民主党訪中団と怪しい支出
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120306/stt12030617……
▲産経新聞:民主・輿石幹事長、3月下旬に訪中へ
中共の楊潔チ(チは竹かんむりに厂、下に「虎」)外交部長は六日、沖縄県石垣市尖閣諸島について、「この問題が複雑でデリケートであることを、日本は十分に分かってほしい」などと述べました。
先日来指摘していますように、日中国交正常化四十周年の本年、中共は時限的に対日誹謗中傷案件をいわゆる「トーンダウン」させています。楊外交部長の発言はその表れであり、強い口調で尖閣諸島の強奪を宣言したかと思えば、要所のつどに対日融和的表現にとどめるでしょう。
私たちは決して騙されてはなりません。俗に言う「空気を読めない」まま南京陥落について発言してしまった名古屋市の河村たかし市長に習って、これまで以上に尖閣諸島のわが国領有を叫ぶ年にしましょう。
さて、民主党はまたもや訪中団を編成するようですが、党本部が菅直人前首相や東京都議会議員団などに分散させて「市民の会」経由で当時金融制裁を受けた北朝鮮に資金を横流しした疑惑に加え、正々堂々と中共の対日工作員に資金を提供していた事実が判明しています。
北朝鮮の件を調査していたころ、党の政治資金収支報告書(平成十七年度)の支出項目にある「組織活動費(国際交流費)」の中に、党の訪中団に関するホームページでも紹介されている共産党中央対外連絡部(中連部)二局日本処アタッシェの林明星氏(東京都小平市)の名前があり、留学生支援金として十数万円が何度も振り込まれているとわかりました。
野党時代にこれだけのことをするからには、そのような党としての方針が最初から明確にあったということにほかなりません。おそらく同項目にあるホテルニューオータニの「宿泊代」は、中共からの招待客のために使われたはずです。
原則は「朋友相信じ、恭検己を持し、博愛衆に及ぼし」であることが天皇陛下より賜った勅語であります(だから教育勅語は大事だと申しているのです)が、そうでない相手にはまずこれを解らせなければなりません。中共はこのような精神をまったく持ち合わせていないどころか、わが国に対してのみならず周辺亜州各国の領土を現在も強奪しています。
それがわからない政党の訪中団に、世界平和の実現を前提としても、いったい私たちは何の外交成果を期待できるのでしょうか。「もういい加減にしなさい」という声を上げてまいりましょう。