WHOに台湾を~米国発で

皇紀2680年(令和2年)5月17日

 今や「中共保健機関」や「エチオピア保健機関」と呼ばれるに堕ちて久しい世界保健機関(WHO)総会が十八日、開幕します。

 武漢肺炎ウイルス(新型コロナウイルス)の感染爆発(パンデミック)を受け、改めて喫緊の課題として浮上したのが台湾の参加です。

 たとえ「役立たず組織」とはいえ、台湾人の人権を考える上でこれは外せません。本来であればわが国が率先して呼びかけるべきですが、日中関係という足かせを外そうとしない政府にその発想はなく、また現行憲法(占領憲法)によって独自外交が禁じられている(第九条に「交戦権がない」と書かれている)ため、主要国に迎合するだけの「何となく外交」しかできないのです。

 今回は、米国が動きました。連邦議会上院外交委員会のジム・リッシュ委員長(共和党)とロバート・メネンデス筆頭委員(民主党)、同下院外交委員会のエリオット・エンゲル委員長(民主党)とマイケル・マッコール筆頭委員(共和党)の連名で台湾の参加を呼びかける書簡がわが国や欧州連合(EU)、英・独・伊国ら五十か国と団体に送られました。

 米連邦議会がこのような書簡を各国へ送ったのは初めてのことです。

 武漢肺炎ウイルスを全世界へばらまいた中共は、一貫して台湾の排斥を仕掛け、いうことを聞く国を作るためにカネもばらまいてきたのであり、これに抗するには、私たちが国共内戦からの経緯(共産党の出鱈目)を改めて認識する必要があるでしょう。

 連邦議会は韓国にも書簡を送っていますが、慙愧に耐えなかった日台断交を事前通知したわが国に対し、直前まで「断交はない」といいながら台湾を裏切った韓国は、特に文在寅(北朝鮮工作員)政権でこの書簡に応えることはないと思います。

 わが国は米国ら各国と連携して、WHOの場でも中共の責任を徹底的に追及すべきであり、チャイニーズ・エチオピアン事務局長が何をいおうと中共のあらゆる思惑・策略を全て駆逐しなければなりません。

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『WHOに台湾を~米国発で』に2件のコメント

  1. 奈々子:

    いえ、総理は国会で何度も台湾のWHO総会へのオブザーバー参加を希望すると表明していますし、その事は台湾紙も報じています。日本は米国と共に台湾のWHO加入に圧力をかけています。

    中国を恐れず台湾支持!日本が頑張っている
    2020/05/1217:42
    http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3495.html?sp

    一部抜粋
    ■日本と米国が先導した8カ国の台湾支持の行動

    今回の8カ国中6カ国は、WHOへの拠出金額での上位10カ国に入っており、その圧力は相当大きかったものと思われるが、こうした行動を呼びかけたのはどこかと言えば、もちろん一つは米国だが、もう一つは日本らしいのだ。

    カナディアンプレスは9日、「ワシントンと東京から来た特使が代表団を率いていた」とのカナダの匿名の政府関係者の話を伝えている。

    米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」も4月末、「米国と日本は理念の近い国に対し、連名でテドロス事務局長に台湾を総会に招待する求めるよう要請した」と報じていた。
    …………
    それにインドに残留していた台湾人を日本人と共に連れ帰り、また今月末にはロシアから日本人を連れ帰る飛行機に台湾人を同乗させて連れ帰ることも台湾では大きく報道されたようです。ペルーからは台湾機が日本人を連れ帰ってくれました。

  2. 遠藤 健太郎:

    いつも貴重なご意見を賜り、ありがとうございます。

     この件は当然、存じています。ところが、親台派であれば皆が知っていることですが、実は安倍晋三首相は「口ではいうが何もしていない」のです。台湾で本当に有名なわが国の政治家は、大江康弘元参議院議員であり、西村眞悟元衆議院議員ら親台派は、安倍首相が何の役にも立たないのを知っています。

     私が安倍首相に対して是是非非(擁護できないときは全くしない)なのも、根底では政治家としてのその姿勢を疑っているからです。とても手放しには支持できません。これは重要案件ですので、十九日記事で再度触れます。ご指摘、ありがとうございました。