なぜ今?天皇陛下の御考え

皇紀2676年(平成28年)7月14日

 http://www.sankei.com/life/news/160713/lif160713……
 ▲産經新聞:天皇陛下 「生前退位」のご意向

 皇位継承について、今上陛下がいわゆる「生前退位」という譲位のお考えを示されたとする報道が昨日、全世界を駆け巡りました。驚かれた方も多いことでしょう。実は三、四年前、私はこの兆候を知り、しかしながら誰にも話せないでいました。

 本日をもってしても、まだ今上陛下が御考えを発せられていない(宮内庁も報道の内容を否定の)ため、何をもってそうと知り、なぜそうなったかを述べるわけにはまいりません。ご了承ください。

 ただ、陛下が私たち全て国民のことを強く想ってくださるあまりの御考えであることは、一点の曇りもなく確かです。その上で、せめてそれを証明する事柄について、述べておきます。

 一、今上陛下は、御自らの御年齢に伴う御体調の変化が多くの国民に迷惑をかけると御考えではないでしょうか。

 一、先帝陛下御崩御の際のさまざまなことを繰り返さないほうがよいとの御考えではないでしょうか。

 一、平成の元号を改め、人心一新することがわが国のためになると御考えではないでしょうか。

 一、皇太子徳仁親王殿下が祭祀を司ることになるに当たり、今上陛下がそれを可能な限り見守りたいと御考えではないでしょうか。

 一、そもそも皇太子徳仁親王殿下(次世代の全て国民)を心配しておられるのではないでしょうか。

 全て断定的には申しません。私は、そのようなことができる立場にないからです。そして、ここからは政治的なことになりますが、今上陛下が近く譲位の御考えを御示しになるのは、国会に現行典範(占領典範)問題で(改正論議といった軽薄なものではなく)猶予が与えられることになります。

 占領典範が正統な皇室典範ではない問題に切り込めれば、おのずと現行憲法(占領憲法)問題へ直結しますが、その議論の行方を今上陛下の御考えと混同させて論じることは、極めて危険でしょう。

 よって抑制的に申せば、少なくとも私たち国民が今一度、皇室と国柄に想いを馳せ、学び直し、そうすれば私たち一人一人が現行典範・憲法の間違いに気づくはずなのです。そこまで考えられるかどうかは、私たちの問題に他なりません。

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『なぜ今?天皇陛下の御考え』に4件のコメント

  1. 心配性:

    さっそくメディアが「女系天皇」を連呼していますね。
    いや、言論の自由なので構いませんが、あまりにも誘導的です。
    陛下の実際の御気持ちはどうなのか?ご迷惑ではないのか?と考えてしまいますが。

    少し不安なのは、先日国連の女子差別撤廃員会で「女系天皇を認めないのは差別だから、皇室典範を改正し認める様に」とのお節介な勧告が出されそうになりました。
    その際、中国政府に近い婦女連合会の関係者が大きく関わっていたようで、「中国人がなぜ日本の皇室に絡んで来るのか?!」という憤りの声が、保守だけではなくリベラルの間からも数多く聞かれました。
    民進党の岡田代表も当時不快感を示していたように思います。
    「なぜ国連が日本の皇室典範に口を出すのか?」と。

    今後はできるだけ、海外の動向を注意深くチェックしたいと思います。

    いずれにせよ、国論が二分・三分し、国民同士がいがみ合う事態は避けねばなりません。
    万人が納得する事が重要でしょう。

  2. 心配性:

    それからこのようなご意見もありますね。
    「天皇の韓国ルーツについて話す事は、日本の保守派の間ではタブー」なんだそうです。

    Hiroko Tabuchi‏@HirokoTabuchi
    Emperor Akihito once caused a furor by speaking about his Korean roots (a big taboo in Japanese conservative circles).

    『続日本紀』に出てくる、桓武天皇のご生母(百済系帰化人で、日本に住んで既に何世代も経つ方)の事でしょうか?
    全然タブーじゃないですよね。
    しかし、いつの間にか「天皇は韓国系」というプロパガンダとなって全世界を駆け巡って何年にもなります。

    この田淵さん(ご存知かも知れませんが検索してください)という方は慰安婦問題でも非常に熱心なようですが、韓国は「慰安婦プロパガンダ」以外にも、「天皇韓国起源説」(捏造満載ウリジナル)などにも力を入れているのかも知れません。
    既に色々な誤解が蔓延し過ぎていますが、やめて欲しいですね。

    BBCも今回の「生前退位」報道に関連して、「天皇は以前、自身のルーツが韓国にある事を話した」と「ゆかり発言」に触れています。
    どうでもいいですが、気味悪いですね。

  3. えつこ:

    初めまして。
    皇室典範をかえなくても、摂政といういうのがあるようなので、
    それでいいのではないかと思います。
    にもかかわらず法を変えてまでしようとするのは、どんな意図
    なのでしょうか。
    ブログを読んでも理解できません。

  4. 遠藤 健太郎:

    皆様、いつも貴重なご意見を賜り、ありがとうございます。

    えつこ様
     現行典範(占領典範)改正などとは、記事中で一言も申しておりません。十五日記事でも再度触れますので、お時間がございましたらお読みいただければ幸甚に存じます。いわば「ややこしい話」と感じることも多いでしょうから、すぐに理解できなくても無理はないと思います。
     ご指摘いただき、ありがとうございました。