拝金主義者が経済を語るな
久しぶりに呆れるほど頭の悪い記事に触れてしまいました。これは週刊誌記者とはいえ、新聞社記者も大して変わらない程度の質問を閣僚に投げつけて、怒られ、そして怨念から誹謗中傷記事を書くという毎日が繰り広げられています。
興行収入でしか作品を評価しないような、或いは全く無関係な作品を勝手に比較対象として一方の作者に質問を投げつけるという愚行は、当然にして作者の憮然とした回答しか得られないものです。
宮崎駿監督は、一貫して自然祭祀を娯楽化(平易な物語に)した作品を発表し続けてきました。それが一部の「自然派」ぶった対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)活動家どもに悪用され、持ち上げられ、宮崎監督もつい乗せられて発言してしまったような過去はありますが、基本的に政権批判はしても日本を否定してしまうような芸術家ではありません。
そこが故・高畑勲監督との決定的な違いであり、結果として高畑作品よりも宮崎作品のほうが愛されてきた理由でもあると私は思っています。
さて、現在東宝配給で大ヒット公開中の映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(外崎春雄監督)に関連し、日本ロッテが発売中の「鬼滅の刃マンチョコ」が大量買い占めの上、転売が横行しているという報道がありました。
いわゆる「転売ヤー」の一人が報道の取材に「資本主義だから仕方ないでしょう」と答えていましたが、彼が使うべき言葉は「拝金主義」です。資本主義などというようなものですらありません。武漢ウイルス(新型コロナウイルス)蔓延前に中共人が大挙来日して転売商品をハイエナのように買い漁っていったのは、彼らは拝金主義が大好きだからです。
資本主義を申すなら、売れる商品と分かったロッテがチョコを大量生産することであり、そうなれば転売(拝金)の価値は下がります。特に子供たちが楽しみにしているものを拝金主義の大人に買い占めさせないためには、ロッテが資本主義に則って商品の量的緩和で市中にばらまけば(大量販売すれば)よいのです。
前出の週刊誌記者も頭の中身がすっかり拝金主義的です。ものの値打ちを見ない、軽んじる世界にまともな経済はありません。わが国が三十年以上も内需回復を実現できないでいるのも、ここに原因の一つが転がっていたのです。
皇紀2680年(令和2年)11月13日 12:54 PM
ロッテの商品には一円の価値もありませんが困ったものです。