小池知事は「消えた」

皇紀2681年(令和3年)10月17日

【閑話休題】
 東京都の小池百合子知事が力を失い、虚勢を張ったものの自壊したファーストの会は、今月末の衆議院議員総選挙に候補者を出せません。

 小池都知事がしがみついた自民党の二階俊博前幹事長の交代も影響したでしょうが、そもそも困っている人は誰でも助ける二階氏の配慮を悪用し、その威を借りようとしたことに問題があります。

 無免許運転で交通事故を起こしながらこれらを隠蔽してまんまと今夏の都議会議員選挙で当選し、事故発覚後雲隠れを続ける木下富美子議員をどうにかしない限り、ファーストの会だか何だかに勝ち目などありませんでした。

 しかしながら岸田文雄首相は、衆議院の解散が実に鮮やかでした。菅義偉前首相は、首相の専権事項である解散権を事実上取り上げられてしまいましたが、岸田首相はグズグズせずに解散させ、短期決戦の選挙日程を組んでみせたのですから大したものです。

 ただ、自民党にとって今回の総選挙が苦しいのはあまり変わっていません。大敗は避けられそうですが、都市部を中心に武漢ウイルス(新型コロナウイルス)騒動で疲弊した人びとが自民党現職をことごとく落選に追い込むでしょう。

 そうした危機感は、常に抱いて選挙に臨まねば勝てないのです。その上で、あの自民党の公約はいただけませんでした。

 財務省と闘う、いや財政法改正にさえ言及しないまま岸田首相の「成長と分配」をも追いやったように見える公約は、私たち国民に何ら響きません。

 大蔵・財務を敵に回して存続した内閣はないとばかりに、或いは安倍内閣のような目(森友問題の捏造)には遭いたくないと、自民党自身の腰が引けたようですが、私たち国民は、疲弊した経済を救うべく闘う内閣なら支持します。

 そのような内閣の誕生を期待して、次にかけてみましょう。次がまだありますから。

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『小池知事は「消えた」』に3件のコメント

  1. きよしこ:

    本来なら4年間の任期満了直前の解散なので「奇襲」でも何でもないのですが、ジリジリと追い込まれた菅政権を見て選挙準備を加速させるどころか報道権力と結託してひたすら嘲笑とサボりに勤しんでいたわけで、たかが解散を1週間前倒ししたくらいで阿鼻叫喚を繰り広げる野党には改めて政権どころか議席の1つも与えられないという確信に至りました。

    メディアは発足直後の支持率の低さを引き合いに「ご祝儀相場に期待するも空しく」などとケチを付け始めていますが、一貫して言えるのは不支持率も軒並み低いということです。だから自民党が勝つとは言いませんが、今後の大型選挙の結果を予測するうえで一つの指標にはなりそうです。トヨタ労組や連合も共産党との選挙協力を進める立憲への支持をやめたみたいですし、盛り上がりに欠けるとはいえ理念も国家観も無い野党にノーを突き付けるという意味では大きな意義のある選挙にはなるでしょう。

    たしかに自民党の公約には首を傾げたくなる点も多々ありますが、それは後でいくらでも修正すればよい話です。前にもコメントしたかもしれませんが岸田内閣に課せられた役割は万全の態勢で日本初の女性首相にバトンを渡すということです。やや贔屓の引き倒しのきらいがあるかもしれませんが、岸田首相にはその役割を完遂できる能力が十分に備わっていると思います。

  2. 八百万の神の自由:

     自民党に対する見立て、同感です!
     岸田首相の「成長と分配」を成し遂げるには、「財政破綻論」を破棄し、本来の管理通貨制度の「財政、税制、金融の役割」に戻し、需要(所得)不足型デフレの今は、積極財政策を打たねば、ならないのに!
     マクロ経済学を、支配層でなく、労働者国民が苦労して考えなきゃならない、国家構造の馬鹿らしさ。
     でも国民が理解して政治家をフォローするしかない。

     再掲ですが、積極財政派のバイブルと言われている「奇跡の経済教室」を書いた、中野剛志氏が、“財政破綻論の嘘と、処方箋”を判りやすく記した一年前の寄稿
    https://gentosha-go.com/articles/-/29596

  3. 八百万の神の自由:

    追記
    明日18(月)20時からBSフジ、プライムで、積極財政派、西田昌司議員が出演予定

    因みに、今18:10も西田昌司議員、BS朝日に出演中