読み違えた朝日と元外務省

皇紀2677年(平成29年)11月15日

小池百合子、前原誠司の失脚の裏に米国政府 在米日本大使館の内部文書入手

 ゴルフ、最高級鉄板焼き、米兵器の“爆買い”とトランプ大統領の“貢ぐ君”と化した安倍晋三首相。だが、その裏で米国を巻き込んだ憲法改正、野党分断などの日本改造計画が着々と進行していた。本誌が入手した在米…

(AERA dot.)

 もはやこの記事にしつこく出てくる元外務省の方は、ご氏名を「アホ崎超ウケる」に変えられてはいかがかと思いますが、米国に対する或る種の反骨精神は買うものの、対米従属の原因が現行典範(占領典範)と現行憲法(占領憲法)にあることが分かっていません。これではただの「反米」であり、珍妙な陰謀論をひけらかして終わってしまいます。

 朝日新聞出版が入手したとされる内部文書も、在米日本国大使館のものであり、在日米国大使館のものではありません。その内容は、朝日や「超ウケる」さんらが毛を逆立てるほど秘密めいたものでも何でもない、ただの衆議院議員総選挙後情勢から日米関係の今後を展望する内部のまとめ文書に過ぎず、大した情報価値などないのです。

 端的に申せばわが国側は、占領憲法に従っていつも統治側(米国)の顔色を伺っており、悪いことがあれば(わが国が巻き込まれれば)それを全て「米国のせい」にして逃げる霞が関官僚がいるという滑稽です。彼らが逃げられなくなると困るから、占領憲法がそのままになっているのでしょう。

 この記事の全てが莫迦莫迦しいのは、民進党の前原誠司前代表の奇妙な行動と、東京都の小池百合子知事の大胆な行動を致命的に読み違えているということです。いわゆる「改憲勢力」がうんぬんということであれば今回の選挙結果は、米国の対日工作(超ウケるさんご持参の写真の話なんぞ何も珍しくない)とそれに従属した連中の大失敗だったということになりますが、記事はその矛盾をずるずると引きずりながら単に安倍晋三首相の悪口を書きなぐって終わっています。

 本当は、そんな生易しいものではありませんでした。前原前代表がなぜ突然民進党を割ってまで小池都知事に近づき、とにかく急いで安倍内閣を倒そう(都知事を頼って倒せる)と考えたか、それもいわゆる「二つの学園問題」と同じ目的にして新たな北朝鮮の工作だったということだけ申しておきます。だから小池都知事は、安倍内閣の上をいく「現実路線」を掲げ、自民党内の政権交代圧力に加わろうとしたのです。よって私は、当時「小池都知事は選挙に出ない」とここで申せました。つづきは、また後日。

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『読み違えた朝日と元外務省』に1件のコメント

  1. 心配性:

    >対米従属の原因が現行典範(占領典範)と現行憲法(占領憲法)にあることが分かっていません。

    現実問題として、これらを改正するには、並大抵以上の勇気と根性を必要とするでしょう。
    国内外のリベラルマスコミが「森友・加計問題」以上の大騒ぎを起こす事は、想像に難くありません。

    「改憲」はともかくとして、「皇室典範」の改正は具体的にどうすればよいでしょうか?

    日本の皇室は、事実上アメリカによって、皇族の多くが皇室から追い出され、皇室財産も没収され、国の管理下となりました。
    天皇陛下も「敗戦国の象徴」として、「開かれたリベラルな皇室」「欧米の価値観に融和的な皇室」を世界に見せる事で、欧米やアジアの信頼を得て来たと言えます。

    これをちょっとでも弄ろうものなら、海外の有名紙に寄稿する外国人記者らが「大日本帝国復活を夢見る極右の安倍が・・・」と書き散し、世界中にあらぬ誤解が撒き散らされる事でしょう。

    しかし、マスコミの煽動によって女系天皇が誕生することになれば、熱狂的な皇室ファンの中には、「可愛さ余って憎さ百倍」とばかりに皇族方に対して呪いの言葉を吐き散らす人々が出て来るかも知れません。(既にそういう方々はいらっしゃる。)

    先日邪馬台国の女王卑弥呼の例を出しましたが、私は、皇室は、敗戦から立ち直り復興を遂げるにあたっての「日本国民統合の象徴」としての役割は、既に一段落したものと思っています。

    「伝統」とは、何も‶熱狂的”である必要はなく(「小池劇場」「小泉劇場」といった‶熱狂”は一時的なものであり、その後の逆風はご存知の通りです。)、ある種惰性的に、微温的に、細く長く続いてくれればよいと思っています。
    皇室についても同様の考えです。

    しかし、それでも「国民・民族統合の象徴」が必要な時には、「皇室」や「天皇」に代わる「新たな統合の象徴」や「神話」が必要になるかも知れません。
    (世界最古の皇室を廃止せよ、という事ではありません。誤解のなきよう。)