「自衛隊竹島侵攻」想定
【月曜直言】
米韓関係が死に体化し、わが国が米国に遠慮しなくてよくなれば、まずわが国政府は島根県隠岐郡隠岐の島町竹島を完全掌握するだろうということは、私がもう何年も前から申してきましたし、ついでに韓国保守派が秘かに恐れているシナリオであることも申しました。
ですから、この問題を綺麗事で語ってはいけません。わが国政府が「竹島侵攻」を想定するはずがないとか、それに対して韓国軍が対抗策を練るなんておかしいとか、寝とぼけた話だけはしないことです。
しかし、防衛省はしてしまいました。綺麗事で自衛隊を制御してきた役所だからです。現行憲法(占領憲法)だから仕方がありません。これ自体を「憲法」としていることこそが、とんでもない綺麗事だからです。
竹島についてわが国は、米国に遠慮して完全掌握を避けてきました。そのせいで日韓関係がこじれ、太平洋防衛のための日米韓関係に影響が出ています。米政府はそれに気づき、オバマ政権下でまず韓国人妓生(俗称=慰安婦)問題の日韓合意を「韓国側に」認めさせました。
この想定は、そのころのものです。米韓関係に亀裂が入り、ついに米政府が「日本に」認めさせるより韓国に合意を迫った経緯から、いよいよ韓国軍が「竹島侵攻」を現実のものと受け止め始めたのでしょう。その背後には、私が申してきた韓国保守派の助言が軍に対してあったはずです。
防衛省は、このようなくだらない抗議をするくらいなら、いっそ沈黙していればよかったでしょう。綺麗事の抗議ほど国を弱めるものはありません。まぁそれでも韓国保守派は、米韓関係の破綻を恐れるでしょう。日本に何もかも取られるのですから。
わが国は、その構えを見せ続けてよいのです。