もう何を言っても無駄

皇紀2672年(平成24年)11月17日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2012111600816
 ▲時事通信:維新、太陽が合流へ=橋下・石原氏、17日に発表

 今度ばかりは憶測が外れました。まず組むことはないと申してきた太陽の党(平沼赳夫・石原慎太郎共同代表)と日本維新の会(橋下徹代表)が合流するようです。私は十三日記事で「好きだの嫌いだの、過去の賞賛や批判は関係ありません」と申してしまいましたから、この現実も受け入れなければならないのでしょうか。

 とにかくもう何を言っても無駄でした。しかし、石原氏は橋下氏の正体を見透かしておられますからよほど何か魂胆がおありのことでしょう。今は太陽の党が早速消えて日本維新の会となりますが、選挙後その姿がまったく別のものになる可能性は否定できません。

 大東亜戦争下の南京市陥落に対して「大虐殺の事実はない」と敢然と発言した河村たかし代表の減税日本はどうなるのでしょうか。衆議院における占領憲法(日本国憲法)無効請願を受け取ってくれた新党大地・真民主(鈴木宗男代表、松木謙公代表代行)はどうなるのでしょうか。

 これほどまでにいわゆる「第三極」の大同団結を実行に移すなら、いっそみんなの党(渡辺善美代表)も含むすべて小政党が一つになって民国連立政権再登板および自創(自公)連立政権再来の阻止に取り組んでいただきたいと思います。自民党(安倍晋三総裁)が組むべき相手は、本来創価学会(池田大作名誉会長)ではありません。

 目下、仮にも維新が政権を獲れば首相は石原氏になるでしょう。内閣の主要閣僚も平沼氏ら元たちあがれ日本の政治家で彩られ、一気に占領憲法の無効を国会で議論するというのなら、その様子を見たいと思います。某氏が入れるであろう横槍を払いのけてでも本気でおやりになりそうならば。

 だからこそ、私は維新というより個別政治家の応援はします。例えば臨時国会会期中に無断で韓国へ行ったような辻恵衆議院議員を前回選出してしまった大阪第十七区の皆様に申したいのは、占領憲法の無効を訴え、沖縄県石垣市尖閣諸島へ真っ先に上陸し身を挺して領土を護ろうとした、北朝鮮による日本人拉致事件を初めて国会で追及し家族を護ろうとした西村眞悟前衆議院議員こそが、もともと自分たちの選び出すべき代表ではないのか、と。

 何度でも申しますが、経済政策も資源政策も社会福祉政策も何もかもうまくいかない原因は占領憲法体制を保守してきたことにあります。これを取り除かない限り、消費税も原子力発電も自由貿易も何一つわが国の思い通りにはなりません。

 もはや真実をぶちまけてしまえば、占領憲法の無効確認を終えた日本ならば環太平洋経済連携協定(TPP)への参加交渉を始めてもよいのです。言いたいことが言える(交戦権の有効を確認した)わが国が始める交渉には意味があり、そうでなければ他国の思惑に揺さぶられて失敗するだろうからこそ私は反対してきました。

 ですからこの程度の政策の違いは「違い」にも入りません。あってはならない違いとは、占領憲法の制定過程に瑕疵があると認識しているか否かです。政治家たちの動きは止められませんが、私たちこそ決してぶれてはなりません。私たちが突きつけ続けるのです。

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『もう何を言っても無駄』に1件のコメント

  1. Galaxy:

    純度33%

    石原氏の頭の中は「第三極」と「橋下命」「中央集権打破」でいっぱいのように感じます。
    「日本維新の会」の政策全てが悪いというのではないですが、あまりに陣容からいっても「保守」とは見えません。
    まあ、橋下氏本人も自ら保守と語った記憶もありませんが。

    そして、「竹中平蔵」を中心としての経済政策はきっぱり「新自由主義」、「構造改革派」の路線が明確でしょう。

    そして半端で怪しげな安全保障・防衛・外交観の橋下氏と取り入れた政治化たち。
    ここで橋下氏の思想が必ずしも保守を被った偽りというものと見てはいませんが、半端なものだと思います。
    そこについては修正の得意な橋下氏だけに石原氏の影響で成長する可能性はあるかもしれません。

    しかし、力関係がまったくバンザイをして合流した石原氏にさしたる重みはなく所謂人寄せパンダ的な使われ方で終わる可能性もあるのでしょう。

    その石原氏に一蓮托生の「たちあがれ日本」(太陽の党)。
    そこに保守も本来保守中の保守が入る。
    これは矛盾以外ないのですが、「矛盾」は何れ法則のように発展するのでしょうか、或いは発展のエネルギーさえ失くし消滅するのでしょうか。。

    本来、政界再編とは純度を高めていくものではないかと思うのですが、また不純度が増したという感想です。