政府とメディア暗黒の実績
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110424-OYT1T00518.htm
▲讀賣新聞:国産災害ロボット急きょ改造、福島原発投入へ
これは私が20日記事で指摘したことですが、そもそも原子力発電行政を牽引してきた経済産業省が事故対応の手段を一切持たずに「安全だ」などと喧伝してきたことは決して許されません。
東京大学の研究力や、まず「建屋の中を見ろ」と指摘した見識は極めて確かなものの、わが国はそれを生かす政治力と行政力が著しく欠落しているため、かえって税金の無駄遣いをしやすい体制にもあると言えます。今ごろ事故調査機を作っていたのでは遅いのです。
これまた以前に指摘し、本来既にあるべき手引き案を提示した件ですが、最初から被災地に設けた避難所へ被災された方々を収容したがために、彼らはなかなか元の居住、或いはその近隣の市町村から離れられなくなり、菅直人首相と国土交通省で食い違う応急仮設住宅の供給時期は共に非現実的な目標を掲げているため、対応の遅ればかりが際立って私たちを苛立たせています。
平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災への対応と全く同じ類いの間違いを犯している政府やメディア報道は、自然祭祀を忘れた「亡国の代物」と言わずにはいられません。
以下は、16年前の1月24日に放送された、よみうりテレビ系列の『鶴瓶・上岡 パペポTV』の模様です。俗にこの回は「怒りのパペポ」といわれています。
http://www.youtube.com/watch?v=Dz44AtM3i7c
▲YOUTUBE:パペポ TV(阪神大震災) 1/5
http://www.youtube.com/watch?v=NPhBMtB4aLM
▲YOUTUBE:パペポ TV(阪神大震災) 2/5
http://www.youtube.com/watch?v=SafuAVlTTsM
▲YOUTUBE:パペポ TV(阪神大震災) 3/5
http://www.youtube.com/watch?v=jr4QMaB05zE
▲YOUTUBE:パペポ TV(阪神大震災) 4/5
http://www.youtube.com/watch?v=01IU94L2TQk
▲YOUTUBE:パペポ TV(阪神大震災) 5/5
被災された笑福亭鶴瓶さん、ご子息が救助活動に出られた上岡龍太郎さんが、震災報道を「ワイドショー」と批判し、「感傷は煽っても人間性に欠くメディア報道にはもう何の期待も出来ないと判明した」「会議、会議ばかりで政府は対応が遅い」「政治家は阿呆」と断じています。
わが国は、この震災から何も学ばなかったのです。一つ変わったとすれば、上岡さんが指摘した「自衛隊は人を殺す訓練をしている」と言われていた世の認識が「自衛隊は生きている人を助ける訓練をしている」と正されつつあることくらいでしょうか。鶴瓶さんは、わが国古来からの助け合いの民族性を復活させながら、自衛隊を一刻も早く被災地に投入して欲しかったと言っています。
まるでお2人が東日本大震災のことを話されているように錯覚するほど、菅政権とメディア各社は同じような間違いを見事に繰り返しており、上岡さんが大東亜戦争の意義と占領統治のことを「民主主義を勝ち取るために戦ったのではない」「今の民主主義は押しつけられたもの」と言っている通り、私たち個人個人が占領憲法による主権者気取りでこのような政治を生み出し、現下の報道を許しているのだと自覚しなければならないのです。