麻生さん、一律給付お願い

皇紀2681年(令和3年)1月23日

麻生太郎氏の刷ればいい。

 国はいよいよになって、金がなくなったらどうすりゃいいか。簡単ですよ。刷ればいい。簡単だろ? (政府の借金は)全て円建て。従って、いよいよになったら円で刷って返せばいい。もちろん、その時になれば円が大量に発行されますから、そりゃデフレからインフレに変わりますよ。そら間違いないだろう。しかし、今はデフレなんだから。
 従って、(国民が)お金を使ってくれるようになるには、そのためには今は、何といってもここは、財政出動です。

(Youtube)

 目下、ご自身の平成二十四年の講演内容が麻生太郎副首相兼財務相に対する批判、いえ揶揄の対象になっています。と申しますのも、麻生財務相は先日の記者会見で、再度全国民に一律十万円を給付することを完全に否定したからです。

 多くの国民からは「上から目線で何様だ」「いってたことと、今やってることが違いすぎる」「国民の苦しみを理解してない、する気もない」という猛烈な声が上がっています。

 ここで皆さん、お気づきでしょうか。上記動画の様子と、昨今の麻生財務相の様子が「まるで別人」というほど違っていることを。これは一体どういうことでしょうか。講演と会見の違いを凌駕する違いは、一体何に原因があるのでしょう。

 それは、麻生財務相の性質として、自信を持って持論を述べている時と、誰かに「いわされている」時とのあまりに明け透けな違いです。他の政治家はもう少しうまく誤魔化すのですが、麻生財務相は全く隠せていません。

 そうです。いかにも財務官僚のレクチャー通りに、財務相として財務省の代弁をさせられているのです。ともすれば、麻生財務相の中でかつての持論に自信がなくなり始めているのかもしれません。それほど徹底的に政治家を篭絡、洗脳するのが財務官僚の仕事のうちの一つなのです。

 旧民主党の野田佳彦元首相は、死に体と化した民主党政権の維持のために財務官僚のいうなりになり、掲げた「政治主導」を捨てて消費税率の引き上げを呑まされてしまいました。それを安倍晋三前首相が引き継がされたのですが、二度の税率引き上げ延期に財務省主計局と主税局は、理財局の大失態を安倍首相の醜聞(いわゆる森友問題)に仕立て上げ、引き上げを強行させたのです。

 使える手は外道の所業でも何でも全部使います。それが現行憲法(占領憲法)下の大蔵・財務省という組織です。

 その結果、麻生財務相は自身の正しい見解を財務省に捨てさせられました。この講演会での発言は、当時一部(財務省派)から批判されましたが、概ね正しいことをおっしゃっています。

 誰かが今、麻生財務相にいうべきは「麻生さん、あなたは正しかった。財務省のいうことなんか聞かないでくれ」ということに尽きます。それをいえば「そんな阿呆なことしたら、財務相は務まらんよ」と返されるでしょうが、私にはどうしても麻生財務相からのSOSに見えて仕方ないのです。「気づいてくれよ」と。「いわされてんのが分かんねぇのかよ」と。

 「財政出動ってのは、やらなきゃならん時にドーンとやらなきゃ意味がない。チビチビやるから失敗する。リーマンショックの時の定額給付金が失敗したのは、たったの一万二千円から二万円そこらしか配らなかったから。あれも財務省がだいぶ渋った。それで失敗したのを未だにいいやがる。配っても無駄ですよなんてね」……という具合に、もう暴露してもいいでしょう。

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『麻生さん、一律給付お願い』に5件のコメント

  1. 波那:

    私も麻生さんが地方の講演では国に借金なんか無いと言ってたの知ってます。なので給付金出したら国の借金が増えると言ったのを知って、はァん❗っと思いました。

    まさか麻生閣下に向かって、あなたも二階と同じ老害になってしまったの?とまで言いたくなかったので、そうか…SOS だったのですね。

    知ってますよ、財務省に逆らう者は必ずスキャンダルがマスゴミに流されるの。

  2. 八百万の神の自由:

     いつもお疲れ様です 
     〖「緊縮財政」を誰(財務省、グローバリスト、政治家、経済学者)がどれ位の強さで引っ張ってるのか?
     財務省に徴税権が有るとしても、政治家には人事権が付与されているし、そもそも何故、国も国民も不幸になる間違った経済学を20数年間も頑なに主張するのか? 〗
     MMT(現代貨幣理論)を囓った人は、皆、疑問を持ちます。
    自民の西田昌司議員も最近のYouTubeで財務省の頑なに首をかしげてました。
     https://youtu.be/MaAIIiDg8K0

     何れにしろ、我々国民が理解して焚きつけるしか無さそうです。
     日本と国民にとって存亡の危機とも言える「経済学の間違い」を是非とも、保守派こそが主導権を握り、正して行きたいものです(特に罪も無く倒れていく国民を視るのは忍び難い)!

  3. きよしこ:

    公平性よりも平等性と支給のスピードを重視し、実際に虚偽申請や不正受給が横行した全国民への一律給付の再現には全面的には賛同と言えません(何より不正の余地がない仕組みで行われる公平な給付を行うべき)が、麻生大臣の変節と「言わされてる感」は単に加齢によるものというだけでは到底説明がつきません。ほんの数年前まであれほどの正論を述べていたベテラン国会議員にここまでのことを言わせる財務省のただならぬ緊縮財政への執念に改めて悍ましさを覚えます。麻生大臣を老害だの引退しろだの言うのは簡単ですが、彼で駄目なら誰でも駄目でしょう。仮に西田昌司議員なら過日のロスチャイルド家の方の如く不自然な突然死でも起きかねません。麻生大臣の主張は変わったかもしれませんが、省益のためなら平気で国民も殺す財務省、そして「給付しろ」と言ったかと思えば「財源が」「国の借金が」などと平気で手のひらを返す報道権力の無責任は何も変わっていませんね。

  4. ゆみ:

    常々疑問に思うことですが、官僚とは、そんなにエラいものなのでしょうか。大臣なんだから官僚など押さえつけて正しいものは正しいと押し通して頂きたい。日本国の政治家は日本国民のためにあるものなんだ!と麻生さんらしくガツンとやってほしいんです。

  5. 自由貿易反対:

    野党のブーメランは笑って済む問題だが、政権与党のブーメランは笑えない。悪魔に魂を売った麻生氏は議員辞職すべき。議員であることも害であるレベル。