしょうか。
     今だけ金だけ自分だけの世界。
     もう日本人の良心は大きな勢力に抗えない状況にまで追い込まれてしまったのでしょうか。