それ、中国のワナですよ!
安倍晋三首相の辞任が見えて以来、いいたい放題の人たちがいる(そのこと自体は構わない)のですが、相変わらず間違ったことが多くて辟易させられます。
特にいわゆる「森加計・桜問題」とそれに付随する「官僚の忖度問題」ですが、これは百%と申してよいほど安倍首相に一切の責任はありません。実のところ(以前にも申しましたが)私が批判してきた経済・財政政策の中心にあった二度にわたる消費税率の引き上げも、野田前政権を誘惑した財務省が引き上げにいちいち慎重だった安倍首相を「森友学園問題」の創出によって一気に脅迫し、二度と延期を口にできないようにさせたことで、むしろ強大な行政権力を保持する官僚組織が民意(議院内閣制)を大いに踏みにじった問題(近畿財務局から自殺者が出たのも大阪地方検察庁特別捜査部に逮捕される予定だった彼と理財局自身の問題にすぎない)をこそ批判すべきなのです。
そのような中、安倍首相の辞意表明が世界各国の報道を一瞬にして駆け巡り、特に英米独首脳らから安倍首相の功績を称え感謝する言葉がぞくぞくと届いたのは、文字通り「毎年のように首相が変わるよく分からない国・日本」によって私たち国民の利益まで大いに損なわれていたところを、安倍首相が約八年もの政権運営に耐えて救ってくれたことを意味しています。
わが国の首相が欧州(特に独仏伊)と米国の間に入って調整役に回るといった過去は、あまり例がありません。安倍首相は、長く「亜州唯一の代表国」の顔としてそれをやり遂げたのです。
当初の安倍首相は、各国から「極右政治家」と見られていましたが、今や「(独国のアンゲラ・メルケル首相と共に)リベラル最後の砦」とまで評されるに至り、そのことがわが国の報道権力(リベラルに見せかけてきたただの「反日」)を苛立たせてきました。そのような世界評を、決して私たち国民に伝えなかったのです。
その彼らが今、中共・共産党がさかんに「安倍首相は素晴らしかった」といっていることを報じています。共産党自身がそのように喧伝し、わが国を「日中友好」という地獄へさらに引きずり込もうとしているのです。
共産党の汚らわしい目的は、日米を離間し、中共に服従させることにあります。あたかも安倍政権の後半二年間を「日中友好に尽くした素晴らしい期間」と謳い、次期首相にもそのようにさせることを企んでいるのです。
次期首相として適切な人物がいるとするならば、それは「習近平国家主席のような人権蹂躙の犯罪者を国賓として招くつもりは一ミリもない」と明言できる条件しかありません。
皇紀2680年(令和2年)9月1日 3:38 PM
ごもっともです、大変筋の通り整理されたご意見に納得しました。
一般のマスコミにおいて何故この様なまっとうな意見が見られないのかと残念に思います。