中東と世界の新局面

皇紀2680年(令和2年)8月17日

 イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)の国交回復に一言。

 これは明らかに、米国のドナルド・トランプ政権が推すシオニスト新造国家イスラエルと、伝統国家イラン(義国)との対立を鮮明にするもので、しかしながらイスラエルとUAEも一筋縄ではいかない関係ですから、今後どうなるか極めて不透明です。

 今日の中東の混乱の引き金を引いたのは、英国と米国ですが、わが国はあくまで日義関係を維持すべきであり、安易にイスラエル側についてはいけません。

 短期的にはイスラエル(米国側)についたほうがよさそうに見えるでしょうが、UAEは必ず裏口で「違う話」をするでしょうし、わが国の資源政策から考えてそこは、その「違う話」につきあう余地をもっておいたほうがよいでしょう。

 義国に対しても同じで、中共の接近を許さないためにもわが国が対話を継続すべきで、さもなければかえってわが国の手に負えない混乱に巻き込まれるだけです。米国の無理難題にすべてつき合いきれません。

 どうも安倍政権は、イスラエルにくっつきたがるので危険です。私が申すほど距離を置くのは難しいにしても、わが国から見た彼らとの関係性を熟考していただきたい。

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『中東と世界の新局面』に1件のコメント

  1. 大谷乱瑞:

    意を得たり!アメリカに媚びる剰り、イランを刺激するような敵意をわが国が示さば、中国共産党の思う壺ですわなっ。https://eukolos.fc2.net