ヒラリーVSトランプ決戦

皇紀2676年(平成28年)11月9日

 本日午後には、米大統領選挙の結果が判明します。予想通り民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が勝利すれば、バラク・オバマ大統領の二期八年とあまり変わらない米国の既定路線を歩むことになり、予想を裏切って共和党のドナルド・トランプ氏が大統領になれば、政策決定が停滞して結局これまでと大して変わり映えしないかもしれません。

 いずれにせよ、新興の寄り合い所帯を建国する過程に於いて「入植者」と「移民」の違い(結局は同じ「よそ者」)をことさら拡大し、アレクサンダー・ハミルトン初代財務長官の伝記に頼って国の将来を語り始めたような連中に、もう明るい未来はないように思います。

 太平洋防衛は日米両国の責任ですが、わが国にとって米国が唯一の「頼れる隣人」ではないことを私たち自身が思い知り、一刻も早く現行憲法(占領憲法)を捨て、この現実に対応することです。

 いい加減なわが国とは違って公務員の政治活動を厳しく禁じたいわゆる「ハッチ法」に触れることを恐れたのか、連邦捜査局(FBI)が腰砕けに転じたとはいえ、重大な不正疑惑を抱えた候補を大統領にすれば、今月二十日からペルーで開かれる亜州太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出られなくなった朴槿恵大統領のようなことにもなりかねません。

 多くの米国民が一見まともな道を選んだように思えても、そこに最善の選択など初めからないのです。

【追記】4:38現在
 共和党のトランプ候補が勝利

 http://www.sankei.com/west/news/161108/wst161108……
 ▲産經新聞:【博多駅前陥没】「ここから離れろ!」粘土層突き抜ける大量の地下水 崩落15分前、作業員10人間一髪で脱出

 さて、昨日午前の報道で最も驚かされた福岡市博多区のJR博多駅前道路の大規模陥没。確認しておくべき重要なことが二点あります。

 一つは、福岡平野の地層が極めて複雑に、いわば激しくうねっていることで、たとえ事前調査を入念にしても、掘り進めればどこかで帯水層にぶち当たるわけで、身も蓋もない申し方になりますがそもそも福岡市内に地下鉄を敷設してはいけませんでした。

 自然の造作に人間の知恵の程度(他工法に比べて安価な新墺トンネル工法=ナトム)で勝てるはずがないのです。そう考えますと以前ここで取り上げた青函トンネルは、やはり当時とてつもない工事だったと改めて思います。

 もう一つは、今回工事現場や地上に於ける撤退の決断がとても速かったことです。よってこれほどの陥没事故を起こしながら一人の死者も出しませんでした。

 早朝で地上の人出がほぼなかったことも幸いしましたが、いざという時の撤退の判断ができないと、どんなことにも負けます。戦場でも、或いは喧嘩でも「逃げるは恥」ではありません。撤退することを「即負け」としか言わないような人は、実際に死を見る一歩手前の喧嘩をしたことがないのでしょう。

 一部で指摘され始めた地下鉄工事のミスというより、そもそもの問題が大きく、且つ合理化優先の安普請ではなかったかということのほうが私たちに社会基盤(インフラ)整備の課題を突きつけています。

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『ヒラリーVSトランプ決戦』に4件のコメント

  1. 心配性:

    「アメリカに見放されたら死んでしまう」「中韓に嫌われたらアジアで孤立する」という発想。

    日本は政治的に全く自立できない「未成年の国」だと日本人自身が思い込んでいますが、日本は、大国中国の隣にありながら、また、幕末以降、欧米列強から不平等条約をごり押しされながらも、古代から今日まで長く独立を保ち続けている国です。
    もう少し誇りを持った方がよいです。

    ヒラリー氏の夫(ビル)が大統領だった頃、南京大虐殺や慰安婦が盛んに喧伝されました。

    89年の天安門事件以降、中国共産党の求心力回復の為もあって、江沢民氏は「反日教育」を強化しましたが、同じ頃、アメリカ各地に雨後の筍の様に「抗日団体」が誕生しました。
    『レイプ・オブ・ナンキン』などが世界的大ベストセラーとなり、アイリス・チャンが大スターとなったのもこの頃だったと思います。

    こうした白髪三千丈の「歴史観」は、日中・日韓の関係に永遠に暗い影を落としました。

    欧米主力メディアを含む、国際社会の「悪乗り」のせいで、慰安婦の多くが実は日本女性であったにもかかわらず、今やなぜか、日本兵が戦時中20万人もの朝鮮人少女を誘拐して奴隷にし、最後は火をつけて虐殺した・・・という事実からかけ離れた大袈裟な話になってしまいました。
    中国では反日が高じ過ぎて、頻繁に「反日暴動」が発生する事態になりましたし、こうした「戦勝国史観」が「東アジアの平和と友好」にどのように役立ったのか、小一時間ほど問い詰めたい所です。

  2. まい:

    福岡平野の地層のことまで知りませんでした。青函トンネルとはワケが違いますね。地下鉄工事のミスをいう報道はたしかにありましたが、地下工事のリスクを知った上で”自然の造作”を知らないと。目先の原因だけを追ううすっぺらな報道なんかいりませんね。勉強になりました。

  3. きよしこ:

    クリントン氏のメール問題が発覚して以降、トランプ氏勝利は「世紀の番狂わせ」でも何でもなくなったわけですが、ISILのようなテロ組織との関係も疑われる候補者を当選させるほど米国民は愚かではなかったようです。いつまでも被占領体制であってほしい我が国のメディアは早くも「トランプ・ショック」などと日経平均株価の急落さえも一個人に責任転嫁しはじめたわけですが、いくら電通に強制捜査のメスが入ったからといって、悪足掻きがみっともないにもほどがあります。彼らが「暴言」と呼んで憚らないトランプ氏やドゥテルテ氏の「自国最優先主義」も、国家・民族の基本的かつ当然の本能であり、価値観や民族性の違いを認められない似非平和主義者の居場所など、これから先の社会には存在しないのです。

  4. やす:

    大方の予想を裏切ってトランプが当選しましたが、ハッキリ言ってメディアは騒ぎすぎですね
    つまりトランプが当選したら都合が悪いということをメディアが示しているようなものではないですかね
    所詮他国の選挙なわけですし、誰が当選しようと高みの見物ができず、他国のことに関心をよせなければならない状況は自立した国の在り方ではありません
    個人的にトランプ当選は大賛成ですし、良い意味で日本を突き放してくれることを期待しています

    危機管理能力の違いで博多駅前陥没しても死者が一人も出なかったり、一方では五歳の子供が火事で亡くなってしまったりと大きな差が出ることを示してくれましたね
    現場の仕事は命がけですので、そうしたことを指示する側もよく考えてくれないと、下手したら一般市民を大勢巻き込む大惨事になっていた恐れもあるわけですから、その辺をよく考えて、作業より人命を第一に考えて仕事を指示するように願います