マイナンバー、邪魔なだけ

皇紀2680年(令和2年)5月16日

 緊急事態宣言の布告に伴う全て国民への協力金「十万円」の配布に関し、マイナンバー制度がまるで使い物にならないことは以前に申しましたが、皆さんはこれをご存知ですか?

 私たちの手元に届いていたあの「通知カード」が、五月下旬で廃止されます。

 つまり、あの紙製の記載内容の変更も、通知カードの新規または再発行も、もうできません。マイナンバーの証明書類としては、しばらく使用可能にするというのですが、これこそ延期すべきでしょう。

 この機会に「マイナンバーカードを取得して」といわれても、目下あちこちの市区町村役所が大変混雑しています。地方公務員から見ても、はた迷惑な呼びかけでしかありません。

 前出の十万円をできるだけ早く受け取りたい国民の多くがマイナンバーカードを使ったオンライン申請を試みたものの、パスワードを忘れた人びとが再設定のため、これまたあちこちの窓口に殺到している(オンラインで再設定できない)というに堕ちるは、そもそもこの制度は何だったのか、もはや意味も制度としての体すらもなしていません。

 国民の自由に行政権力の介入がほとんどない国であるべきですが、世界に冠たる「国民皆保険制度」を敷き、納税の義務を有している国民の最低限度の情報集約くらい制度化しておくべきでした。

 現行憲法(占領憲法)を「憲法」とする限り、制度化に反対した日本共産党らのみならず行政自体がそれを恐れたのかもしれません。あの内容と制定過程、その精神性がもたらす占領憲法政治によって、私たちは十万円をすぐに受け取ることもかなわないのです。

 現状に文句をいうのなら、こんなものを憲法と呼ぶことをやめましょう。

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『マイナンバー、邪魔なだけ』に2件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    マイナンバーごときに反対しつつ、中韓のコロナ対策を称賛するのは矛盾を感じますね、

    それから、マスク2枚届くまでにえらい時間がかかってますし、全てにおいてのろいですね、日本は。

    「オンライン」といえば「オンライン授業」もです。
    殆ど普及していないし、今も対応できていないのに、何か月も休校にしてしまって、いち早く全国を巻き込んだ小池都知事は、いったいどうしてくれましょう?

    地元に関しても、市町村でレベルで見ると感染者が一貫してゼロという地域も多いのですが、東京都や政府に振り回される形で、人影まばらな山間部の農村の子どもたちまでもが長期にわたる「巣ごもり」を強いられ、おまけにスポーツの大会なども無くなってしまい、気の毒で仕方がありません。(一斉完全休校自体が無意味だったのでは?)

  2. js:

    マイナンバーの情報管理を中国の企業にゆだねようとした、あまりのずさんさを忘れることができません。はっきり言ってつぶれて当然
    先ごろ愛知県がコロナ罹患者の個人情報をネットにあげてしまったことなどなど、情報管理についての無責任さが、どうも個人レベルでのマイナンバーへの無関心さと同根のような気がしています
    長年にわたって戸籍管理がしっかりしている几帳面さと相反するようで、ちょっと首をかしげたくなりますが、意図的な攪乱に迷わされているだけなら、早く病根を取り除きたいものです
    流石に憲法を変えるだけでどうなるという問題ではないような気がします。変えられないことがそもそも問題なのだから