「林の微笑」世に伝わる

皇紀2682年(令和4年)8月19日

 三宅一生氏が亡くなられたかと思いきや、森英恵女史も亡くなられました。衷心よりお悔やみ申し上げます。

 彼らは、私から見てまだ「大先輩世代」ですからそれほどでもありませんが、自分と同じ世代の訃報が相次ぎますと、なぜか人は気力を減衰させていくようです。不思議なものですが、やはり心のどこかで「自分もそろそろ」「いよいよ駄目かも」と思うのでしょう。

 そのようなことは決してありませんから、どうか皆さん、末永くお元気で。

政治部記者が呆れる「内閣改造の裏でハシャいだ二人の代議士」

2022年7月8日、参院選の応援演説中に起きた前代未聞の安倍晋三元首相暗殺事件。かつて“一強”と呼ばれた政権を率いた、自民党最大派閥の領袖の死により、永田町の魑魅魍魎がおぞましく動き出した。なかでも…

(FRIDAY|講談社)

 そういえば映画『U・ボート』や『エアフォース・ワン』などで知られる独国出身のウォルフガング・ペーターゼン監督も亡くなられました。

 ほかにも子供の頃に見た『ネヴァーエンディング・ストーリー』や、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)とは大違いの「本当に怖い(一類)感染症の恐怖」を扱った『アウトブレイク』などもあり、好きな映画監督のお一人でした。お悔やみ申し上げます。

 さて、蘭国出身のポール・ヴァーホーヴェン監督の映画に『氷の微笑』がありましたが、この邦題はうまいと思ったものです。原題は『Basic Instinct(基本的本能)』ですから、これではわが国で興行的成功を収められません。

 そのまさに「氷の微笑」といえる「人の心など失った政治家の冷たく、気味の悪い笑み」を、暗殺された安倍晋三元首相が亡くなったという連絡を受け浮かべた林芳正外相の話を、七月十四日記事で申しました。

 それがとうとう週刊誌報道ではありますが世に出たようです。ひょっとすると林外相の穢れた微笑を「目撃した」と私に話してくれた外務省職員は、各紙政治部記者も聞いたというのと同じ人かもしれません笑。

 また最近、讀賣新聞社の取材に「涙が止まらなかった」などと嘘をついた西村康稔経済産業相を始め、清和政策研究会(清和会・安倍派)の中で、自分のことしか考えずにウロウロしただけの輩もいました。

 因みに、林外相は昨日、武漢ウイルスで「まだ騒いでくれる阿呆な日本」にまだ何か要求しにのこのこやってきたビル・ゲイツ氏なんぞと面会し、珍騒動前に授与するはずだった旭日大綬章を手渡しています。これに大綬章を与えること自体、決めたわが国政府の愚かさに開いた口が塞がりません。

 大東亜戦争時、日本各地への大規模空襲(日本人大虐殺)が非人道的と知りつつも指揮し続けたカーティス・ルメイ元少佐に旧勲一等旭日大綬章を授与した政府ですから、何度でも国民が犠牲になってよいということなのでしょう。

 これぞ「地獄絵図」という二人の写真等は、どうかよそでご覧ください。

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『「林の微笑」世に伝わる』に2件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     安倍氏の非業の死に際して氷の微笑を浮かべた輩は論外として、ウソ泣きできる議員も最悪ですね。
     岸田総理も涙を浮かべて会見していましたが、49日も経たないうちに急いで断行した内閣改造は、統一教会等を口実に防衛相を挿げ替え、進みかけた防衛予算・体制の充実を実質的に封じるような人事となり、おおよそ「安倍氏の遺志を継ぐ」といった言葉と正反対の行動といえるでしょう。
     また、萩生田氏や高市氏の冷遇など安倍氏の後継者、次期総裁選のライバルの芽をつむ人事もしっかりやっています。

     こういった表面面の良さと実際の行動が全く異なる人も信頼できない部類に入るでしょう。中国のミサイル発射に際してNSCも動かさない。まさに安倍氏のやりたかったことを全く実現しない内閣が出来てしまいました。

  2. 波那:

    勲一等旭日大綬章は天皇陛下御自ら授けられる勲章ですが、昭和帝はカーティス・ルメイに直接勲章を与えられるのを拒否されました。陛下の御心情を思うと臣下の者どもは何をしてくれたんだと悔しくて泣いてしまいます。戦後の苦しい時代を国民と共に歩まれた昭和帝陛下の御姿をお偲び致します。