中国共産党の弾圧ここにも

皇紀2679年(平成31年)2月10日

 久しぶりにタイ王国(泰国)の混乱について。そもそも中共の共産党と繋がっているタクシン・チンナワット丘達新)元首相(国外逃亡中)の不敬行為に端を発した今日なお続く政治の混乱から、ようやく脱出を目指して投票日が決まった総選挙は、三月二十四日に行われます。

 泰国の「失われた十二年」は、そのまま泰王室の弱体化工作が進んだ月日であり、多くの国民が小声で話してきた「望まざる御譲位」も現実のものとなりました。そこへ飛び込んだ国王陛下の実姉に当たるウボンラット王女の首相候補擁立の報(※注)は、またも著しい政情不安をかき立てました。(※=擁立自体は断念されました)

 本当は既に王籍離脱している彼女(外国人と結婚して離婚)を擁立したのは、タクシン派の国家維持党です。目下、総選挙候補者がつぎつぎと「タクシン」に改名し始めるという莫迦げた現象も、ますます泰国が中共の軍門に下り、軽視が加速する王室が崩壊する道をたどり始めたと申して過言ではありません。

 中共がタクシン元首相を海外で飼いならす理由はそこにあり、いよいよタクシン元首相の帰国を実現させるべく手を打ったというところです。泰国には、七万人以上ものわが国同胞が駐在しています。軍政による暫定政権の「欧米から見た混乱」よりもっと致命的な混乱が起きれば、とても泰国にはいられなくなるでしょう。日泰関係の今後のためにも、注目していただきたいのです。

BL官能小説家に実刑10年半、「弾圧」批判も“強い国”目指す中国

 「10年半の実刑なんて…。どうしても考えてしまう。私たちはそんなに極悪非道の罪を犯したのだろうか」 裁判で涙ながらに訴えたのは、中国のネットで人気があるボーイズラブの官能小説家・天一さん。去年11月

(AbemaTIMES)

 そんな中共が人権蹂躙の国であることは、改めて申すまでもありません。特に習近平国家主席は、その手を一切緩めることなくますます強めています。

 同性愛・両性愛(全性愛)・性同一性障害・性不特定の方がたに対する中共の弾圧は、かつて欧米の宗教原理主義に基づく「同性愛者狩り(死刑)」にも似ており、祭祀の国であるわが国の「衆道(男色)をたしなむ」とまで表したおおらかな国から見て異常行為でしかありません。

 しかしながら上記記事の異常性は、登場した「慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏」なる人物の発言にあり、中共の「富国強兵的」背景を述べながらもなぜか強く批判することなく、挙げ句に「個人を重視する日本のスタンスは、僕はいいと思う。中国は国を強くすること、世界で一位になることを目指している。そこは国のあり方の違いで、日本の国としての強さが相対的に下がっても個人の自由が守られるのは素晴らしいと思うし、アジア一・世界一というものが中国に持っていかれるのは仕方がないと思う」とは、もはや意味不明にすぎます。

 中共の天一さんが受けている不当な懲罰に対し、あなたがいえることはそれだけか、と。「個人」の問題などではないのです。これは国家の基軸の問題であり、現下わが国の同性愛差別は、明治維新以降に欧米から輸入されてしまったもので、祭祀の国である国家的自覚を取り戻せば(保守すれば)同性愛などまったく不問のことなのです。

 そのあたりのことは、過去何度か問題提起しましたので本日は繰り返しませんし、実のところ私もこの問題に於いてまだまだ不勉強なことが多くそれほど論じきれない点もあるのですが、最近わが国で頻発し始めた同性愛の方がたの訴訟事案は、欧米的価値観の反動からくる欧米型権利闘争がもたらした「疫病」のようなものだということだけは、はっきり申し上げておきます。

 習主席の下では、私の大好きな陳凱歌監督の傑作映画『さらば、わが愛/覇王別姫』も上映禁止にされてしまうのでしょう。中共のこれほどの人権蹂躙を決して許してはならない、とわが国が声を挙げなくてどうしますか!

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『中国共産党の弾圧ここにも』に2件のコメント

  1. やす:

    若新雄純氏の言っていることは「支那の属国になっても問題はない」っていう風にしか思えませんが、遠回しにそのことを言うのは支那工作員同然か工作員そのものなのでしょうね
    支那の民族性について我が国国民が余りにも知らなすぎることが問題で、知っていれば彼らと関わること自体が危険であることが直ぐに分かるはずなのですが、我が国も含めて支那マネーにまみれた売国政治家を量産して内側から崩していくやり方にいい加減気付くべきです
    支那は完全無視が一番であり、彼らは奪うことしか考えてなく我々の価値観で善悪を論じること自体が無意味な事です
    何度も言うようですが、彼らを暴走させた責任は我が国にあるということを猛省すべきです

    同性愛問題に限らず議会制民主主義による政党政治自体が無用な対立軸を生み出すだけで、それは混乱の種をまき、それによって得をする連中がいるという構図で長い間私達は騙され続けているという現実に気付くことが大事だと思います
    この気付きを無視して革命思想に陥っているのが多くの保守論壇で、逆に保守側から本来守るべき歴史の積み重ねで作られた伝統文化を知らずの内に破壊してしまうという明治維新とまったく同じ過ちを繰り返させてしまうという負の連鎖に陥ってしまっているから、いつまでたっても良くならないんですよ
    我が国を本来の歴史の流れに戻す意味でも何度も言っている教育から再生していくしか道はないと私は思います

  2. 心配性@我は蛮夷なり:

    気になる話題がありました。
    私には、「文化の盗用」や「文化窃盗」の意味するところがよく分かりません。
    そもそも、馴染みのない言い回しです。
    大の親日家だったアリアナ・グランデさんが「七輪」という入れ墨を彫ったところ、大勢の日本人から非難囂々で、「文化窃盗」だのと罵られ、すっかり「日本大嫌い」の「反日」になってしまったそうです。
    「笑い話」にはなるでしょうが、「猛抗議」する意味が全く分かりませんし、いったい誰得でしょう?

    米歌姫の「七輪」騒動が炙り出したネット民のタチの悪さ
    http://news.livedoor.com/article/detail/15998400/
    >さらには「浅はかで、文化の盗用だ」「私は日本人だけど、日本のことをよく知らない人に使ってほしくない」といった批判もあったとか。こうなると、言いがかり以外の何ものでもありません。