卑劣な選挙戦、沖縄の悪夢

皇紀2678年(平成30年)10月1日

 ※本日の記事配信に手違いがありましたことをお詫びします。

 台風二十四号で被害に遭われた方がたに、衷心よりお見舞いを申し上げます。大阪市内や神戸市内に限っては、前回襲来の台風二十一号のほうが強烈で、今回は大したことがなかったように思いますが、東京都内などで暴風雨に見舞われ家が地震のように揺れ続けたという方もいましたので、不安な一夜を過ごされたかと存じます。追いかけてくる台風二十五号にも警戒してください。

沖縄県知事に玉城デニー氏 辺野古移設に反対、翁長県政再現

 翁長雄志(おなが・たけし)沖縄県知事の死去に伴う知事選は30日投開票され、無所属の新人で共産党、社民党や労組などでつくる「オール沖縄」が推す玉城(たまき)デニー前衆院議員(58)が…

(産經新聞社)

 さて、沖縄県知事選挙は、二十八日記事で申した通りの結果になりました。政治資金規正法違反容疑のかかった玉城デニー候補が先日引退した歌手の安室奈美恵さんまで悪用し、中共福建省福州市名誉市民だった故・翁長雄志前知事のありもしない「自分が後継者に指された」との遺言の存在まで主張して「弔い戦」を演出した結果、まんまと当選したのです。

 沈滞が続く県民経済の改善を期待して前宜野湾市長の佐喜真淳候補に投票した若者も多くいたようですが、台風襲来に伴う一部地域の投票繰り下げなども影響し、佐喜真候補は最後の追い上げがかないませんでした。

 約八万票もの差は、多くの県民が玉城陣営によって創り出された出鱈目な雰囲気に呑まれた結果でしょう。その候補が知事になれば、在日米軍基地問題を中心に県政が泥沼化し、県民生活の向上がないがしろにされることにも考えが至らなかったに違いありません。

 私は、かねてより普天間飛行場の移設について、わが国の自然資源として貴重な珊瑚が群生する辺野古沖に反対してきましたが、佐喜真候補の敗因は、恐らくその争点をぼかしたことにありました。ともすればそれが卑怯な印象を与えたのかもしれません。誠実に主張すれば、たとえ辺野古沖移設に反対でも県民経済のことを考えてもう少し浮動票を取り込めたはずです。

 それにしましても、二十八日記事でも指摘しましたように日本最大カルトの創価学会による派手な裏切りは酷いものでした。当選確実が出た瞬間、玉城陣営で醜い三色旗を振り回した連中がいたことは、台風中継の最中、目にした方もおられたでしょう。

 これがわが国の選挙です。その結果が現在の政治です。これでよいはずがありません。私たちはもっと、重要な情報を共有して賢い選択をしなければならないのです。

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『卑劣な選挙戦、沖縄の悪夢』に3件のコメント

  1. きよしこ:

    昨日は一日中台風のニュースで、沖縄県知事選に関心があったのは一部の沖縄県民ぐらいだったのではないでしょうか。最初から厳しい情勢は予想されていましたが、先の自民党総裁選における報道権力の言葉を借りれば「大健闘」といったところではありますが、さすがに基地アレルギー、というより「埋め立てアレルギー」は如何ともしがたいものがあります。

    高齢者ほど玉置候補への投票が多かったのも決して悪気があるわけではなく貴重な観光資源でもある海を埋め立ててほしくないという気持ちが作用したものだと思っています。というよりそうだと信じたいです。正直に言えば佐喜眞候補のことは立候補前までは全く存じ上げませんでしたし、いくら知名度の高い自民党議員が応援に駆け付けたところで辺野古の争点をボカせば頼りなく見えてしまうのは仕方ありません。創価学会の裏切りはいつものことですが、そればかりを責めていても仕方がありません。

    幸運にも宜野湾市長選は「オール沖縄」が敗北しました。県と国との対立よりも県内での「反オール沖縄」の機運が活発になれば玉城新知事の化けの皮もいずれ剥がれることでしょう。一部で玉城氏に投票した若者もいたようですが、冷静な若年層はおそらく我々と同じく「このままじゃ沖縄ヤバい」という思いを強く抱いているはずです。文字通りの草の根から「オール対日ヘイト」が妥当されることを願ってやみません。

  2. あき:

    情報どうこうよりも、どちらの党も人物も~どうなんでしょう。 
     自民党は、公明糞カルト創価、地域によっては共産党・・と、誰とでも、組む理念も何も無い、売国政党でしょう。  沖縄の悪夢じゃ無く、日本が今、売国拝金政権の地獄ですよ。
     野党は刑務所へ、公明は解散、創価は税金を払え!自民党は野党になって、徹底的に掃除されるかしないとね、何にも変わらない。

  3. 心配性@我は蛮夷なり:

    台風の被害に遭われた地域の方々にお見舞い申し上げます。
    それにしても、風が強くて驚きました。
    近所の空家の一階部分の木の板が、我が家の二階のベランダまでふっ飛んで来ました。
    「空き家対策」は、国を挙げて本気で何とかしないといけないですね。

    玉城氏は、小沢一郎氏の子分なので「保守守旧派」なのかと思っていましたが、そうではないようですね。

    「イデオロギーよりもアイデンティティー、一国二制度を実現し、関税を撤廃し、沖縄の自立の為に外資を積極的に呼び込んで、尖閣諸島問題は琉球王国時代までさかのぼって検証し、基地は平和の実現に役立たないのであくまでも話し合いで善隣友好を目指す」というのが玉城氏の持論のようです。

    リベラルのようでもあり、グローバリストのようでもあり、何だろうか、、ルーピーなのかも知れません。

    玉城氏にお願いがありますが、国連で「先住民族」アピールをするのはやめた方がよいですよ。

    「先住民族」という言葉は、政治的メッセージ性の強い言葉だそうで、「征服されたか弱い原住民」といったニュアンスを帯びるようです。
    それだけではなく、国家を持たず、原始的な部族社会に留まる人々を特に意識して指す場合が多いようなので、本土の日本語と同系統(実証済み)の極めて近い言葉を話し、文化的にも近く、かつて琉球王国を築いた人々を「先住民族」と呼ぶことに対しては、違和感を覚えます。
    「先住民族」は違和感たっぷりなので、強いて言うなら「旧琉球王国系日本人」とかでしょうかねぇ。