内閣府職員、変死の真相

皇紀2674年(平成26年)2月3日

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140201/crm140201……
 ▲産經新聞:内閣府職員、会議で米国から韓国入りか 遺体に外傷なし

 北九州市若松区沖の響灘で、漂流していた韓国製護謨艇(ゴムボート)に乗っていたとみられる内閣府の三十歳の男性職員がご遺体で見つかっていたことが、第七管区海上保安本部の発表で分かりました。

 ただし、この件に関する報道各社からの情報はあまりにも断片的であり、海保も全ての情報を出していません。それは、外交問題に発展するような事件なのか、或いはあくまで職員個人に関する事故なのか、未だ判然としていないからです。

 しかし、この職員が韓国に入国してから消息を断ち、先月十八日に北九州沖でご遺体となって発見されたことから、韓国政府による一方的な「反日」妄動の激化もあって、外交上の事件ではないかとの憶測が飛び交っています。

 内閣府から米ミネソタ大学大学院に留学していたのは、内閣府経済社会総合研究所(ESRI)の高山直樹研究員の他に該当者はいません。ということは、この「男性職員」は高山研究員のことかも知れず、彼が出席を申請した「国際会議」とは、先月二十一日に韓国で開催された南北統一国際会議のことでしょう。内閣府は、これを公務として認めていました。

 つまり、彼は実際には会議に出られないまま亡くなられたことになります。この会議は、南北統一の最大の障害を「安倍晋三首相率いる日本」と決定づけて閉幕しましたが、韓国が北朝鮮の言動を変えさせようとする意見に終始したようです。

 と申しますのも、以前から指摘してきた通り北朝鮮は、中共に朝貢のような態度をとり始めた韓国をますます許せなくなっています。中共に対する不信を隠さない北朝鮮にとって、実のところ安倍首相は対話の相手として不足がありません

 恐らく韓国の一部識者も、この日朝関係の変化に気づいているでしょう。会議でまたもわが国を罵った韓国の最大関心事は、日朝対話が進めば日本が北朝鮮を延命させる、と。主題は建前でも「南北統一」ですから、よってその障害はわが国だ、と言って済ませてしまったわけです。韓国政府が米政府に対して「日本は悪い国だ」と吹き込む時にも、既にこの筋書きは語られていると思います。

 そこでです。米ゴールドマン・サックスから内閣府に入省し、ESRIに落ち着いた内閣府職員が、なぜこの会議に出席したがったのか、そこが分かりません。

 北朝鮮の張成沢元国防副委員長が銃殺処刑されたのち、ここで申しましたが、張氏は米中にのみならず、よくわが国にも入国していました。わが国側と北朝鮮側を結ぶ「情報路」に複数の政府職員が関わり、北朝鮮は張氏粛清後にも日本維新の会のアントニオ猪木参議院議員を招いて、わが国政府に「情報路は今まで通り」であることを示しています。

 ですから、北朝鮮はこの日朝関係を潰したくないはずであり、目下の機にわが国の政府職員を仮にも暗殺することは考えられません。ありえるとすれば、仏国にまで出かけて行って「反日」祭りに狂うのとは全く別の意図で、すなわち日朝の情報路を断つ目的で韓国の工作員が関わった可能性を排除出来ないのです

 この内閣府職員のご出自は存じ上げませんが、もちろん事故・自殺の可能性も排除されません。とにかく今は、故人のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

 もし彼の死がわが国の外交・安全保障を脅かすような事件であったなら、政府はそれを特定秘密に指定しても構いませんので、適切な解決を求めます。適切とは、「やられたのならやり返せ」ということです。

【追記】
 私は事件報道を殆ど扱わないため、書き方に不慣れな点があることをお詫びしておきます。その上で、新たに判明したことを追記します。

 この職員が内閣府に出席を申請したのは、先月八日から十日にソウルで開催された「亜州太平洋社会科学会議(APSSC)」でした。実際に出席したかどうかは、現時点で不明です。また、捜査上にある死亡した職員のお名前は、記事本文で挙げた方と違いました。また、職員個人の事情が関係している可能性を中心に捜査していることも分かりました。訂正してお詫びします。

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『内閣府職員、変死の真相』に1件のコメント

  1. 田中 隆:

    分かりやすい説明で良く理解できました。
    私も何となく怪しいと感じていましたので。
    南北朝鮮で、対日関係に温度差があるってことですね。