マスコミの人権感覚って…

皇紀2679年(令和元年)5月12日

酒もたばこも赤身も 「好きなだけ認められるべき」 ノルウェー保健相

ノルウェーの新しい保健相が、人は「好きなだけ」赤身の肉を食べ、喫煙し、飲酒することを認められるべきだと発言し、物議を醸している。

(BBCニュース)

 今月三日に任命されたばかりのノルウェー(諾国)のシルヴィ・リストハウグ保健相(個人の自由を重んじる進歩党)は昨年三月、国家安全保障の問題をめぐって法務・危機管理・移民相の職を辞任しましたが、このたび「私は道徳を監視するつもりはないし、人びとに人生をどう生きるか説くつもりもない。その代わりに選択の基礎となる情報が得られるよう支援するつもりだ」と述べました。

 これは、国家権力側の国民に対する最も正しい姿勢であり、これのどこが問題発言なのか、前後の文脈を理解せず騒いでいる人たちの口ぶりを質したいほどです。彼女は「われわれは今、若者が喫煙を始めないよう、より多くの大人に喫煙をやめさせるような(情報提供の)戦略を打ち立てるべきだ」と述べているのですから、欧米から始まった「ただの禁煙ファシズム」に一石を投じる、その姿勢を正す重要な発言であることが分かります。

 彼女が右派であることを指して、英BBCの書き方が「反移民政策を掲げる右翼ポピュリスト政党である進歩党のリストハウグ氏」などとなっていることから、わが国でも数多みられる保守系政治家への誹謗中傷と同種の単なる嫌がらせなのでしょうが、この調子でわが国のことにも(主として中韓の対日ヘイトスピーチを真に受けて)言及されるので本当に迷惑です。

 さて、この報道権力の「或る種の感覚」というのは、わが国でもっと酷く……。

『かんさい情報ネットten.』いつも優しい若一さんが怒ってはる。 確かにテレビで放送すべき内容ではなかったと思う。

いつも優しい若一さんが怒ってはる。 確かにテレビで放送すべき内容ではなかったと思う。 『かんさい情報ネットten.』で若一光司さんが藤崎マーケットの失礼過ぎるロケVTRに激怒

(YouTube)

 作家の若一光司氏の思想が「左翼的」かどうかなんて一切関係ありません。この激しい指摘は当然のことです。私は、若一氏がこの番組で担当している歴史探訪のコーナー「若一調査隊」をわざわざ録画して見ているほどで、氏の「先人たちの営み」に対する深い尊崇の念と、よってその研究に没頭し、数多の著作がある(特に「大阪 地名の由来を歩く」などはとても面白い)ことを知っています。

 讀賣テレビ放送(大阪市中央区)だけでなく、わが国の報道権力というものは、この程度の感覚で「人権」を語ってきたのです。そして、これからも語っていく気なのです。

 例えば死刑廃止論者である若一氏と私とでは、確かに考えが違うことも多いのですが、かつて大阪市の橋下徹市長に対する部落差別論文が週刊朝日朝日新聞出版)から出たとき、私は従前より橋下市政の多くを批判しながら、しかしその文章をこそ批判しました。若一氏もいわゆる「反維新」でしたが、他の同類とは違う私と同じ立場を貫かれたときは、さすがに「この人は一貫している」と感じました。大阪維新の会が「同和利権」を抱えて自民党から分裂したに過ぎない「利権共有サロン」であっても、松井一郎代表と浅田均参議院議員に担がれただけの橋下氏が出自を誹謗中傷されていいことにはなりません。

 番組の進行役や出演したお笑い芸人が悪いのではなく、報道番組の構成としてこれを「よし」とする程度の感覚で「人権」や「平和」を語ることが大間違いなのです。これではっきりしたでしょう、日本の報道の嘘が。

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