あの事件で中共の主張終了
一貫して態度強硬な軍人だったイスラエルのアリエル・シャロン元首相が十一日、約八年間にも及んだ意識不明の状態を経て、テル・アヴィヴ近郊のテル・ハショメール病院で八十五歳で亡くなりました。
また、朝鮮戦争を描いた米映画『トコリの橋』(マーク・ロブソン監督、ウィリアム・ホールデン主演)などで知られた役者の淡路恵子さんが十一日午後五時すぎ、東京都港区の病院で亡くなられました。八十歳でした。衷心よりお悔やみを申し上げます。
不謹慎と言われようが何だろうが、淡路さんは本当にお酒と煙草が絵になる「かっこいい」女性に見えました。東宝の興行を支えた映画『駅前~』『社長~』の各シリーズ、或いは『男はつらいよ 知床慕情』に於けるスナックのママといえば、これはやっぱり淡路さんだよね、と。大好きでした。
そして、北朝鮮による日本国民拉致事件の被害者のお一人である松木薫さんのお母様、スナヨさんが十一日夜、熊本県菊陽町の病院で亡くなられました。九十二歳でした。衷心よりお悔やみを申さずにはいられません。
スナヨさんは、薫さんが欧州に語学留学した二十六歳の時以来、互いに生きているにもかかわらず、二度と長男を目にすることなく亡くなられたのです。拉致事件の解決(被害者とご家族にとっての原状回復)が急がれるのは、このような哀しい結末を何度でも迎えてしまうかもしれないからに他なりません。
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140102/crm140102……
▲産經新聞:元日に尖閣上陸を計画 失敗の中国人を海保救助 中国公船は謝意
今さらながら、沖縄県石垣市尖閣諸島周辺の領海内で一日午後、熱気球を使って尖閣上陸を目指し、失敗した三十五歳の中共人男性を第十一管区海上保安庁の巡視船が救助し、中共海警局の船に引き渡した事件は、尖閣諸島の実効支配が間違いなくわが国によるということを証明しました。何度試みられても同じことです。
出入国管理及び難民認定法(入管難民法)違反での立件に至らなかったことを批判する声もありますが、熱気球の着水地点の特定が困難だったことから、今回の場合はむしろ中共との取引に利用出来る可能性もあったため、この判断は決して間違っていません。
ですから事件の発生以後これまで、中共側はこの件で何も言っておらず、この男性が全くの「単独犯」だった(中共共産党や共産党人民解放軍らの関与がなかった)ことも伺わせます。彼らは何も言えないのです。
中共人による尖閣上陸の「悪夢」は以前より何度も指摘されてきましたが、意外にもそれがわが国の主張の正当性を裏づける結果に終わりました。実のところ、これは中共側の誤算です。この男性が私刑に遭わなければよいのですが。
中共が静かなせいでともすれば何の確認もされないものの、もう一度申しますが、中共人熱気球上陸未遂事件は、尖閣諸島とその周辺海域が間違いなくわが国の領土・領海であることを証明しました。以上です。