天皇を語った漫画家の驕り

皇紀2677年(平成29年)9月10日

小林よしのり氏批判「山尾氏を離党に追い込んだ」

ダブル不倫疑惑を報じられた山尾志桜里衆院議員(43)が民進党を離党したことについて、山尾氏を支持する漫画家の小林よしのり氏(64)が「山尾氏を離党にまで追い込んだ」と民進党を…

(日刊スポーツ)

 八日記事の「某漫画家」に今さら民進党を批判してもらわずとも、とっくにわが国の政党として終わっていることは、ほぼ多くの国民の共通認識と申して過言ではありませんが、山尾志桜里衆議院議員の何がそれほど彼をここまで狂わせたのでしょうか。

 何度でも申しますが政治家個人の性生活になど、報道価値は全くありません。何を騒いでいるのか、と私も思います。そのようなことに、かつて山尾代議士自身が執着して国会の内外で騒ぎを扇動し、激しくその自民党代議士に説明責任と辞職を求めたのです。

 小林よしのり氏も、ご自身のブログ・平成二十七年三月十四日記事で「不倫路チューを許す安倍政権に道徳はない」と題し、二人の自民党代議士を指して「不倫路チュー議員は男女とも議員辞職しやがれ!」と書きなぐっているのに、山尾代議士のこととなると自らのこの考えすらも捨て去り、読んでいるこちらが恥ずかしくなるほど異常な擁護姿勢を隠しません。

 「余人をもって代えがたい人材」とする評価を、小林氏が山尾代議士に下しているのは分かりますが、例えば学校法人森友学園の件でさえ主たる原因と申してよい財務省の危うい国有地売却体質を追及せず、ただただ安倍晋三首相と昭恵夫人の「隙だらけのお人よし」をあげつらっただけでした。はっきり申し上げて山尾代議士を高く評価すべき点が見当たりません。

 皇室を漫画のネタにしたくせに「憲法を題材に書いてみろ」と或る憲法学者にいわれて怖気づいた程度の人の「山尾評価」に、一体どれほどの信用がおけましょうか。小林氏こそ驕っているように見えて仕方がないのです。

 ちなみに私は、漫画をほとんど読まないので小林氏の著作を一冊も拝読したことがありません。よって作品に対する評価はできませんが、討論番組での発言について、例えば「威勢のよいことをいうのが『愛国』ではない」「あくまで米国に守ってもらうのか」といった指摘などは、全くその通りだと思いますし、決して頭の悪い人だとは思いません。

 しかし、実はこの人は、憲法論も語れない程度の政治的知見しか持ち合わせていないのだろう、とその学者から話を伺った時にがっかりしたのを、私は今でも覚えています。それでよく「天皇論」を出版したものです。世の中は、結局「カネ」なのでしょう。

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『天皇を語った漫画家の驕り』に4件のコメント

  1. きよしこ:

    何度でも繰り返しますが、安倍政権や自民党の支持率が高い水準を保っているのは、決して彼らが政治家として優秀だからではなく、彼らに対してヘイトを撒き散らす連中の、あまりの程度の低さに一般の有権者が「ドン引き」しているからです。その中心にいるのが蓮舫・山尾といった「女の腐ったようなやつ」であり、小林某のような「漫画家の腐ったようなやつ」です。

    宮崎謙介や今井絵理子、その相手の橋本健といった自民党のろくでなしに対しては「言語道断、辞職せよ」と言いながら、なぜ山尾なら「離党に追い込まれた」と、見苦しすぎる言い訳をするのでしょうか。開いた口が塞がらないとはこのことでしょう。そして安倍政権が何もしていないのに支持率を上げると陰謀論を持ち出すのも目に見えています。

    糞が臭いほど五月蠅いハエがたかるものだと以前に申し上げたと思いますが、この連中に至っては、誰が糞で誰がハエなのか区別もつきません。一刻も早く便所に流すか地中に埋めるかでもしないと、周囲の人間にとっては害悪でしかありません。たとえ頭が良かろうとも心根が腐っているような連中にカネを払ってやれるほど、日本の景気は良くはなっていないのです。

  2. 心配性:

    例えば、あまりにも頻繁なる、日常的な虚言や詐欺が明らかになった人々を批判することを「手のひら返し」とは言いません。

    しかし、単に、今まで惚れ込んでいた人々の言動が鼻につき始めた、飽きて来た、嫌いになって来た、という個人的な理由だけで、漫画や文章で無責任に「貶める」事は、それを「手のひら返し」と呼ばずして何と呼べばよいでしょうか?
    小林氏は、誰かを批判するにしても、丁寧な取材を行うべきだと感じる時がしばしばです。

    小林氏の漫画は「チラシの裏」や「便所の落書き」ではなく、氏は、その画や文章によってお金を儲けているプロなのですから、「ネトウヨ」と違い、社会的責任は重大です。
    「愛子天皇待望論」を語る際にも、それぞれ、ご本人のお気持ちを、直接じっくりお伺して、確証が得られているのならともかくとして、そうでないなら無責任に煽るべきではありません。

    話はがらりと変わりますが、最近、ミャンマーのロヒンギャ問題に関する報道を見ていると、「イスラムと仏教の対立」と単純化、強調する向きもありますが、ロヒンギャ以外のイスラム教徒に対する迫害がさほどでもない事を考えると、背景はもっと複雑なのではないでしょうか?
    旧大英帝国の「民族分断統治」(例えば、マレー系と華僑を対立させる、イスラム教徒と仏教徒を戦わせる等)に遠因を求めることもできるかも知れませんし、ミャンマー軍の利権に絡んだ問題なのかも知れませんが、イギリスには、この過激な対立を終わらせ、両者が円満な関係に落ち着くよう尽力する義務があるのではありませんか?

  3. 無知:

    小林よしのり氏の「戦争論」は良かったと思いますよ。十年ちょっと前の必読書だったと記憶しています。今じゃ、SAPIOを読まないのはあの人が連載されているから。

  4. ノッポ:

    小林パチノリと言われている人のブログ
    >尾志桜里議員と、倉持麟太郎氏に対する批判・非難がいかに間違っているかを徹底的に論じる。すでに各方面の良質の知識人(自分も良識の知識人?笑)から、この不倫スキャンダルに対する疑義が出始めている。はっきり言って、これは勝てる勝負だ。 (誰に勝つというのか?)

    自民党の議員は徹底的に叩く。
    不倫をしようが、しまいがどうでもいいが、双方の家族、取分け子供が可哀想。
    宮崎議員のこと→けなしていたのに自分は逃げる。
    甘利元大臣のことも、秘書がしたことは議員に責任がある。→ガソリンプリカ秘書がやりましたで済ます。
    ようは、ダブルスタンダ-ドなことが、許せない。
    何はともあれ、今後キイキイ声を聴かなくてすむのは有難い。