報じるべきは加戸vs前川

皇紀2677年(平成29年)7月26日

 二十三日に投開票された宮城県仙台市長選挙は、かつてわが国そのものを著しく棄損する活動を日韓で断行した故・岡崎トミ子元参議院議員(宮城選挙区)の事実上後継者といえる同じ東北放送出身の郡和子前衆議院議員(宮城一区→比例東北で当選)が当選したというのは、皆さんも既にご存知でしょう。

 この特異極まりない候補がいた時点で、目下ごたごたしている安倍内閣の問題と選挙結果は無関係であり、民進党の蓮舫代表は、郡事務所に「応援に入りたい」といったところ断わられています。

文科省OB批判の応酬…加戸前知事と前川前次官

 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設などを巡り、25日に開かれた参院予算委員会の閉会中審査で、参考人の加戸守行(かともりゆき)・前愛媛県知事が前川喜平・前文部科学次官を名指しし、「テレビの取材に虚構の話をした」「想像を事実のごとく発信している」などと批判した。

(YOMIURI ONLINE(読売新聞))

 で、本日も国会経費の無駄遣いについて取り上げざるをえないわけですが、と申しますのも、あれほど閉会中審査を要求した野党各党が何ら安倍晋三首相に対する具体的な攻撃材料を持ち合わせていなかったことだけが露呈したのです。

 ですから閣僚答弁の言葉尻を取って野党議員がいきなり怒鳴り出すという展開に終始し、その典型が民進党を離党しそうな桜井充参議院議員(宮城選挙区)でした。

 山本幸三内閣府特命(地方創生)担当相が「そんな細かいことを総理にお尋ねになっても」と自らが答弁に立つ(細かいことは担当相が答弁する)意義を説明したのに対し、桜井議員が突然「そんな小さいこととは何だ。今『小さいこと』っていったじゃないか」と狂ったようにわめき始め、幾度となく山本担当相を指差して「出て行け」などと暴言を吐き散らしたのです。

 言葉が悪くて恐縮ですがまるで「チンピラ」のいいがかりであり、これこそが俗に「悪魔の証明(なかったことの証明)」を迫る限り「疑わしいんだよ」といい続けていれば、いつまでも相手を貶められる汚い手口と申せましょう。

 蓮舫代表に至っては、安倍首相の記憶違いをつついて「信用できない」とは、そっくりそのまま国民から自分に返ってくる言葉だとわかってあの場に立っていたのか、と思わず脱力させられます。違法性を孕む国籍詐称問題と違法性の欠片もない獣医学部新設問題では、比較にすらなりません。

 しかしながら上記讀賣新聞社記事(産經新聞社も同様の記事を掲載しましたが、書き方が分かりにくいため讀賣のほうを出しました)の展開は、極めて重要でした。昨日も申した虚言癖でもあるかのような前川喜平前文部科学事務次官と、十年にわたる陳情の当事者だった加戸守行前愛媛県知事の対決は、報道各社がもっとまじめに取り上げるべきものです。

 特に加戸前知事をいなかったように扱う各社報道の結果、多くの国民が前川前次官の虚言に満ちた「(文科省を途中でやめさせられた、天下り先を失ったことへの)恨み節」ばかり聞かされており、産經新聞社とFNN実施の世論調査にもそれが表われました。みな加戸前知事の証言自体を知らないのです。

 これで「安倍首相、防戦一方」「丁寧な説明も、傷口を広げた」などと報じる各社は、もはやまともな政策批判で安倍内閣を倒せないのでしょうか。直してほしい政策だらけの安倍内閣に対し、いいがかりで倒してやろうとするような人たちこそ、最も信用されないのです。

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『報じるべきは加戸vs前川』に3件のコメント

  1. 心配性:

    元々石破氏に何か恨みがあるわけでもありませんでしたが、かなり胡散臭く感じますので、獣医師会の関係者や石破氏の証人喚問も行うべきだと思います。

    新設認めぬ「石破4条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった! 民主党政権でも献金攻勢…
    http://www.sankei.com/premium/news/170717/prm1707170008-n1.html

    それから、石破氏は「丁寧に説明すれば国民は必ず理解してくれる」と消費増税に前向きのようですが、消費税の代わりに、超高額のパチンコ税を導入する事は無意味でしょうか?
    パチンコを急に廃止する事が不可能なら、せめて税金を搾り取ったらよいと思うのですが。

    相次ぐ子どもの車内放置…エアコン停止から何分で命の危険に?
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00000014-nkgendai-life

    つい先日も、親がパチンコで遊び呆けている間に、生後二か月の赤ちゃんが熱中症で命を落とすなど、お子さんが死亡する痛ましい「事件」が相次ぎました。

    現在少子高齢化でもあり、「子どもは社会の宝である。みなで見守ろう。」という声も聞こえる中、こうした痛ましい事件が「ちょっとした軽い事故」の様にサラッと流される事には違和感を覚えます。
    正直、「もりそば・かけそば」よりはるかに深刻で、国を挙げた議論を要する喫緊の課題ではないかと思います。

  2. アンチレッド:

    マスメディアが、国会での質疑応答・証言を編集して報道する根拠は、紙面・放送時間の制限だと思う。
    しかし、全部の質疑応答・証言を報道するのは無理でも、国会で質疑応答・証言を行った「登場人物」全員の氏名・肩書を表示するぐらい簡単に出来るはずだ。
    推理小説でも重要な証言者を登場させないなど、ありえない。
    国会での質疑応答・証言は、民主主義の根幹である選挙での投票先を決める重要な情報である。
    実際、野党・マスメディアは、安倍首相の国会での質疑応答・証言を根拠に、安倍首相批判を行っている。
    登場人物の紹介は、最低限必要な情報だろう。

    政府は、マスメディアに対し、国会で質疑応答・証言を行った「登場人物」全員の氏名・肩書を表示するように、要求あるいはもっと強く義務付けるぐらい出来るのではないか。
    第四の権力と言われるマスメディアは、これに対する正当な反対理由を「創作」できるのか。
    「マスメディアは重要な登場人物の質疑応答・証言を報道しない」
    これをTV・新聞しか見ない層に伝える契機に出来ればと思う。

  3. うっしー:

    毎日拝読させていただいております。ありがとうございます。
    本当に、マスコミの偏向報道は日本にとってかなり問題だと思います。最近年配の方と加計学園の件について話をしましたが、テレビや新聞を信じているような風で、安倍首相を批判していました。普段から政治や経済について関心を持っている方で、物知りで尊敬できる方ですから正直ちょっと驚きました。ネットから情報を得ていなくて、地方紙の新聞を読むだけでは仕方がないのかとおもいました。
    状況はかなり深刻だと思います。マスコミを懲らしめる何かいい手はないものでしょうか。このまま指を咥えていていいはずありません。しかし、ここまで連中をのさばらせてきた日本国民と政府が動くとは思えません。