アイヌ新法の危ない方針

皇紀2679年(平成31年)2月5日

 本日は、本来暦で元日です。明けましておめでとうございます。新春のお慶びを申し上げます。皇紀二千六百七十九年も何卒よろしくお願いします。

アイヌ新法:「先住民族」明記 来年通常国会提出へ – 毎日新聞

 菅義偉官房長官は19日、首相官邸で開いた「アイヌ政策推進会議」で、アイヌ民族を支援する新法案を来年の通常国会に提出する考えを明らかにした。アイヌ民族が「先住民族」であることを法律上初めて明記し、アイヌの人々が多く住む地域の振興に向けた新たな交付金制度の創設などを盛り込む。

(毎日新聞)

 さて、表題の件。三日記事のコメント欄に、記事内容とは無関係に書かれたものをきっかけに本日取り上げますが、実はこれに関連する提言は以前に何度かしています。

 本来「これを取り上げろ」といわれて取り上げるようなことはしませんが、確かにこのコメントを書かれた方がおっしゃる通りわが国保守派は、アイヌ問題に無頓着なように見えるため、以前も「そもそも保守派こそがアイヌの伝統を保守する提言をすべきだ」と申し、それに類する運動が対日ヘイトスピーチ(反日)活動屋たちに持っていかれている現状を指摘しました。

 対日ヘイト派がそれをやりますと、途端に北海道をわが国から引き剥がすような狂った議論になり、これを踏襲したのが「琉球独立」を掲げて沖縄県を私たちから分離するようなヘイト(憎悪扇動)になります。

 根っこが「ヘイト」ですから、やれ「弾圧された」「処分された」と強調するわけですが、私たちは過去の出来事に目を向けつつ、これからどうすべきかを語るのであり、単に憎悪感情をかき立てても意味がありません。七十年以上経ってまだなお「日本は謝れ」と騒ぐ中韓朝と同種の類いです。

 安倍政権がしつこい陳情に折れて法に明記しようとしている「先住民族」という言葉は、政治的に大抵の場合、過去に弾圧された人びとのことを特に指し、よって明記した途端に憎悪扇動活動を活発化させて活動利権屋たちの思う壺にはまります。

 アイヌや、或いは琉球の豊かな文化や風習は、そのままわが国の多様性を表し、目下ヘイト派が目論んできた通りに「外国人を無理矢理『労働力として物のように輸入』して実現しようとしている非人道的、且つ無機質な多様性」とは全く一線を画すものです。

 確か「日本を取り戻す」と掲げて発足した安倍政権が、こうもいちいちわが国の何を取り戻したいのか分からない方針を明示するのは、政権の柱として日本保守主義の理念がなく、つまらない妥協の上に政策を打ち続けてきたことからも、アイヌ問題への対処(守るべきを守って扇動されるに任せないこと)が根本から間違っているせいに違いありません。

 上記毎日新聞社記事が指す「来年通常国会」が既に始まりました。改めて皆さんにもこの問題を是非取り上げていただきたいと思います。皆さんが思われる危険な点や課題を挙げ、首相官邸にその声を届けてください。お願いします。

スポンサードリンク

『アイヌ新法の危ない方針』に7件のコメント

  1. :

    今国会提出のアイヌ新法の危険性を全ての国民が知るべきです
    そもそも日本人が所謂アイヌに根拠のない神話性を投影しておりその歴史すら理解していない為、現在アイヌ利権というものが生まれ、差別や人権をビジネスとする団体がこれを利用したい放題です。アイヌ新法は、この反日団体の主張通りに国が謝罪と補償を未来永劫する事です
    先住民族の定義がないまま審議もなく認定され、国連の言う通り、特権を与えるものです
    そして最も問題なのは、アイヌ協会が認定しさえすれば外国人でもその配偶者でも連れ子でもアイヌになれる事です
    後付けの、史実と違う文化がアイヌ文化とされ、そこへ莫大な税金が投入される事です
    その後付け文化の衣装に身を包んだ自称アイヌが東京オリンピックの入場行進の先頭を切ります
    明治32年に旧土人保護法により手厚く保護された筈のアイヌが、その歴史を捻じ曲げ虐殺され略奪された事にされようとしています
    国会議員で菅官房長官肝いりのこの法案に反対する勇気のある人は皆無です
    国民が知る事とこの法案が瑕疵だらけである事を訴え続ける事が必要です

  2. 心配性@我は蛮夷なり:

