麻生「守銭奴」発言の影響

皇紀2675年(平成27年)2月23日

 http://www.sankei.com/politics/news/150218/plt150218……
 ▲産經新聞:麻生氏「守銭奴」発言、民主議員が激しく同意
 http://www.sankei.com/world/news/150221/wor150221……
 ▲産經新聞:トヨタに「見返り」要求 米紙が安倍首相を論評

 麻生太郎副首相兼財務相をめぐるいわゆる「舌禍」騒動に対し、私は大抵の場合において「発言の趣旨を無視した言葉の編集に過ぎない」と批判してきました。

 麻生副首相の政治的立場を一括りにして非難対象にしてきた人たちは、とにかく麻生副首相が口を開けば中傷するというような手口を繰り返してきたのです。

 しかし今回ばかりは、いつも無視してきた発言の趣旨に着目し、全国知事会長の山田啓二京都府知事のみならず、民主党の労働組合出身の参議院議員までもが麻生「守銭奴」発言に賛意を示しました。やればできるではありませんか。

 その上で、安倍政権の取り組みを正しく評価すれば、決して雇用と賃金の問題を解決できそうにありません。何度でも申しますが、いくつも掲げた政策が互いに相反し、何一つ実現できないに違いないのです。

 安倍政権は、女性に「子供を産め」といいながら「表に出て働け」といい、私たちに向かって「日本人は勤勉」といいながら人材派遣業(労働力置屋)の増長をよいことのようにし、現状人口規模を何が何でも維持するとして外国人を物のように輸入するという、人間を道具にしてしまう政策案にまみれています。

 それで大企業はまだしも、わが国の九割を占める中小企業経営者が社員・従業員に大盤振る舞いの展望など持てるでしょうか。「守銭奴」批判や「見返り」要求は大変ありがたいのですが、そうはさせない複数の意図に絡め取られ、安倍晋三首相や麻生副首相の恐らくイメージしている展望とはかけ離れた結果しか得られません。

 その原因と対策について、皆さんと考える場を設けたいと思っています。

■3.15集会のお知らせ■
 と き 平成27年3月15日(日曜日)13時30分~16時30分
 ところ 神戸市勤労会館4階
 講 演 「安倍政権には、常にわずかながらの軌道修正が必要だ」(仮題)
      遠藤健太郎(一般社団法人日本政策協会理事長)
 皆様のご参加、お待ちしています。

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『麻生「守銭奴」発言の影響』に1件のコメント

  1. まいまい:

    遠藤先生は去年の内閣改造に反対されたときから、辞任候補に金銭問題化しそうだからと西川大臣をあげてましたね。でも後任がまた林だなんて・・。