靖國爆発犯はなぜ再入国?

皇紀2675年(平成27年)12月10日

 http://www.sankei.com/world/news/151209/wor151209……
 ▲産經新聞:【靖国爆発】韓国メディアも全容疑者の逮捕を速報 「自ら日本に向かった」と韓国外交当局

 十一月二十五日記事で取り上げた靖國神社爆発事件で、警視庁は九日、韓国人の全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者を逮捕しました。現段階の報道では、本人がなぜ自ら再入国したのかが「謎」とされています。

 恐らくその真相は、今後も報じられないでしょう。以下は、私の勝手な想像だと疑っていただいて結構です。(とりあえず現状ではこの書き方しかできません)

 平成十四年四月に日韓で締結された犯罪人引き渡し条約(同年六月発効)がありながら、日韓双方の「反日派」が扇動してきた靖國神社への誤った憎悪により韓国人がつぎつぎと犯罪行為に及ぶ中、韓国国内で「(無論眉をひそめている人もいるが)靖國へのテロリズムは許される。日本に請求されても実行犯を引き渡すな」といった論調が残念ながら存在します。

 朴槿恵政権は、ようやく支持率を回復しつつあり、自ら史上最悪に落とし込んだ日韓関係の修復を目指しながら支持率を再び低落させないためには、全容疑者に自ら日本再入国という形をとってもらうしかなかったのです。韓国公安が本人に、いわば「自首」を説得しました。

 全容疑者は、どうやら韓国空軍の下士官だったようで、本年三月に除隊したのち全羅北道群山市の小さな部屋で一人暮らしをしていましたが、家賃を滞納したまま九月末ごろに引っ越し、行方不明状態だったという情報があります。このような彼の苦境と自首に応じた因果関係は、皆無ではないでしょう。

 「男が来日する」という一報を受けて全容疑者の身柄を羽田空港で確保した警視庁は、とりあえず建造物侵入の疑いで彼を逮捕し、爆発物取締罰則違反容疑なども追及する方針ですが、わが国報道の「爆発音がした事件」というのはいかがなものでしょうか。

 前出の過去記事でも申したように、天井に仕掛けられた発火装置まで爆発していれば大惨事になっていたかもしれません。単に不発に終わったからといって、テロを矮小化して伝える姿勢は、ISILまたはISIS(俗称=イスラム国)らにも間違ったメッセージを発することになるでしょう。

スポンサードリンク

Comments are closed.