ウソだらけ!前川氏が自爆

皇紀2677年(平成29年)7月25日

 昨日も本日も行なわれる国会閉会中審査の件。

 石破茂元内閣府特命(地方創生)担当相や、麻生太郎副首相兼財務相と下村博文元文部科学相らに政界工作を仕掛けてきたことを自慢してきた日本獣医師会日本獣医師政治連盟からは、呼ばれていたにもかかわらず誰一人参考人として出席しませんでした。逃げたのです。

 愛媛県今治市に獣医学部を新設するだけの話に無理矢理盛られた「疑惑なき疑惑」に対し、安倍内閣がうまい説明で「火消し」できないゆえんがこの辺りに潜んでいるのでしょうが、昨日の参考人証言で、文科省の前川喜平前事務次官が自爆しました。

加計獣医学部:前川氏「プロセス乱暴」 2カ月で急展開 – 毎日新聞

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画を巡り、文部科学省の前川喜平前事務次官(62)が3日、毎日新聞のインタビューに応じた。前川氏は昨年8月下旬以降、官邸側から開学に向けた手続きを急ぐよう求められた経緯を詳述。和泉洋人首相補佐官からは昨年9月と10月の2回、「官邸に呼び出された」と明かした。政府はこの直後の同11月9日に獣医学部新設を認める規制緩和を決めており、約2カ月の急展開を「プロセスが乱暴だった」と批判した。

(毎日新聞)

 ここに和泉洋人首相補佐官が「総理は自分の口から言えないから」発言をした日付について、「昨年九月五日午前十時二十五分にアポイントが入ったと証言」とあります。

 しかし、昨日は「九月九日」と述べており、辞任の意向を伝えた日付に続いてまたも間違えたか、嘘をつきました。(国会中継動画を参照)

 また、京都産業大学が具体的な新設計画を持っていたかどうか承知していなかった時点で、京産大は「具体化したようなものではなかったと」、ゆえに「やはり今治市の加計学園しかなかったわけであります」 と、あたかも安倍内閣が「加計ありき」で進めたように話を作っていますが、約十年をかけた今治市の陳情だけが極めて具体化された計画だったに決まっているではありませんか。

 それに、一箇所一校に絞るよう獣医師会が焦って工作したのは十二月八日であり、九月段階の省内認識などもはや何の証拠にもなりません。重ねて申しますが今治市と加計学園が組んで、第一次安倍内閣でもはねられた計画を十年かけて鍛え上げた結果、唯一採用されて当然なのです。

 むしろ大学側も認めた「準備不足」の京産大が選ばれていれば、それこそ「行政を歪める」何らかの「忖度」が安倍晋三首相に対してあったということにでもなるかもしれませんが、加計学園は選ばれて当たり前に過ぎないのです。

 国家戦略特区諮問会議の議長である安倍首相が本年一月二十日まで獣医学部を新設するのが加計学園だったとは知らなかったと答弁したのも、とっくに公開されている議事録(首相官邸資料を参照)にある通り安倍議長は、議長であるがゆえに総括以外の発言がなく、加計学園の名を出して報告された二十日の会議まで特に知らなかったとしても何らおかしくありません。

 それより、今治市をはねのけ続けてきた文科省自身が、今治市の計画こそ唯一具体化されたものだったことを最もよく知っており、前川前次官は、そのことを「うっかり」口にしているのです。

 追及していた民進党は、旧民主党時代に政権の座に就いた連中であり、官邸の入退出記録の保管状況を含め、もうシラを切るのはやめてください。加計学園の名を出した今治市に、初めて「政治主導」と称して新設検討の答えを出したのは、旧民主党ではありませんか。

 それが今や「官僚主導」側の前川前次官と結託して私たち国民をも騙そうとしています。まさに、森友学園の前理事長夫妻が民進党らと手を結んで「安倍やめろ」などと叫んでいるのと同じ出鱈目な構図です。

 これでまた本日もやる気なのですから全く呆れた人たちです。

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『ウソだらけ!前川氏が自爆』に2件のコメント

  1. 心配性:

    マスコミが、前川氏や石破氏を手放しで褒め称え、獣医師会の肩を持ち続けたので、石破氏の人気が高まっているようです。(とは言っても、その支持率は、安倍総理と大差ありません。)

    FNN世論調査 首相にふさわしいのは?
    https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170724-00000173-fnn-pol

    石破氏は、「反アベノミクス勉強会」にも参加し、デフレ脱却によって経済成長を図ろうとするのは愚かな試みだと批判していたと思います。

    財務省は、未来永劫「デフレ政策」が続く事を強く望んでいるとしばしば指摘されるところですが、バブル崩壊から今日まで、財務省の政策が果たして素晴らしいものだったのか、「財務省主導政治」が国民に富と幸せをもたらし、少子高齢化に歯止めをかける事ができたのか、国民の目に見える形でしっかりと振り返り、反省する事も必要だと思います。

    なぜなら、政治家の言動は目に見えますが、官僚の行動は全く見えないからです。

  2. POLLUTANT:

    民進党の蓮舫代表は22日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の日報問題の事実解明に関し、「第三者の外部による調査に切り替える必要がある」と述べ

    防衛省の資料を第三者による調査させるなんて発想自体が怖くありませんか?