    中には、安倍政権は、北海道の重要な「観光資源」であるところの「アイヌ文化」を国内外にアピールし、関連するハコモノを造り、観光客を誘致するための支援は積極的に行うつもりだ(が、他の支援はどうか知らん)という指摘があるようです。

    昨今の、アイヌ文化推し、縄文推しもどこかで関連しているのかも知れません。

    例えば、この、「火焔型土器を聖火台に」というのは、「東京五輪」の税金の使い道としてはどうなのでしょうね?
    どうも、これを読みますと、新潟の地域振興や経済活性化や観光客誘致を目的としたプロジェクトだと思うのですが。↓

    東京2020に向けた縄文文化発信イベントが渋谷で開催
    https://news.mynavi.jp/article/20190129-763334/

    「東京五輪」ですし、都民の税金が使われるのでしょうから、東京や関東でブレークした土器を聖火台にするという話なら分かりますが、関係の無い「他県の文化を発信」というのは如何なものでしょうね?

  3. 曾祖母はアイヌ:

    一点、間違いが含まれておりますので指摘させて頂きます。
    >安倍政権がしつこい陳情に折れて法に明記しようとしている「先住民族」という言葉

    残念ながら、アイヌは既に「先住民族」として日本国の法に明記されております。
    平成20年6月6日、国会で決議されてしまいました。俗に言う「先住民決議」です。

    それを含めて引っくり返したく、現在、署名運動をしているのですけれど。

  4. 遠藤 健太郎:

    曾祖母はアイヌ 様 
     ご指摘の決議は、法とは違います。法にはまだ明記されていないので、今回明記しようという流れになってしまったわけです。いずれにしましても、この連合国(俗称=国際連合)宣言に促された「第一六九回国会、決議第一号」がもとになったのは申すまでもなく、ご活動に衷心より敬意を表し、首相官邸に届くよう祈念します。また、こちらで協力できることがありましたら、何卒ご提案ください。署名等の協力は惜しみません。

  5. 新宿区民:

    「お耳汚し」を少々
    ■LGBT-OA
    OAは沖縄、アイヌ。殿堂入り。うっかり触れると怪我をします。
    ■五輪無罪
     首都高の期間内値上げ、奴隷的なボランティア募集、思いつきだけで何でも許されると思う現象。ついでに、仲間内で予算の分配・食い合いを行うことも。

  6. 曾祖母はアイヌ:

    遠藤様
     丁寧な解説をありがとうございました。「先住民決議案可決=法制化」ではないと云うことですか。だとしたら逆にチャンスですね、ますます引っ繰り返し易い。希望が持てました。ありがとうございます。

  7. 道産子:

    アイヌ新法を取り上げていただき、まことにありがとうございます。重ねて記事と関係の無いコメントをしたことをお詫び申し上げます。申し訳ございません。喫緊の課題で、時間が無く無礼承知でコメントさせていただきました。ご指摘の通り、北海道が日本から分断されるきっかけになりうる危険な法案です。世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長が「今の北海道の状況は、侵略される前の東トルキスタン(ウイグル)に酷似している」と元北海道議会議員の小野寺まさる氏に忠告したのが6年前。現在も中国による土地買収など侵略は着々と進んでおります。このような状況で自民党が、このような法案を国会に提出するというのが信じられません。天皇陛下が北海道に来られてアイヌの踊りを見学された際に舞台の上から見下ろしながらの挨拶、しかも同化政策に対して謝罪を要求するともいう。このような人たちのために自民党は担当大臣まで用意し、法案も通して協力しとうとする現状。いつもなら特定野党が悪法を企てて、自民党が阻止するのが普通。しかしながら、今回は自民党が主導なので、止め役がいない。危機的状況です。遠藤様は、保守がアイヌ文化を保守すべきとおっしゃいますが、元々はかつて北海道やその周辺に点在した 『東エンチュウ・西エンチュウ・ソーヤ・ペニウンクル・シュムクル・サルンクル・メナシクル・トゥカチ』といった少数部族であり、それぞれで言葉も通じなく争いばかりしていた存在を、ひとまとめにしてアイヌと総称したことに無理がありました。各部族で風習等の保存をするならいいですが、アイヌ文化として保守するのは無理があると思います。アイヌの儀式には日本神道を参考したものが多かったり、『カムイ』はつまりは『神』からきていたりします。この点においても、どこまで保守するかは考えないといけないと思います。現在『日本国民の声・北海道』が「アイヌ政策拡大反対の署名』を集めております。おっしゃる通り、政治の現場に声を届けていかねばなりません。もう時間がありません。