籠池「神風」ウソだった
七月二十九日記事と三十日記事で取り上げた朝鮮学校の訴訟闘争。行政に不当な政治的介入を試みなかった広島地方裁判所の判決を「不服」とし、広島朝鮮高級学校(広島市東区)を運営する「広島朝鮮学園」と元生徒らは一日、広島高等裁判所に控訴しました。
間違いなく大阪地裁の西田隆裕裁判長の三権分立違反判決が彼らを増長させたでしょう。広島高裁の裁判官が同種の輩であれば私たちは再び、司法権力の暴走を見ることになります。
さて、補助金不正受給詐欺容疑で大阪地方検察庁特別捜査部に逮捕された「揃って本名ではなかった」学校法人森友学園(大阪市淀川区)の前理事長夫妻ですが、彼らが開学を目指した「瑞穂の國記念小學院」の旧国有地が約一億三千二百万円だった理由まで明解になるでしょう。
財務省近畿財務局と前理事長夫妻の「値引き」交渉を記録した音声データは、これまで報道各社と民進党・日本共産党・社民党・自由党が前理事長夫妻にたかって騒いできた「安倍晋三首相夫妻が『神風』を吹かせた」という主張が、完全に大嘘だったことを表しています。
前理事長夫妻は、この時点で隣の旧国有地が「なんだかんだ」でたった約二千万円で豊中市に払い下げられたことを知らなかったのでしょう。ごみ処理にかかった約一億三千万円を基準に自らしつこく値下げを要求しています。
その途中、財務局の回答に不満のご様子で、夫人の「当たり前やんか」などの発言も見られ、一方の財務局もこの国有地を早く処分したがっているのが明け透けでした。いかにあそこが厄介な土地だったか分かります。
これで前理事長は、取材や国会の参考人招致で、あたかも安倍首相の関与を匂わせるために「(約九億六千万円が一億三千万円に下がった時)神風が吹いたと思った」などといい張ったのです。
目下の「わが国の内閣を潰す工作」は、ここから始まり、今日に至り、私たちはまんまと安倍内閣に対する不信を抱いて内閣支持率を下げました。
森友学園の前理事長夫妻は、工作のネタにもってこいだったのでしょう。対日ヘイト(反日)工作員のつけ入る隙だらけで、わきも何もかも甘かったのは、むしろ籠池康博・真美両容疑者でした。
皇紀2677年(平成29年)8月2日 11:12 AM
当初、今回の「森友騒動」は、安倍総理と政策を巡って激しく対立する財務省の中の人々が仕掛けたものだという見立てがありました。
例えばそれは、二階堂ドットコムさんのブログなどで語られていましたが、その後、これに関する何か新たな展開はありましたでしょうか?
私は別に三橋氏を強く支持しているわけではありませんが、とは言え、バブル崩壊から今日までの「財務省の推す政策」が正しかったかどうか、真面目に検証し、反省すべきだとは思います。
日本を亡ぼした「財政構造改革法」
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12297956794.html
確かに財務省や政府は、節約すべき時に節約せず、緊縮に走ってはいけない時に緊縮に走って経済を弱らせるという、非常に機敏ではなく、頓珍漢な対応を繰り返し続けた可能性があります。