安倍VS麻生 本気?嘘?

皇紀2676年(平成28年)5月30日

 http://mainichi.jp/articles/20160529/k00/00m/020/023……
 ▲毎日新聞:伊勢志摩サミット 「リーマン級」に批判相次ぐ
 http://lite-ra.com/2016/05/post-2285.html
 ▲リテラ(ネット界の日刊ゲンダイ):安倍首相のサミット発言「リーマンショック級の危機」に世界中から失笑! 仏「ル・モンド」は「安倍のお騒がせ発言」と

 二十八日記事で申した「報道各社の危険な姿勢」の典型がこれらの記事です。いわゆる「外圧」を利用して騒ぎ、わが国の目的を論じない彼らの態度は、一切信用に値しません。二十五日記事でも申したように、仏独英が欧州経済の危機を口にできないのは、はじめから分かっていたことです。それでも言わねばならないことでした。

 http://www.sankei.com/politics/news/160530/plt160530……
 ▲産經新聞:【消費税増税再延期】麻生太郎副総裁「信を問わなければ筋が通らぬ」 自民・谷垣禎一幹事長も同調し安倍首相との温度差が顕在化

 昨年来、そして二月二十八日記事三月十七日記事でほぼ決定的とした安倍晋三首相による消費税率再引き上げの中止判断は、仮にも「この見立ては、それなりの根拠を積み重ねて申した」とまで断言した限りに於いて、それを要望してきた者の一人として一安心といったところです。

 これまで「安倍内閣一致団結」できたにもかかわらず、消費税問題で安倍首相と麻生太郎副首相兼財務相とが対立したというのは、どうも二十八日夜に首相官邸で打ち合わせたシナリオに沿った言動ではないかと思われます。

 内需(景気)回復による税収増ではなく徴税権力の強化(結果として税収減になっても増税)を目指してきた財務省を鎮めるには、一貫して省の立場を述べてきた麻生財務相のこの役回りは重要です。自民党の谷垣貞一幹事長の態度も何やら芝居がかっており、本気で安倍首相に歯向かうそぶりは見られません。

 彼らの役回りは、まもなく迎える今国会会期末の衆議院解散がなくなった(動画参照)と報道されるようになった現状で、野党に「本気で内閣不信任案を出す気か=衆参ダブル選挙をしてもいいのか」という脅しの意味もあるでしょう。出されても通りませんし、民進党の岡田克也代表(三重三区)の義弟である村上誠一郎元副財務相(愛媛二区)に同調するような造反者もほとんど自民党内にいません。公明党とて、今や「増税を主張する弱者虐めの唯一の政党」といつまでも言われていたくはないでしょう。

 あとは、自民党総裁任期の延長を議論させ、その方向に持っていければ安倍首相の思惑通りということになります。

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