「譲位」有識者の酷い面々

皇紀2676年(平成28年)9月26日

 http://www.sankei.com/affairs/news/160923/afr160923……
 ▲産經新聞:チャーター機で強制送還 スリランカ国籍の男女30人 費用は3700万円

 産經新聞社記事には出ていませんが、違法滞在で退去強制処分が決まっていたスリランカ人三十人の強制送還に対し、支援団体弁護士らが「難民認定をめぐる裁判を受ける権利を侵害された」などと主張しています。

 権利を主張するならまず法に基づいて秩序を保ってください。彼らが難民申請などしていなかったことは、法務省入国管理局が確認しています。

 しかしながらわが国も、法に基づく執行が遅すぎるのです。中には二十年以上にわたる違法滞在に早く手を打たないから「かわいそうビジネス」の「反日」組織が破壊活動を開始してしまいます。

 今回のような場合の違法滞在者は、活動のための「食いもの」にされており気の毒です。この三十人の事情を知らないことをお許し願うとして、難民申請の主張もかつてスリランカの政情不安を持ち出し、恐らく弁護士(活動家)らにそそのかされたに違いありません。

 平成二十五年度よりようやく民間航空機をチャーターしての強制送還が始まりましたが、それ以前から一貫して申してきたこととして、入管も警察も人員と予算が致命的に不足しています。入管にも警察にもヒアリングしましたが、処分実行が遅いのはそのためです。

 法の支配を前提として違法滞在者の人権に最大限配慮するなら、むしろ支援団体の権利主張ではなく「彼らを早く見つけて処分を決め、ただちにそれを実行する体制を整えよ」と政府に要求するのが筋なのです。

 http://www.sankei.com/life/news/160924/lif160924……
 ▲産經新聞:【生前退位】有識者会議「バランスよい人選」 宮内庁関係者、議論の進展に期待

 さて、最後にもう一言。今上陛下の「譲位」御希望について、あれほど有識者会議などの設置は極めて不適切と申し、一旦内閣府も内閣官房も諦めてくれたはずなのに、二十三日付で置かれてしまいました。

 しかも計六人の顔ぶれが酷いのです。

 日本経済団体連合会の今井敬名誉会長(新日鐵元社長、今井尚哉首相秘書官の叔父)
 東京大学の御厨貴名誉教授(TBS系「時事放談」司会、元ハーバード燕京研究所客員研究員)
 同、山内昌之名誉教授(社会主義学生同盟活動家あがり)
 慶應義塾大学の清家篤塾長(六十五歳までの雇用義務化を主張)
 千葉商科大学の宮崎緑教授(元NHK報道番組キャスター、小泉・竹中に政策を吹き込んだ加藤寛にひろわれて千葉商科大へ)
 上智大学法科大学院の小幡純子教授(旧民主党政権の事業仕分け後半で仕分け作業者歴任)

 このような人たちに皇室の何が分かるのでしょうか。安倍晋三首相にも判断などできないことを、何を話し合わせて何を言わせたいのでしょうか。映画『シン・ゴジラ』で、首相に「聞くだけ時間の無駄だった」と言わしめた有識者会議そのものです。

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『「譲位」有識者の酷い面々』に2件のコメント

  1. 心配性:

    >違法滞在で退去強制処分が決まっていたスリランカ人三十人の強制送還に対し、支援団体の弁護士らが「難民認定をめぐる裁判を受ける権利を侵害された」などと主張しています。

    個人的に、外国人、特に「親日国」の人々を大切にしたい私です。
    「反日家」を増やす事は国益に反しますので。
    実際の所の詳しい事情は分かりませんが、またぞろメディアが「日本は南アジア系の人々を差別している」と喧伝しなければよいが、、と思います。

    「プーチン氏のプロパガンダメディア」と揶揄されるスプートニクですが、BBCやAFPよりずっとまともな報道をする時がありますよ。

    スプートニクの、インド系ミス日本に関する比較的丁寧な取材と、割とまともな報道。↓

    ミス・ワールド日本吉川プリアンカ氏、美について、寒いロシアについて、スプートニクに語る
    http://jp.sputniknews.com/opinion/20160923/2811004.html

    BBCの、日本人を含むアジア系や、アフリカ系住民を馬鹿にした様な偏見丸出し妄想報道。
    日本語で読むと、改めて「酷さ」が解ります。↓

    日本の最大野党が蓮舫氏を新党首に選出 女性で父親は台湾出身
    http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-37382004

    >2015年にハーフとして初めてミス・ユニバース日本代表に選ばれた宮本エリアナさんは、父親がアフリカ系米国人で、子どものころに肌の色が黒いからといじめられた。
    >今年、ミス・ワールド日本代表に選ばれた吉川プリアンカさんは、帰国した時「ばい菌扱い」されたと語った。
    >ロバートソン氏は、「2人とも白人とのハーフだったら、周囲の反応は間違いなく違っていたはず」と話す。「白人が一番上で黒人が一番下という、上の世代から受け継がれた『人種階層』意識が、日本では根強い」と同氏は推測する。

    くどいようですが、「人種階層意識」という言葉が凄いですね。
    このご時世にそんなものありませんし、インド系の方々は昔は貿易などで財を成した方も多く、近年は本国から派遣されるIT技術者など文字通り‶高度人材”が多くを占めると思われます。
    ミス日本は、スプートニクの記事を読むと分かりますが、実に興味深いプロフィールの方です。
    「差別されましたか?」「いじめを受けましたか?」とそれしか聞かず、謎の「人種的階層」とやらを持ち出す他の欧米メディアに比べればよほどマシですね。

  2. きよしこ:

    実は3日前に「有識者会議」とやらに関するコメントをしようと思っていたのですが、書いている途中でムシャクシャしてきたので止めました。ただ今になると、日本では莫迦に「有識者」という肩書きを付けて影響力を持たせるのが一種のブームなのかと思わずにはいられません。不法滞在者をビジネスに「有効利用」する連中も一緒です。ここ数年「有識者」という言葉に胡散臭さを感じ続けていましたが、疑念は確信に変わりました。肩書きが立派なだけの莫迦は、毒にこそなれ薬になることは決してありません。自らの嘘を棚に上げて平然と他人を(あいかわらず対案もないまま)批判する党首を抱える政党と纏めて処分するに限ります。