露国が千島列島で軍事訓練

皇紀2682年(令和4年)3月26日

ロシア、北方領土で軍事演習 平和条約交渉中断後で初:時事ドットコム

ロシア軍東部軍管区は25日、クリール諸島(北方領土と千島列島)で3000人以上が参加する軍事演習を実施したと発表した。主要な軍事施設がある北方領土で実施したとみられる。 ロシア外務省が21日に北方領土問題を含む日本との平和条約交渉の中断を表明した後、北方領土でのロシア軍の演習は初めて。敵の上陸阻止を想定し、自走砲や無人機などを投入した演習が行われた。…

(時事通信社)

 私が露国に二正面作戦の必然をちらつかせて千島列島と南樺太を取り戻しに行くべきだと申してきたのですが、わが国側も覚悟していた日露講和条約の締結交渉停止も、結局は露国に先にいわれてしまいました。

 現在の露国に、ウクライナと北海道侵攻の二正面作戦は耐えられません。

 そして、二十四日記事では敢えて「米軍は来てくれないと分かったばかり」と申しましたが、ウクライナとわが国では米国にとって地政学的重要度が全く異なります。ウクライナを煽るだけ煽って見捨てても、わが国を仮に見捨てた場合、米軍の太平洋防衛戦略が根底から崩れるのです。

 つまり、露国軍が千島列島に前のめりになり始めたのは、わが国が実施した程度の経済制裁に対する報復というより、やはり米国への牽制以外にありません。

 日露講和条約の締結交渉が急に頓挫した際、安倍晋三首相(当時)がウラジーミル・プーチン大統領に「択捉島や国後島に在日米軍基地を置かせない」と明言できなかったのが原因だと申しました。

 ウクライナ侵攻の原因も、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が米民主党オバマ政権に助言されるがままに北大西洋条約機構(NATO)入りを目指すなどと公言したためです。

 プーチン大統領の目指す大露国にとって、目と鼻の先に米軍やNATO軍の居座りを許すわけにはいきません。

 わが国のすぐ隣に韓国がなく、いきなり北朝鮮になるのを想像してみてください。もっとも文在寅大統領のような北朝鮮工作員が政権を強奪してきた韓国は、ほぼ北朝鮮と変わりませんし、対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)を吐き続ける限り韓国のプレゼンスは最小にして役立たずですが。

 千島列島の軍事訓練は、私たち国民に現行憲法(占領憲法政治の惨めさを改めて見せつけています。ウクライナ侵攻も軍事訓練からの横滑りで始まりましたが、私たちはいよいよ、わが国土侵略の脅威がいかなるものか身に沁みてこれを理解しなくてはならないのです。

スポンサードリンク

『露国が千島列島で軍事訓練』に4件のコメント

  1. ナポレオン・ソロ:

    220326-3
    ソロです。
    >>ロシア海軍の演習
    まぁ、これ見よがしにやっているのは、遠藤さんのご指摘通り、米国への牽制でしょうが、一昨実害の朝鮮のICBMの発射実験の最終版と同じ類のものと類別しても、良いでしょうね、然し、米フンの潜在軍事力は、ロシアやシナが束になって懸かっても全く勝ち目がない位秘匿部分が大きいし、プーチンもそれを知っているので、実は日本に対する脅しでしょう。

    ですが、この戦争を是以上拡大する事は却って戦後のロシアの命脈を縮めるだけだとおもわれますし、プーチンの周囲にいる元KGBの同僚や現FSBの若手側近達、極めて少数の

  2. ナポレオン・ソロ:

    (すいません続きです)
    ごく少数のチームですが、最近、そのメンバーを排除若しくは粛清したとの仄聞情報もあります、プーチンが他罰的で金正恩並の低劣な独裁者とは思居たくないけれど、人間孤独になると、自分を守る為に何でもして終う事がある。

    まぁ、ロシアの前途は、それ程に閉ざされているのは、プーチンの愛国心は理解されて居るが、やり方が前時代的で我慾剥き出しの様に世界に宣伝されてしまって居るし、2/24の突然の全面侵攻命令はどう考えても敵の罠に嵌ったとしか言い様が無い。

    この決断は、ウクライナだけでは無く、演習だと聞かされていた兵士側も裏切ったことになるから、一昨日亡くなった女性で初の米の国務長官になったオルブライト氏が昨年の11月にウクライナ国境に12.5万人の大軍を配置した時に、彼女は「プーチンは、世紀の過ちを犯そうとしている」と予言していますね。

    今後もロシアですが、シナも死に馬に蹴られたくないので、近づかないでしょう、ロシアに希望があるとすれば、若者が欧州意識をかなぐり捨てて、先ずはインド洋にガスのⓑ

  3. ナポレオン・ソロ:

    (すいっません亦続きです)
    インド洋に石油資源の積出港を確保して、内陸国家の悲哀を解消する事です。勿論カザフスタンの強力な同意が必要ですが、欧州が買わないのなら、国家財政を維持する為にはそれしか手はありません、シナよりもインドや南アジアに活路を見出すべきです。

    ガスを買ってくれそうな国は南アフリカやバングラディシュ、スリランカ、ミャンマー、タイ等のASEAN新興国があります、ですが一点、大国主義を忘れる事ですね。

  4. あきちゃん:

    情報です
    プロジェクト・フラ

    アメリカが、ソ連の北方領土侵攻の為に
    兵士をアラスカで訓練し
    艦船を大量に貸与していたそうです。
    完全に合同作戦ですね。

    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/380726