中越戦争回避に世論形成を

皇紀2674年(平成26年)5月16日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140515/chn140515……
 ▲産經新聞:ベトナム国境に中国軍、「3級戦闘準備態勢」に

 この情報の真偽についてはまだ未確認ですが、本当にヴェト・ナム(越国)との国境を警備する広西チワン族自治区と雲南省の一部の中共共産党人民解放軍部隊が十五日早朝から「三級戦闘準備態勢」に入ったとすれば、中共側に陸戦の想定もあるということでしょうか。

 現段階では警戒行動にすぎないでしょうが、中共は越国に対して、海戦では有利でも陸戦では恐らく不利です。今や陸戦の時代ではありませんが、仮にも越陸軍が本気で戦えば、中越戦争のころとは違うにしても、共産党陸軍の程度ではまだ勝てません。

 さんざん「反日官製デモ(中身は反体制デモ)」を繰り広げてわが国に知らぬ顔をした中共は、越国での「反中デモ」で被った中共系企業の損害に対し、越政府に賠償請求すると言い出しました。駐北京越国大使が外交部に呼び出されています。

 今回のデモは、昨日記事で申したように、越国民の中共系企業に対する労働環境の改善を求めた不満の爆発であり、現地警察は約五百人を逮捕しました。決して政府に煽られたものでも、暴徒化を放置してもいません。

 まさか中共は、本気で再び中越戦争を招く気でしょうか。この状況が極めてまずいのは、越国を支援するだけの国際世論が形成されていないことです。

 米越関係は申すまでもなく、欧州は静観を保つでしょうし、連合国(俗称=国際連合)の常任理事国には中共がいます。越国にとっては、同じく海軍力に乏しいフィリピン(比国)との連携を模索するしかありませんが、米比軍事連携の再開は始まったばかりで、まだ十分に機能しません。

 さらに東南亜諸国連合(ASEAN)は、内政不干渉の原則に従い、「一致団結して中共と戦う」といえるかどうか、先行きは不透明です。つまり、何度でも申しますが、亜州の大国として、そして同じ悩みを抱える友人として、いえ、東南亜諸国を友人だと思うのなら、わが国の私たちが比越を支援しなければならないとは思いませんか。

 占領憲法(日本国憲法)の問題から目を背け、現法制下で組織した自衛隊に「集団的自衛権の行使を容認」などと、いわば「ねとぼけたこと」を言おうとしている政府に、実はその展望などありません。

 「自衛隊員に行ってもらえばよい」ではなく、まず私たちが政府に向かって「これは日本の問題でもある。中共の暴挙を許して戦争にするな」と言わなければならないのです。

 http://www.cnn.co.jp/video/12816.html
 ▲CNN:猫が猛犬に体当たり、飼い主の子ども救う

 猫でも突進して人を助けるのですよ。私は猫を飼った経験がなく、今まで「忠犬」ならぬ「忠猫」など聞いたこともありませんでしたが、この行為は本能に基づく反射でしょう。身の周りのものを傷つけられそうになって、それを守ろうとする行為です。これのどこが「非平和・暴力(軍靴の音が聞こえる)」でしょうか。

 日本は、この猫以下です。

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『中越戦争回避に世論形成を』に1件のコメント

  1. ゆき:

    米国PBSで、Chinese系米人のコメンテイターが中国に非常に厳しいことを言っていた。報道官がベトナムを責める前に、南シナ海で石油掘削をやめて引き上げれば済む話であると。今暴徒が、中国系なら国籍を問わず、荒れ狂っている。中国の東シナ海での横暴にも黙って見て、中国との商売に余念のない一般の日本人がいるが、ベトナムで日本人が中国人を救出したというニュースをどう感じるだろうか。このニュ‐スが流れたら、その日本人らが焼き討ちなどで報復されないか懸念される。そこまで覚悟しての救出ならけっこうであるが。