野田聖子氏の問題発言
女優の加藤治子さんが亡くなられました。衷心よりお悔やみを申し上げ、これまでのご活躍に感謝申し上げます。皆さんの中にも印象的な加藤さんがそれぞれおありのことでしょう。良いお芝居を数多く見せていただきました。
私は優しいお母さん役をやっておられる時よりも、伊丹十三監督の映画『マルサの女2』に於ける出鱈目な宗教法人「天の道教団」教組役のようなもののほうが加藤さんの本領発揮といったところではなかったかと思っています。
伊丹監督のキャスティングが素晴らしいこともありますが、あの加藤さんの口から「(教団管長で夫役の三國連太郎さんの若い愛人役・洞口依子さんに向かって)スベタじゃないか! 十五や十六(歳)で孕みくさって!」と凄まれると恐ろしいものがありました。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015110500005&g=pol
▲時事通信:南沙「日本に無関係」=野田聖子氏
さて、菅義偉官房長官は五日午前の記者会見で、南支那海での海上自衛隊の活動について、(現行作戦は参加する性質のものでないが)将来的に警戒監視活動などへ参加する可能性を示唆しましたが、自民党の野田聖子前総務会長は前日夜の出演番組で「直接日本には関係ない。南沙(諸島)で何かあっても、日本は独自路線で対中外交に徹するべき」「南沙の問題を棚上げするぐらいの活発な経済政策とか、互いの目先のメリットにつながるような二国間交渉をやっていかなければいけない」などと述べました。
先の党総裁選挙に出られなかった言い訳といい、つくづくこの政治家は政治家としてのセンスが全くないと思い知らされます。もう多くを指摘する必要もないでしょう。
つまり、野田女史が言ったことは、弱肉強食でカタをつけられる二国間交渉(例えば比中・越中)に持ち込みたい中共、国際法に基づく国際社会全体での解決には絶対持ち込まれたくない中共の代弁であり、力づくで領土領海をもぎ取る国を良しとし、カネを稼ごうとする非平和的態度そのものです。
これほどの「タカ派」的妄言がどこにありましょうか。