維新の会も内部分裂か

皇紀2672年(平成24年)7月9日

 三笠宮の崇仁親王殿下の御回復を、心より祈念申し上げます。

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 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120625-00000……
 ▲週刊朝日:橋下徹氏の「維新の会」内紛勃発か? 「うちは北朝鮮並みの橋下独裁」と関係者

 目下、週刊朝日と大阪維新の会が対立関係にあります。事の発端は、浅田均政調会長のインタヴュー記事をめぐり、浅田議員が「ほとんど捏造だ」と言えば編集部が「事実無根」と反論し、ついに維新の会は週刊朝日に対して取材拒否を突きつけました。

 雑誌記事の信憑性を問うのは今さらいかがかと思いますが、かつて俳優の大原麗子さんがご自身に関する記事のすべてを切り抜いてまとめておられ、それを見せてもらったという映画関係者から伺った話だと、大原さんはご自分の発言とは違う部分に取り消し線を引いて書き直し、特に「女優」という部分を太く塗りつぶして「俳優」に書き換えていたそうです。

 これは「女優・大原麗子」と呼ばれることを極度に嫌がり、一俳優であろうとした彼女の強い意志の表れでしたが、いわば芸能人に対する取材記事でさえ、本人の発言とは違うまとめ方を記者が勝手にしてしまう、と。記者にすれば「自分の記事」という自負もあろうが、発信者は世間の誤解を恐れます。政治家なら尚のことでしょう。

 ですから、一方的に浅田議員に疑惑の目を向けるつもりはなく、週刊朝日が最初から維新の会に敵意をもって取材に臨んでいる可能性を否定できません。会所属議員が 「うちは北朝鮮並みの橋下独裁」と語ったことも、どこまで本当の話かは分からないのが事実です。

 しかし、私が聞いた話でもすでに維新の会は内部分裂しかかっており、そもそも会の発案者である大阪府の松井一郎知事と、招かれて代表に就いた大阪市の橋下徹市長との間に亀裂が生じているようです。

 これを強く否定する議員もいましたが、橋下市長が独ナチス党のアドルフ・ヒトラー元総統でも北朝鮮の金日成でもなく、極めて智利(チリ)のアウグスト・ピノチェト元大統領に近い(小泉純一郎元首相もそうだった)という感覚を私は否定できません。

 従前の社会主義体制を倒し、そのために英米保守派から資金や武器・弾薬を含む強力な支援を受けていたピノチェト元大統領は、新自由主義経済を大々的に実行した事実上世界初の為政者であり、その結果、失業率を五倍にまで膨らませ、物価・給与の急高騰(ハイパーインフレーション)を起こしてしまいました。

 政権末期には新自由主義を自ら否定して立て直しを図りましたが、橋下市長が主張する「何でも民営化で効率化」や、少しでも異論を唱える者に対して(中には放って置けばよいような者もいるのに)異常なほど執拗に説き伏せようとする姿勢は、非常にピノチェト元大統領に似て見えるのです。

 彼が一部保守派の熱烈な支持を相変わらず得ている点も酷似しており、それは私も公務員労組の本来地方公務員法に抵触している数々の不正を撲滅しようという橋下市長の方針は大いに支持しますが、まさか英国のマーガレット・サッチャー元首相のように「おかしいな」と思いつつもフォークランド紛争に絡んでピノチェト元大統領を叱れなかったような体たらくに陥りたくありません。

 維新の会所属議員は、少しでもおかしいと思うことについて代表と幹事長に申告してください。もしそれが不当に拒絶されたなら、その事実を報告してほしいのです。さもなければ「維新八策」など誰にも相手にされないでしょう。

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『維新の会も内部分裂か』に1件のコメント

  1. allco:

    こんな事を言ってるようではなぁ・・。これも捏造なのかね。

    産経新聞(2012/07/06
    橋下氏の鮮やかな表現 「ふわっとした民意」の先に・・うんたら。

    「ふわっとした民意(橋下氏)」は流石だと!
    適菜収氏は「民意に従うのは政治の自殺」と言っている一方で、同じ産経新聞の記者が、橋下大阪市長が「ふわっとした民意を声なき声としてすくいとる」と言ったのを「鮮やかだなあ」と感嘆する記事を読んで笑ってしまった。
    「ふわっとした」民意を利用して政治を行う事こそポピュリズム政治である。
    橋下大阪市長を買被り過ぎ。アホ記者。

    橋下ブームこそマスコミが作り上げた
    「ふわっとした民意」である。
    マスコミがヨイショする民主党政権に騙されたB層は性懲りも無くまた騙される(適菜収)というから、このようなヨイショ記事は危険。

    今、日本は国体を立て直す為には、ふわっとした情緒では無くて、
    強い意志の真正保守として独立する事だ。