成長戦略・パソナ・自衛隊

皇紀2674年(平成26年)6月28日

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/140627/imp140627……
 ▲産經新聞:両陛下、学童疎開船「対馬丸」の遺族・生存者とご懇談

 天皇陛下と皇后陛下は、二十六日からの沖縄県御行幸啓で、対馬丸記念館(那覇市)を初めて御訪ねになり、ご遺族や生存者と懇談されました。

 最初はその場に参加すべきか迷った方も、天皇陛下が「本当によく耐えられましたね」、皇后陛下が「奇跡のように生き残ってくださり、亡くなった方のことを伝えてくれて本当にありがとう」と御声をかけられると、「やっと区切りがつきました」との想いに満ちたそうです。首相や閣僚では、こうはいきません。

 日本郵船「対馬丸」は昭和十九年八月二十二日、米軍潜水艦の魚雷攻撃を受け、鹿児島県悪石島沖で沈没し、学童七百八十人を含む約千四百八十人が亡くなりました。

 これは、大日本帝國政府が沖縄県民を学童から順に疎開させようとしていた証左であり、米軍によって沖縄県が戦場にされることを予測していたことになりますが、対馬丸撃沈事件が知られてから県民の疎開は遅れ、ついに「沖縄県民斯ク戦ヘリ」ということになってしまうのです。

 今上陛下は、かねてより対馬丸犠牲者に想いを寄せられ、言及してこられました。来年には、パラオ共和国への御行幸も予定されています。

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 http://www.mod.go.jp/j/approach/others/syusyoku/tais……
 ▲防衛省・自衛隊:退職予定自衛官の雇用をお考えの企業様へ

 安倍晋三首相が発表する「成長戦略」は、なぜ二回とも不発に終わったのでしょうか。それは、政策案を出す連中の質が悪いからです。

 少子化対策か、移民政策(人口維持)か、雇用・低賃金対策か、ロボット化促進か、いずれもバラバラのほうを向いて政策案が出されており、例えるなら「歩き出そうとすると首がちぎれる八岐大蛇のようだ」と申してよいでしょう。

 退職自衛官の再就職について、防衛省はパソナキャリアに委託することにしました。パソナといえば、産業競争力会議などの竹中平蔵民間議員が取締役会長です。

 自衛官の個人情報をパソナが掌握する気ではないかという疑念の声もあるようですが、最大の問題は、竹中民間議員が人材派遣業の利益を優先し、国民雇用・賃金の課題をことごとく「正社員こそ既得権益」などと言い放って無視していることにほかなりません。

 そして、安倍首相は議長として彼らを集め、言うことを聞いてしまっています。だから政策総合がちぐはぐになり、給与・物価下落(デフレーション)を止められません。

 私が目指しているのは、やつらに打ち勝つ「国民的政策提言」なのです。

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『成長戦略・パソナ・自衛隊』に4件のコメント

  1. KAZU:

    遠藤さん、こんにちは。

    いつも理解に苦しむのですが、率直に申しますと安倍首相はなぜ産業競争力会議で「竹中平蔵」などを用い重宝するのでしょうか? 私にはまったく理解できません。

    日本の将来を憂いている「多くのまともな日本国民の皆さん」も既にご存じの事と思われますが、この竹中平蔵なる人物は欲にいう「新自由主義者・左翼的思想の持ち主」として、既に世間に知れ渡っています。
    もちろん、その事は安倍総理ご自身も政府自民党もわかっているはず。

    事もあろうに政府がこのような「新自由主義的で左翼の代名詞のような人物」を、政府主催による産業競争力会議のメンバーとして民間議員に任命し、発言する場を与えている理由も、私にはまったく理解できないのです…。

    或いは、安倍総理ご自身にも新自由主義的思想をお持ちになる側面があるのでしょうか。
    (自民党の中には新自由主義・左翼的な議員も紛れ込んでいるのは知っていますが。)

    そんな風に、穿った考えを張り巡らしてしまいそうになります。

  2. 小山圭介:

    日頃から定期的にブログを訪問している者で、鋭い正鵠を射た論旨には敬服いたしております。
    本日の更新記事の一部(▲防衛省・自衛隊:退職予定自衛官の雇用をお考えの企業様へ)を私のブログに引用致しまた。
    事後承諾になる非礼をお許し頂ければ幸いです。

  3. ゆき:

    エイベックス約4億円、ユニクロ柳井4億円、松本キヨシ約2億円、トヨタ約2億円、役員報酬である。すべて社員の平均所得が約700万円の企業である。今や臨時雇用者として、派遣先で年収2百万円以下で働く労働者が大きな基盤を占める日本で、労使にここまで格差がついたのかと驚いている。年金も納められない国民が増える一方で、内部留保を増やす企業がある。パソナのような企業は何の役割をしているのだろうか。竹中は影の大臣のようにしつこく政権について回る。1億円の報酬をもらっているパソナの役員としての名は一切出さず、肩書きが慶大教授であるのはやましいからなのか。日本国民は甘いから、見る目がないから、こういう輩がのさばると思う。癒着も甚だしい。彼に対等に議論を吹っ掛けられる政治家評論家がいないのが寂しすぎる。

  4. woods:

    遠藤さん、いつも拝見させて頂き、色々な情報をありがとうございます。
    パソナについては、防衛省にまで食い込んでおりますか。ここ数年は経産省の委託でパソナが幅をきかせており、何でも委託事業者はパソナですよ。詳細は申せませんが、それまでは各県で個別に対応出来ていたものを、全国規模で掌握出来る組織でなければいけないという要綱が追加され、経産省系のある事業委託はほぼパソナしか受けておりません。私の知る限りでは、3年以上パソナしか委託されてませんので、何かおかしいなと思う次第です。そのあたりの情報は遠藤さんも何か御存知ではないでしょうか?